諫早上告断念:長崎県知事「意味ない」と農相との面会拒否

2010年12月17日 20時13分

 長崎県の中村法道知事は17日、国営諫早湾干拓事業(諫干)の排水門開門問題で、農水省から再度、鹿野道彦農相との面会を求められ、断ったことを明らかにした。

 同日午前の農水省課長からの電話に知事は「開門は環境影響評価に基づき科学的・客観的に検証して慎重に判断し、地元合意を得たうえで行うよう繰り返し要請してきた。こうした手順から大きく外れたうえ、開門で想定される漁業被害などにどう対応するかを検討した様子も見られない」と抗議。「そういう状況の中では、お会いしても意味がない」と突っぱねたという。

 また中村知事は地元が訴訟による開門差し止めを検討していることを受け、県も法的な問題を検討して相談に応じ、支援する考えを示した。干拓農地を所有、貸し出している県農業振興公社(理事長・中村知事)が原告になれないかも検討するという。【阿部義正】

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