東京スカイツリー:地デジアンテナ搬入開始、最上部設置へ

2010年12月17日 18時14分 更新:12月17日 18時43分

東京スカイツリーのアンテナゲイン塔に設置されるアンテナシステムの一部=茨城県日立市の日立電線高砂工場で、臼井真撮影
東京スカイツリーのアンテナゲイン塔に設置されるアンテナシステムの一部=茨城県日立市の日立電線高砂工場で、臼井真撮影

 東京都墨田区で建設中の東京スカイツリーの最上部に取り付けられる地上デジタル放送用のアンテナの搬入作業が17日、始まった。NHKと在京民放5社のアンテナで、日立電線が茨城県日立市の工場で制作し、墨田区のスカイツリー建設現場に運び入れた。日立電線によるとアンテナには、自立式電波塔として世界一の高さを目指すスカイツリー用ならではの工夫を施した。耐風性を高めるために丸みを帯びたアンテナカバーを使ったり、腐食防止用に入念に塗装をしたりとしたという。

 アンテナは、据え付けが進められている直径約6メートルの鉄塔「ゲイン塔」を囲むようにして取り付ける。高さ約500メートルの場所での作業になる。正確にできるよう、同社は工場内で作業の予行練習を繰り返したという。重さ約50キロ、高さ約150センチ、幅約40センチのアンテナを640面、ゲイン塔の周りにぐるっと巻き付ける。

 同社によると、18日から取り付け作業が始まり、ツリーの高さが634メートルに達す3月ごろまでに終わる予定。その後、ゲイン塔に設けられる作業用階段を使いながら、高さ600メートル付近でアンテナに給電するための配電作業に取りかかる。【山田奈緒】

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