14日午前10時45分ごろ、兵庫県三田市小野の青野ダムで、釣りに来ていた男子高校生(16)が、頭蓋骨(ずがいこつ)のような骨が入ったコンクリート塊を見つけた。県警三田署は歯などから人骨と断定し、死体遺棄容疑で捜査を始めた。
同署によるとコンクリ塊は縦約35センチ、横約26センチ、高さ約17センチの直方体。一部が壊れており、中に人の頭蓋骨が見えていた。あごに残っていた歯には治療痕のような部分もあり、毛髪も残っていたという。性別や死後どれぐらい経過しているかは不明で、同署は骨を県警科学捜査研究所で鑑定し、司法解剖する予定。
現場は、同ダムに架かる橋のほぼ真下。通常は水面下にある湖底だが、渇水で水面が約4.5メートル下がってむき出しになったため見つかった。青野ダムは、三田市中心部の北約6キロの山あい。同署は15日、他にも骨がないか周辺を捜索する方針。【粟飯原浩】
毎日新聞 2011年2月14日 20時59分(最終更新 2月14日 22時45分)