現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

ジャパネット販売TV台、ガラス破損66件 経産省調査

2011年2月16日10時7分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 通信販売大手のジャパネットたかた(長崎県佐世保市)が2005年12月〜09年2月に販売したテレビ台の天板や棚板の強化ガラスが突然割れる事故が、全国で66件起きていることがわかった。この期間に販売されたテレビ台は約47万台という。経済産業省は15日、同社の高田明社長から事情を聴くなど調査を始めた。

 同社と大阪市内の輸入業者は先月、66件の事故について経産省所管の独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)にまとめて報告した。報告などによると、事故は発売2カ月後の06年2月から起こり、09年に急増して計40件に。同年2月に販売を終えてからも続き、10年には26件発生した。その一方で、同社は事故の発生をテレビ台の購入者に伝えていなかったという。

 同社によると、問題のテレビ台は台湾製と中国製の2種類で、テレビとセットで販売された。割れた強化ガラスは一般的なガラスの数倍の強度があるといい、民間検査機関の強度試験をパスしていた。だが突然、粒状に割れる事故が台湾製で41件、中国製で25件発生。けが人はいないが、テレビが台から落ちて「テレビやDVDプレーヤー、床に傷が付いた」などの苦情が寄せられていたという。

 NITEによると、強化ガラスが突然割れる事故はこの10年間にテーブルや鍋ぶたなどでも計約100件報告されており、「ガラスに残った不純物が膨張して割れるケースが多い」という。経産省は今回のテレビ台について、事故件数が多いことから調査に踏み切った。同社は今後、購入者に注意を呼びかけるとともに、リコール(回収・交換など)についても検討する、としている。

 同社は86年設立で、従業員はパートらを含み約500人。09年12月期の売上高は1491億円。テレビの生放送で高田社長が実演販売するなどして業績を伸ばしている。(茂木克信)

    ◇

■「事故対応、判断遅れた」高田社長

 高田明社長は15日、朝日新聞の取材に応じ、「事故の対応について判断が遅れた。もっと消費者の立場で考えるべきだった」と述べ、1週間以内に対応策を決めることを明らかにした。高田社長は「事故が急増した09年に対応すべきだったが、強度試験もクリアしており、事故原因がわからなかった。だが、10年も事故が多発し、行政に事態を報告するべきだと判断した」と語った。

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

未開拓市場・日本を攻略するフェイスブック。新たなインターネット世界にどう向き合えば?

エンターテイメントだけでなくビジネスの場にも。フェイスブック上手な活用法を学ぶ。

中国と韓国が文化の領域でも存在感を増している。日本文化の国際的な存在感に変化は?


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介