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【大相撲】

第2新弟子検査に9人 貴乃花親方も感激

2011年2月16日 紙面から

新弟子検査を受ける入門希望者=両国国技館で

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 体の小さな入門希望者を対象にした第2新弟子検査が15日、東京・両国国技館で行われ、昨年同時期より1人多い9人が受検し、6人が運動能力テストに合格した。春場所中止が決定しており、デビューがいつになるか分からない状況で角界に飛び込んできたが、八百長問題を吹き飛ばす初々しさにあふれていた。

 兵庫県美方郡出身の瀬戸将士君(15)=追手風=は、かつていじめられっ子だったが「中2から始めた相撲で自分が変われた。自分を変えてくれた世界に入って、自分を鍛え直したい」と熱い思いを口にする。中2で出た校内の弁論大会で「相撲で変われた」というタイトルで語り、賞をもらったという。

 父は警察官。その父から問題になっている八百長について「おまえはやるな!」と言われ、「もちろんやりません」と答えた。八百長を持ちかけられたら「断ります。お金払って勝つより、頑張って勝った方がいい」。一連の問題が起こってからも、入門への気持ちが揺らぐことはなかった。

 また、静岡県焼津市出身の矢野祐児君(15)=東関=は「八百長は絶対にない。勝負にお金をかけるなんて、あるはずがない」と信じている。

 新弟子検査を見守った貴乃花審判部長(元横綱貴乃花)は、春場所中止となりながらも挑戦してきた受検者たちを見て「相撲を志してきてくれたので、育てる立場としてはうれしいし、ありがたい、感謝の気持ちが強い」。温かいまなざしで協会の財産となる子たちを迎え入れていた。 (岸本隆)

 

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