梅沢富美男が緞帳前でフリートーク　明治座　開演遅らせ交通事情に対応

　東京・明治座で座長公演中の梅沢富美男（６０）が、１４日から１５日未明にかけての雪で交通に支障を来した観客のために、粋な計らいをした。昼の部は午前１１時開演だが、高速道路の多くが通行止めになった影響で、観劇バス１５台が間に合わない事態となった。

　急きょ劇場サイドと協議して開演時間を２０分遅らせることに。その間、予定通りに到着したファンを退屈させてはいけないと、梅沢が緞帳（どんちょう）前に出て、フリートーク。「開演前にこうやって話すのは初めてです。ご覧になって分かります通り、お席が空いております。決してチケットが売れなかった訳じゃないんです（客席爆笑）」などと軽妙につないだ後、第一幕の芝居「箱根越え」の与五郎役のメーク、ふん装を披露。３分５６秒で与五郎の姿になった梅沢に大きな拍手がわいた。夜の部は通常通りの開演時間で上演された。

　なお、公演は２８日まで。