<とある静岡の設計士さんより>只今月末締め切りの設計データ作成中。既存製品のバリエーション用追加パーツ。基本は大陸中国製造の金型データ。
設計の参考として取り寄せたデータを見て仰天した。「これは基本を理解しないで、ソフトだけ使ってる」そう、全部がパクリだ。ちょっとこれは酷い。最新の機材とソフトを使ってるからできる力技だ。
1)加工不可能な寸法指示とか普通にある。(大きな製品を小さく縮小コピーした証拠)
2)図面データの中心線がズレている。(既存製品をコピーしてデータを構築すると発生)
他にも、いろいろと問題があって結局、自分で全部リライト(書き直し)した。その結果、元データ6.8Mが850Kになった。どれだけゴミなデータあったのか…。
自分で設計データを検証できない方々に警告。大陸中国の設計データは容量で判定するな。実は大量のゴミを混ぜて仕事してるしてるぞ。私は外注ではあるが設計監修という仕事柄、複数の国より届いたデータを見る機会が多い。各国共に、設計士が基本の形状データを軸に金型加工するときにミスを発生させないように、追加データで補強するタイプが一般的だが、大陸中国の設計データは、設計士が不在だ。基本がコピーで全体が微妙に狂っている。(例、10mmを半分にして4.9mmと5.1mmになる)
「製品が出来れば問題ない」なのか?「この仕事で金銭を獲得できればOK」なのか?中国は永遠にパクリを続けるらしい。自ら向上しようという気概は、微塵も感じられない。それでも日本の経営者が、低コストを理由に発注するなら、リスクは覚悟するべきだと警告する。
(コメント)中国を当てにしている会社は皆つぶれてやられちまえばいいんです。でも、それが中国の一番の目論見だったりして・・・「安物買いの銭失い」とはこのことをいいますね。中国ももう人件費が増大してきていて、勘のいい経営者はすでに製造工場をラオスなどに移しています。