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【グラニュース】


怒った褒めた闘莉王ゲキ場

2011年2月16日 紙面から

 名古屋グランパスは別府キャンプ13日目の15日、大分県別府市の実相寺サッカー場で、J2大分と練習試合(45分×2本)を行い、3−1で勝った。キャンプを締めくくる実戦で、DF田中マルクス闘莉王(29)は、チームメートに大きな声で指示をとばして、ラストスパートをかけた。

 攻撃が滞ると、闘莉王から激しい檄(げき)が飛んだ。「外に(ボールを)出すのが早い」「それじゃ、プレッシャーがかからんやろ」。ただ怒るばかりではない。素早いカバーリングをした増川には「ナイス、マス」、パスが通らなくても相手DFの裏を狙った金崎には「いいよ、ムウ(金崎)」と、褒めることも怠らなかった。

 地元の大分との対戦に約2000人が訪れた。大分サポーターも多かったが、ゲームを止めんばかりの勢いで、叱咤(しった)激励する“闘莉王劇場”には、敵味方なく観客も大喜びだった。

 結果的には3−1と勝ったが、内容に満足はしていない。「守備の意識が低い」と辛口で切って捨てた。浦和時代の07年にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制した闘莉王は、その厳しさを経験している。「ACLとリーグの連戦で厳しいときこそ、誰かがやってくれるというのではなく、自分がチームが必要としている力を出すことが必要」と積極的にチームを引っ張っている。

 例年この時期は日本代表の活動と重なっていたため、グランパスのキャンプ参加が初めてなのはもちろん、クラブのキャンプに参加するのも「覚えていない」ほど久しぶり。代表では自分のペースでコンディションを上げていくことができなかったが、このキャンプでは、1日も休まず、思い通りに調整できている。

 「監督のキャンプのやり方は面白い。ただ走るのではなく、質の高い走りをさせてくれる」と、話す表情は充実感に満ちている。「90分間戦う準備をしているだけ」というキャンプも残り1日となった。闘莉王は、気を緩めることなく、目前に迫った開幕を見据えて突っ走る。 (伊東朋子)

 ▽ストイコビッチ監督(Jリーグのチームに完勝して)「いい練習試合だった。全員プレーして、故障者も出なかった。内容も良かった。1点目はハユマ(田中)のクロスボールをケネディが決めたし、久場の3点目も、いい走り込みがあった。藤本も良かった。連係面でフィーリングが合っていた。見たいと思うプレーを見ることができた」

 

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