注目! カイカイキキ期待の新人、obの初個展
Business Media 誠 1月20日(木)11時14分配信
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「Respiration」2010 (c)2010 ob/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. |
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画面からはふんわりと包み込むような空気を漂わせ、見ているとこちらの頭もぼんやりとしてきてしまい、いつの間にかそっちの世界に行ってしまう。マーク・ロスコの瞑想空間に近い、ちょっと言い過ぎかもしれないが、ロスコの絵に清涼感をプラスしたという感じだろうか。
この絵を描いたのは、村上隆氏が率いるカイカイキキの新人アーティストobさんだ。obさんは、2010年京都の高校を卒業したばかり、18歳の若きアーティスト。1月14日からカイカイキキギャラリーではじまる個展「Respiration」で本格的に作家デビューを飾る。創作のエネルギーにあふれ、独自の世界を構築。個展直前、カイカイキキの三芳スタジオで制作中にインタビュー、村上隆氏との出会い、そして初個展への意気込みを聞いた。
この絵はすごく大きいですね。ぼんやりとした目をしている少女の姿が印象的です
Respilationという個展のタイトルにもなっている作品で「呼吸」という意味。朝起きたときに気持ちいいという思いをこの絵にしました。もっと上に行きたいとか、いい絵が描きたいとか、自分が成熟したいとか、そういう意味がこもっています。
obさんが絵を描き始めたのはいつですか?
中学2年生くらいだったと思います。部活はテニス部でした。特に絵が好きだったわけではなくて、漫画は好きでしたが、特にという感じで。友だちがみんな絵を描いていたから描かないと仲間はずれになっちゃうなと思って描いたくらいで。最初は、コピー用紙に鉛筆で透明水彩とかを使って。描くのは女の子ばかりで、漫画の模写とかをしていました。
絵の中にはどんな女の子がいるのでしょう?
幼いっていうか、無垢な感じ、何も知らなさそうな子たちを描いています。年齢を重ねるごとに、子どもって言うことを聞いてくれなくなるじゃないですか。例えば、小さな子って、手を叩いてくださいって言ったら何の疑問も持たず手を叩いてくれる、それくらいの年齢の子どもの方が描きやすいなと思って。子どもが好きと言えば好きなんですけど、絵のモチーフとしてやりやすいから子どもを選んだという方が正しいかもしれない。
こちらの絵、お腹から出てきているのはザクロですか?
そうです。ザクロの花言葉は「子孫繁栄」ということだったんですよ。自分の将来が幸せになっていくようにという意味を込めています。ザクロってもともと丸いものがパンパンに膨れ上がってヒビが入って割れて種が出てきますよね。自分の中でもやもや考えていたものが、パッと破れて次のことに進めるというような思いがあって。女の子とザクロってどうすればいいかなと思ったときに、子宝という意味があるしお腹からにしようかなと思ったんです。だから、お腹は割れているけれども、すごくポジティブな絵なんです。
現代美術を意識し始めたのはいつ頃からですか?
高校2年生のときに美術手帖を初めて買ってからですね。それから少しずつ人の作品も見るようになりました。好きなアーティストは結構いっぱいいて、奈良美智さん、桑久保徹さんとか、マルレーネ・デュマスさんとか、安田悠さんとか……。
村上隆さんとの出会いはいつ頃だったのでしょう?
2010年7月です。0000ギャラリー(京都)で「wassyoi(わっしょい)」というグループ展を企画しまして。そのときに突然ギャラリーに村上隆さんから電話で「今から行く」というような連絡があって。でいらっしゃったんですよ。ワーッて作品みて、ワーッて帰っていったんですけど。
「wassyoi」というのは、2010年2月に初めて開催した展覧会で、京都には絵を描く人が集まるようなコミュニティがなかったので、つまらないなあと思って私が企画したんです。pixivで自分が好きな絵描きさんに声をかけて集まって。同年代が集まるかと思っていたんですが、比較的年齢は上の方ばかりでした。wassyoiのときには、村上さんには見向きもされていなかったんだと思うんですが、その後0000ショップに置いてもらっていた自分の絵を村上さんが購入していただいたり、0000でやった展示で買ってくださったりして。そんな経緯です。
美大に通っていらしたんですよね。大学をやめてプロでやっていこうという決意はどのあたりから?
大学を辞めたのは村上さんのこととはあんまり関係なくて、大学に通っていてもなあと思っていたんです。1カ月くらいで飽きちゃって。夏にもっと絵を描く時間を増やして、バイトを増やそうと思って大学を辞めたんです。若気の至りでしたね(笑) 本当に軽い気持ちだったので。そうしたら、村上さんに出会って、カイカイキキギャラリーで展示をさせてもらえることになって、という。辞めてよかったーって思いました(笑)
アーティストとして本格的な個展は、今回が初めてですよね? 個展にかける意気込みを1つ。あと、今後やりたいことを教えてください
全体的に前向きな感じなので、ドンて押す感じではなくて、ほわーほわーっとしている。見ている人が元気づけられる。じわっと前向きに考えられるような展示になるといいなと思います。これからやりたいことは、クレイアニメを作りたいんです。アリソン・シュルニックさんという人のクレイアニメがすごくよくって。その人のアニメを見てすごく感動したので、自分も作りたくなって。この絵の世界観でクレイアニメが出来たらいいなあと思っています。
この世界観をクレイアニメで……、ぜひ見てみたい。新年を迎えるにふさわしい大型(作品サイズも、本人ものポテンシャルも!)新人の登場だ。個展は2月12日まで。【上條桂子,エキサイトイズム】
●Respiration
1月14日(金)〜2月12日(土)
カイカイキキギャラリー
東京都港区元麻布2-3-30元麻布クレストビルB1F
Open.11:00〜19:00、日、月休
tel.03-6823-6038
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最終更新:1月20日(木)11時14分