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福岡・太宰府の車衝突転落:双方の運転者、送検へ ワゴン側も過失容疑

 昨年12月に福岡県太宰府市で乗用車とワゴン車が衝突して7人が死亡した事件で、乗用車を運転していて死亡した男性(当時26歳)について、福岡県警は自動車運転過失致死傷容疑で容疑者死亡のまま福岡地検に近く書類送検する方針を固めた。また、乗車していた9人中6人が死亡したワゴン車側にも過失があったとして、事故時に運転して死亡した男性(同18歳)を同容疑などで書類送検する。

 県警によると、ワゴン車は県道を直進中、右側のガソリンスタンド付近から出てきたとみられる乗用車と衝突した。その勢いでワゴン車は左前方の転落防止柵を突き破り、県道脇の池に転落した。ワゴン車に乗っていた9人のうち、生後6カ月の男児を含む6人が死亡。乗用車を運転していて救助のために池に飛び込んだとみられる男性も死亡した。

 捜査関係者によると、乗用車の男性はガソリンスタンド付近から県道に出る際、前方不注意のまま運転していた疑いがある。

 現場は見通しのよい緩いカーブで、ワゴン車を運転していた男性も、前方に注意していれば事故を避けられた可能性があるとみている。

 さらにワゴン車は定員7人を超える9人を乗せ、生後6カ月の男児がいながらチャイルドシートも装着していなかったとしている。

毎日新聞 2011年2月15日 西部朝刊

 
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