事件夫婦別姓求め初提訴へ「選択できないのは違憲」2011.1.7 08:37

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夫婦別姓求め初提訴へ「選択できないのは違憲」

2011.1.7 08:37

 夫婦が別姓を名乗ることができないとする民法の規定は、両性の平等などを定めた憲法に違反するとして、夫婦別姓を望む東京都などの30代~70代の男女5人が、国に1人当たり100万円の慰謝料を求める訴訟を近く東京地裁に起こすことが6日、分かった。原告側弁護団が明らかにした。弁護団によると、夫婦同姓を定めた民法規定をめぐる違憲訴訟は全国で初めて。

 原告のうち、男女1組は各自の姓を名乗るために、戸籍上は入籍しない「事実婚」状態。残る女性3人は仕事などでは通称として旧姓を名乗っているが、戸籍上は夫の姓となっている。

 夫婦が希望すれば結婚後もそれぞれの姓を名乗れる「選択的夫婦別姓」は、平成8年、法制審議会が制度導入を盛り込んだ民法改正要綱をまとめた。しかし、「家族の一体感が失われる」などの反対論が与党だった自民党内に噴出、改正は見送られた。導入に積極的だった民主党が一昨年に政権を握ったものの、議論は進んでいない。

 弁護団は「本来の姓を名乗れず、精神的苦痛を感じている人もいる。国会の議論が進まないため、司法判断を仰ぎたい」としている。

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