防衛省は、精強な部隊を維持する目的で2年から3年の任期付きで若手自衛官を採用していますが、景気の低迷で、任期後も自衛隊にとどまる人が増えていることから、任期付き自衛官の入れ替えを増やすため、再就職の支援を強化することにしています。
自衛隊では、精強な部隊の維持と組織の活性化を図る目的で、18歳から26歳までを対象に2年か3年の任期付きで若手自衛官を採用しています。しかし、景気の低迷で、最近は任期を終えたあとも、自衛隊にとどまることを希望する人が増えていて、定員との関係から新規採用が抑制されています。こうした状況を受け防衛省は、任期付きの自衛官の入れ替えを増やすため、再就職の支援を強化することにしています。具体的には、民間企業に加え自衛隊の経験や技能を生かしやすい警察や消防などへの再就職を増やすため、一定の条件を満たした任期付き自衛官については警察官や消防士、海上保安官などの学科試験が免除ができないか検討しています。ただ、こうした取り組みは、警察庁など関係する省庁の協力が必要で、防衛省は今後、政府内で任期付き自衛官の制度と再就職の支援について理解を求めていくことにしています。