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女性タイガーマスクは児童施設出身 「施設に目向けて」(2/2ページ)

2011年2月15日21時15分

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写真:試合観戦に招待した子どもをリング上で抱え上げるコマンドボリショイ選手=6日、大阪市中央区、北上田写す拡大試合観戦に招待した子どもをリング上で抱え上げるコマンドボリショイ選手=6日、大阪市中央区、北上田写す

 「体を鍛えてプロレス選手になれば、お金持ちになって自立できる」。その一心から中学では先生に頼み込み、女子の柔道部を立ち上げた。下校後も腕立て伏せや腹筋運動を繰り返した。鍛錬の末、中学3年で女子プロレスのテストに合格。20年前に覆面レスラーとしてデビューし、身長150センチと小柄ながら、強力な関節技を武器に人気選手になった。

 デビューすると、拠点とする東京都内のほか、巡業先の各地方で福祉施設の訪問を始めた。ギターを手に歌ったり、プロレスの技を披露したりして子どもやお年寄りを励ましている。「プロレスの仕事は夢を与え、勇気づけることだから」との信念がある。

 現在、女子プロレス団体「JWP女子プロレス」の選手代表を務め、試合に出る傍ら団体の運営にも携わる。女子プロレス界は観客動員数が落ち込むなど順風満帆とは言えないが、子どもたちにはリングで挑戦し続ける姿を見てほしいと思う。

 「タイガーマスク運動がきっかけで、多くの人に児童養護施設の存在を知ってもらえた。私も施設の子どもたちに、何かに憧れて夢を持つきっかけを与え続けたい」(北上田剛)

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