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2011年2月15日
●阿見のアウトレット増床工事スタート
現面積の4割増、集客アップ図る
県南商圏の一大拠点・あみプレミアム・アウトレット(阿見町吉原)が、年内オープンを目指し、第2期増設のための造成工事に今月から着手した。増床面積は約8600平方bで、現面積の約4割増。増床後は、約3万900平方bの規模となる。店舗面積の増床、駐車場スペースの拡大、テナント入居増加戦略の相乗効果で、さらなる集客増を図りたい考えだ。

全国にアウトレットを展開するチェルシージャパン(本社・東京千代田区、吉村俊秀社長)が、あみプレミアム・アウトレットをオープンしたのは2009年7月。米国西海岸をイメージした緑あふれる非日常空間に現在、104店(物販97店舗、飲食6店舗、フードコート1店舗)が出店している。

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の阿見東インターチェンジ(IC)に直結する地理的条件から、首都圏を商圏に収め、開業から1年で約550万人の来場者を記録。売上高も順調に伸ばし、第2期増設に踏み切った。

計画では、現店舗東側の駐車場スペースに新棟を建設。駐車台数も、現在の約2500台から約3000台へと、約500台分増やす。第2期の新棟には約45店舗が入る予定で、現在営業している第1期の104店舗と合わせ、約150店舗規模のアウトレットになる。

同社は国内で8カ所に出店している。静岡県御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレット約210店舗、栃木県佐野市の佐野プレミアム・アウトレットや兵庫県神戸市の神戸三田プレミアム・アウトレットの約180店舗には及ばないものの、大阪府泉佐野市のりんくうプレミアム・アウトレット約150店舗、岐阜県土岐市の土岐プレミアム・アウトレット約140店舗と、ほぼ同規模となる。

一方、同地域の阿見吉原土地区画整理事業を進めている県は、「あみプレミアム・アウトレット」の東工区に次いで、西南工区(面積約105・6f)の事業認可を昨年9月、国交省から取得した。

換地計画作業など、まだ緒についたばかりだが、県都市整備課では「新しいまちづくりの観点から、できるだけ早く、都市像の具体化を目指したい」としている。

●常陸川水門魚道で通水試験
17、18日に、流れなど状況把握
国土交通省霞ケ浦河川事務所(潮来市潮来)は14日、神栖市宝山の常陸川水門に建設中の魚道で17、18の2日間、通水試験を実施すると発表した。来年度に予定されている最後の設備工事に当たり、魚道内の流れなどの状況を把握、工事の参考とする方針だ。

常陸川水門は利根川洪水の際の逆流防止や塩害防止のために、1963年に完成した。95年度からは都市用水や農業用水を確保するため、霞ケ浦の水位管理の目的も兼ねるようになり、水門は閉め切った状態がほとんどになった。現在は水位管理のためなどで年間80回から100回程度開けているという。

魚道はウナギやウグイ、ワカサギ、アユなど9種を対象とする魚類の通り道。霞ケ浦と利根川両水域の連続性を保つことで、多様な生物の生育の場を確保するなどの効果が見込まれる。2007年11月から工事を進めている。事業費は約5億円。

魚道は塩害などの支障のない時間帯にゲートを開けて通水する方針。

漁協関係者らからは魚道設置により、ウナギなどの漁獲量増などが期待されている。

●稲敷で「江戸崎の雛まつり」
手作り飾り華やかに、80カ所で展示
稲敷市の江戸崎商店街や周辺で「江戸崎の雛(ひな)まつり」が開かれている。メーン会場のえどさき笑遊館(同市江戸崎)は手作り吊るしびなや人形が華やかに並んだ。3月3日まで。

イベントは今年で6回目。商店街の女性12人による「吊るし雛の会」やボランティアが開いた。店先や民家など約80カ所で飾りを展示する。手作り飾りは同会が1年がかりで制作。春らしいサクラやえとのウサギをモチーフにした人形などが新たに加わった。

ほかにも色鮮やかな吊るし飾りや昭和のひな人形が館内を彩る。「作ってみたい」との反響を受けて同会が指導した地元の人らの作品も飾った。阿見町内から見学に訪れた主婦(62)は「こんなふうに手作りできるなんて」と感心していた。

期間中は同館でひな祭り用の周遊マップを配布、つくだ煮やまんじゅうなどの名物販売も行う。午前10時〜午後4時。問い合わせは、えどさき笑遊館(電話029・892・2117)。 

●道路凍結で事故相次ぐ
常陸太田では4歳児投げ出され死亡
12日夜から13日朝にかけ、降雪で路面が凍結したことで、交通事故が相次いだ。常陸太田市では、スリップで4歳児が車外に投げ出され死亡した。

12日午後11時55分ごろ、同市三才町の国道349号で、同市馬場町、団体職員篠原直彦さん(44)の乗用車が、道路左側の縁石に衝突。後部座席に同乗していた、長男の翼ちゃん(4)が車外に投げ出され頭などを打ち間もなく死亡、妻のまりさん(38)も頭に軽いけが。

太田署の調べによると、現場は橋の上で、緩やかな左カーブだった。

県警交通企画課によると、発生した交通事故は317件で、1日で発生した凍結事故件数は最近10カ年で最多となった。

内訳は、人身が58件、物損が259件。人身事故の内訳は、単独が32件と最も多く、追突13件、正面衝突4件など。地区別では、県南が101件、県央83件、県西80件、鹿行41件、県北12件の順。高速道路での事故はなかった。

発生場所の特徴として、橋の上やカーブなどが多く、今後も降雪が予想されることなどから、同課では、路面凍結を予測し、車間距離を十分取って運転するなど、注意を呼び掛けている。 

●乗り合いタクシー運行へ
4月から、高齢者は料金半額に
つくば市は4月から、コミュニティーバス「つくバス」を再編し、併せて乗り合いタクシーとなる「つくタク」の運行を開始する。14日から65歳以上の高齢者には、つくバスとつくタクの運賃が半額になる高齢者運賃割引証の発行を開始した。

つくバスは路線バスを補完し、つくばエクスプレス(TX)開業に伴う市内二次交通の充実を図るため、2006年4月から運行を開始した。

現在のつくバスはTXつくば駅と筑波山方面を結ぶ北部シャトル、市内各地区を回る地域循環、つくば駅と学園地区南部を結ぶ学園南循環の3種類。15路線で運行している。

全体的なつくバス利用者は年々増加傾向にあるが、地域循環の利用者が少ないなど地域によって大きな差が出ている。このため、今年度でつくバスの事業期間が終了するのに伴い、路線が再編される。

新たなつくバスは、市内各地区の拠点から、つくば駅と研究学園駅を結ぶ6路線で運行。これまでよりも運行本数の増便や運行時間帯の拡大で、直行性と速達性の高い運行となる。

現在のつくバスの料金は北部シャトルが距離に応じて200、300、400円の3段階。他は一律200円。再編後は北部シャトルと同様の料金体系になる。現在は高齢者の料金割り引きがないが、再編後は半額になる。

つくタクはつくバスを補完し、市内6地区の地区内移動を確保する手段として運行。市では高齢者が日中に買い物や病院への通院などに利用するケースが多いと予想している。

つくタクの運行は平日の午前9時〜午後5時で、利用するには予約が必要になる。自宅から利用する場合は利用登録する。料金は同一地区内が一律300円。各地区から中心地区へ行く場合は1300円〜2300円になる。料金は高齢者のほか、障害者と小学生以下は半額になる。


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