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# 装着写真 CB1100 パッセージオリジナル カスタムシート  PASSEGE
先日お知らせしたCB1100カスタムシートの装着写真がないとのご指摘がありましたので、パッセージ東京から引用させていただきます。


タンクのアンダーカット部分のプレスラインとシートサイドのステッチが上手くつながっていると思います。
タンデム部分のボリューム感はこれでいいでしょう。
要は好みだと思います。
私としてはタンクの長さが気になっていたので、それとのバランスを考えた結果がこの形と言うことです。

この角度からの写真もいいですね。



パッセージ埼玉店ワールドスターパッセージ川口店でもデモシートが置いてあります。

# バイクシートの加工は今年で20年目に突入です。
おかげさまで今日で野口装美の代表になって14年目となります。
会社は創業42年目ですね。おかげさまで順調に年を重ねております。
私がこの会社に入ってから19年経つので、バイクシートの加工も20年目に突入です。

バイクシートの加工は、当初自分用のラリーシートやエンデューロシートの製作から始めました。
当時作ったシートの写真は、ほとんど残っておりません。
様々な素材などを使って試行錯誤しながら、今に至っております。
多くの協力者にも恵まれて、今のノグチシートがあり、そして今後も更に発展しながら進んで行こうと思います。

なんで、急にこんなことを書くかって言うと、今日が誕生日なので、節目と言う事でそんなことを思ったりしてるわけです。


全国から届くシートが加工の順番を待ったり、養生される棚です。
一つずつ内容が違うため、オーダーミスなどを避けるため、カルテを作成して管理しております。
また作成したカルテは年毎にファイルしてあり、リピートのお客様のデータを直ぐに取り出せるようにしてあります。

全てのシートでカルテをつくっているので膨大な枚数です。これはまだ一部です。

メールデータも専用サーバーで保管しているのですが、こうしたアナログな(字が汚いですが・・)カルテも結構重要な資料となります。


これは検査を終えて梱包、出荷待ちのシートです。写真を見てもわかるように、ここにも一つずつカルテが付いていますね。
このデータによって、XX年のXX月ごろXXのシートを作った者だけど、今回も同じようにしたいと数年後に依頼があっても、このデータによって同じ物を作ることが出来ますし、新素材があればそれらを踏まえて新しいご提案もできます。

作業の方法は基本的には変わっていません。
しかし、道具の進化や材料の変化で日々勉強は続きます。

ちなみにこれは、ウレタンとシートベースを張り合わす作業。
基本の基本です。これがしっかり出来ていないと駄目なんです。なぜ駄目なのかはまたの機会に。


ウレタンを削るブースです。以前は、場所は構わず削っていましたが、散らばるウレタンの粉が他の製品に付いたり、削る本人にもたくさん付くので、担当の足立が集塵機を改良して台を作り、作業に集中できるように密閉空間を作りました。これで、粉も舞わず集中して削り込みができます。

まだまだ、色々とお見せしたいですが、今後少しずつ紹介していきます。
# ZIPPO
机の引き出しの中を整理していたら、ZIPPOライターが出てきた。



小さなジッポは二十歳の頃に買った物で、数年前にタバコをやめるまでずっと使っていた。
真ん中のジッポはフランスの硬貨を貼って、自分だけのジッポに仕立てて、ささやかな優越感に浸っていたなぁ。

今でも、たまーーーーーーーにお酒と一緒にタバコを吸うことはあるけれど、昔のようにニコチンがないと落ち着かない。と言うことはなくなりました。
やめて良かったことのほうが多いですね。吸っていた奴が言うのはおかしいですけどね。
でも、実際タバコを吸うエリアも限られてきましたし、なにより価格が高くなった!
世の中が吸わないようになっているから自然の流れなんでしょうね。

もうタバコを吸う習慣に戻ることはないから、ちょっとだけ拭いて、ちょっとだけヒンジにオイル注して、また机の奥に仕舞っておきました。
# ノンスリップレザー
ノンスリップレザーはオフロードバイクだけではなく、オンロードでもよく使用します。
シートの上でお尻が滑るとポジションが安定せず、乗車に余分な力が必要になり、疲労の原因にもなります。

また、コーナリング時や加減速時に体が動いてしまうのも嫌ですね。
だからと言ってまったく滑らない物にしてしまうと、滑らせたいときに滑らず、足を付くにも問題が出る場合もあります。
滑り止め効果の高い座面にすると、パンツと座面は滑らないせいで、パンツが座面に固定されたままお尻が動くので、パンツが股間に食い込んだりして不快になることもあります。

なので、走るシチュエーションや求める性能で滑り止めの強さを選ぶ必要があります。

当社が使用するビニールレザーレザーは、バイク用に開発された物、もしくはバイクのシートとして使用に耐える物のみを使用しております。
滑り止めレザーはカラーサンプル帳にも掲載しておりますが、新しい素材も入ってくるので滑り止めレザーを使いたい方はお問い合わせください。

紹介する上から滑り止め効果の高い順となっています。

B-13


表面が起毛したような風合いです。柔らかな毛のようなビニールがしっかりとパンツに食いつきます。マディや雨でも滑りません。あまりにもグリップ力が強いので一般的な使用には向いておりません。ジムカーナなどをやられている方もよく使われます。フルバケットシートの座面に細く縫い付けて滑り止めに使ったりもします。


B-30

起毛はしていないが、さわり心地がラバーライクで滑り止め効果が高いです。B-13は汚れが落ちにくい面もありますがこちらは汚れが落としやすいです。


B-33

B-30と同じような粘りのある滑り止め効果を持っています。表面は細かいダイヤ柄です。


B-12

サンドレザーと命名した当社オリジナルのレザーです。荒いサンドペーパーのような表面なのでパンツによく食いつきます。しかし、ゴム系の材料を混ぜ込んでいないので、粘りのある滑り止め効果はありません。
滑らせたいときに滑る。止まりたいときに止まるビニールレザーです。オンロード、オフロード問わず、一番使用されている滑り止めレザーです。


B-31

ツヤのあるファブリック柄のビニールレザーです。この柄の凸凹が適度な滑り止め効果を生みます。


アルカンターラ‐--エクセーヌ

アルカンターラも滑り止め効果があります。強くグリップすると言うわけではありませんが、適度な安定感があります。何より蒸れないと言う点で、夏場のビニールレザーに比べたら快適度は数倍上です。

こう書くと、これ以外のビニールレザーは滑って良くないように思われる方もいるかと思いますが、そうではありません。一般的な革の模様が付いたビニールレザーでも問題なく使用できます。
ノーマルや更にシートの性能を上げたい場合の参考になればと思います。

ちなみに、よく受ける質問にディンプルレザーはどのくらい滑り止め効果がありますか?が、あります。
当社品番で言うD-01から始まるディンプルレザーですが、これにすべり止め効果はありません。一般的なレザーと大差ありません。もしくは少し滑るくらいですね。(もちろんシートとして使用できる範囲での話です)



# パッセージオリジナル CB1100カスタムシート完成 PASSEGE

パッセージと進めてきたCB1100オリジナルシートが完成しました。
パッセージのWEBでも、もう直ぐ価格等の発表がされれます。
デモシートは各店舗に設置されると言うことです。
タイプは2種類。
ライダー部の高さをノーマルのままにした物と30mmアップした物です。
どちらもタンデム部の快適性も考えてあります。

TYPE-1
ライダー部の高さはノーマル。



TYPE-2
ライダー部を30mmアップ。


共にライダー部とタンデム部には快適性を追求してT-NETが挿入されております。


ライダーの快適性とタンデム部の快適性も考え、タンデム部前部と後部に若干の盛り上げをつけの形状をセミバケットな座面にしました。

全体の形状は、CB1100のノーマルの薄っぺらな感じを廃し、またクラシカルな路線も狙わず、ハイシートにありがちなもったりsた感じを無くすために、全体的にシャープさを出した形状にしました。
写真には取り付いておりませんが、タンデムベルトは付属しております。

使用したビニールレザーはパッセージオリジナルのバイク専用ビニールレザーです。

表面の革シボ(本革の模様)は大きくやさしいシボを使用しました。

ロゴマークにはパッセージと野口のダブルネームとなっております。

お問い合わせは、お近くのパッセージにてよろしくお願いいたします。