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【ひと】飲酒運転事故で変えられた人生 小沢樹里さん(28)
平成20年2月17日、埼玉県熊谷市で泥酔して乗用車を運転した玉川清被告=1審懲役16年判決、控訴中=(33)が引き起こした事故で、義理の両親が死亡、義理のきょうだいが重傷を負ったことで人生が一変した。
13歳で両親が離婚し母子家庭で育った。22歳で結婚後、長男を出産したが、23歳で離婚。女手ひとつで長男を育てていた。そんななか、克則さん(32)と出会い、初めて家族の温かさを知った。
「家族全員で楽しそうに食卓を囲む風景を初めて見た。光が差しているようだった」
そうした家族の一員になった矢先の事故。事件に向き合うために法律の勉強を始めたが、2つの法律の間にある高い壁にぶつかった。「検察に『危険運転致死傷罪で起訴は無理かもしれない』といわれ不安になった」という。
飲酒運転で死傷事故を起こしても、自動車運転過失致死傷などの罪で起訴された場合の法定刑は最高で懲役10年6月。一方、危険運転致死傷罪の最高刑は懲役20年だ。「同じ事故で、どうしてそんなに違うのか」と憤りを感じた。
玉川被告は危険運転致死傷罪で起訴されたが、2つの法律の違いは理解できないままだ。
時間はかかるが、行動すれば先に見えるものがあると信じている。鳩山邦夫前法相に飲酒運転に関する法の改正を求めた。玉川被告と飲酒し同乗した男性が罪に問われないことにも納得できず、危険運転致死傷容疑で告発した。
さらに、泥酔状態を体験できる特殊な眼鏡の普及を始めた。「飲酒運転の怖さを知ろうとする心が一瞬あるだけで違うと思う。同じ思いはほかの人にしてもらいたくない」。(西尾美穂子)
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