イラン治安部隊 デモを排除
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イラン治安部隊 デモを排除

2月15日 7時9分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

エジプトやチュニジアで市民の抗議行動によって政権が崩壊するなか、イランでも再び改革派の支持者が反政府デモを行いましたが、治安部隊が直ちに排除に乗り出し、双方の衝突で死傷者も出ているもようです。

エジプトやチュニジアで市民の反政府デモによって、強権的な政権が相次いで崩壊するなか、イランでも14日、改革派の支持者が再び大規模な反政府デモを呼びかけました。目撃者によりますと、首都テヘランの中心部には数千人が集まり、人々は口々に「独裁者に死を」などと政府を批判するスローガンを叫びました。これに対して治安部隊が催涙弾を発射するなどしてデモの排除に乗り出し、イランの保守系のファルス通信は、双方の衝突で少なくとも1人が死亡、数人がけがをしたと伝えています。イランでは、おととし6月の大統領選挙でアフマディネジャド大統領が再選されたあと、選挙に不正があったとして改革派の支持者がデモを行い、治安部隊と衝突して多数の死傷者が出ています。イランの指導部は、エジプトで市民が親米派のムバラク政権を退陣に追い込んだことを「革命」と賞賛してきましたが、国内では引き続き改革派を徹底して取り締まる姿勢を見せており、再び国際社会の非難を浴びることになりそうです。