鹿児島市の松元啓知さん(当時30歳)が曽於市のユズ畑から遺体で見つかった事件で、鹿児島地検は13日、住所不定、指定暴力団山口組系組員、矢野徹也容疑者(39)を逮捕監禁致死罪で鹿児島地裁に起訴した。県警は矢野被告が事件を主導したとみている。
起訴状によると、矢野被告は黒木正一被告(32)=同罪などで起訴=らと共謀し、12月7日深夜、鹿児島市の駐車場付近で松元さんの太ももを包丁で刺すなどし、乗用車のトランクに押し込み監禁。さらに霧島市のアパート空き部屋に監禁し失血死させた、とされる。
一連の事件では矢野被告ら15人が同容疑や死体遺棄容疑で逮捕された。県警は、矢野被告が松元さんから金を脅し取ろうとして、黒木被告らに一連の事件を指示したとみている。
毎日新聞 2011年2月15日 地方版