市民1500人が暴追訴え
市民1500人が暴追訴え 02/14 19:38

北九州市小倉北区の大手ゼネコンの現場事務所で男性が拳銃で撃たれて、けがをした事件を受け、市民ら1500人が参加して暴力追放を訴えるパレードが行われました。

企業や市民を狙ったたび重なる犯行に市民の間に怒りが広がっています。

●大前記者
「市民が再び立ち上がりました。暴力団に屈してはならない、暴追への強い決意を胸に、工藤会の本部事務所周辺をパレードします」

午後3時から行われた暴追パレードには、市民や、行政・警察などからおよそ1500人が参加しました。

そして、工藤会の本部事務所前でも強い口調で暴力追放を訴えました。

今日のパレードは今月9日、大手ゼネコン「清水建設」の男性社員が小倉北区の現場事務所で銃撃され、軽傷を負った事件を受けて実施されました。

●市民Q.暴力団とは?
「ダニですよ。徹底して追い出さなければならないと思う」
「暴力団が北九州市からなくなってもらいたい。よその県に対しても恥ずかしくないような、北九州市を作ってもらいたい。(暴力団の)怖さに負けていてはダメ」●北九州市・北橋健治市長「新たな決意を持って、暴排に向けたあらゆる施策を、力いっぱい前進させる決意」

パレードに先立って行われた決起大会では、北橋市長や県警本部長が暴力団追放に取り組む強い決意を改めて示しました。

●福岡県警・田中法昌本部長
「我々が盾となってまいりますので、工藤会つぶしに邁進しようではありませんか」

同様のパレードは、去年3月、工藤会の新たな事務所の撤去を求める活動をしていた男性の自宅に銃弾が撃ち込まれるなどした直後にも実施されています。

しかし、この事件もいまだに容疑者逮捕には至っていません。

機運の高まりを、実際の暴力追放につなげるためにも事件を一つひとつ、確実に解決していくことが警察に求められています。