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[カーリング]“美し過ぎる”中部電力・美余、マリリン超え初V!…日本選手権

決勝戦、放ったストーンを見つめる中部電力の市川美余

 ◆カーリング第28回日本選手権最終日(13日、名寄市・北海道立サンピラー交流館)中部電力(長野)が、V6を狙ったチーム青森(青森)を6―4で破り、創部2シーズン目で初優勝。2012年世界選手権出場をかけた「パシフィック選手権」(11月・中国)への出場が内定した。トリノ、バンクーバー両五輪代表の本橋麻里(24)が主将を務めるロコ・ソラーレ(LS)北見(北海道)は、準決勝でチーム青森に6―8で敗れるなど3位。男子は長野五輪代表の敦賀信人率いるチーム常呂(北海道)が2連覇した。

 “美しすぎるカーリング選手”市川美余(21)が、会心の一撃を生んだ。3―3の同点で迎えた第8エンド。サークル内に中部電力のストーン3個がひしめく中、V6を狙うチーム青森・山浦麻葉(26)=村上新町病院=のラストショットは、中心にピタリと止まる第1ショット。このピンチにサード市川がラインを読み切ると、スキップ藤沢が青森の第1ショットだけをはじき出すミラクルショットを決め3得点。試合を決めた。

 読みが当たりVを呼び込んだ市川は「接戦続きで(大会が)早く感じた」と端正な顔立ちから笑みをこぼした。力強いガッツポーズを決めた藤沢も「余計なことを考えず投げた。優勝できてうれしい」と笑った。

 中部電力カーリング部は09年4月に創部。同年8月に現メンバーが結成された。4人全員が社員。市川と清水は上田営業所、佐藤と藤沢は佐久営業所で事務職に就く。通常は午後5時に社業を終え、軽井沢の練習拠点で連日2時間。大会2か月前の強化期間は一日4時間の氷上練習で鍛えた。また、昨年10月にはカナダへ1か月間の武者修行。7勝14敗と負け越したが、その経験を今回生かした。

 ビジュアル系で今大会“ポスト・マリリン”として注目を集めた市川は軽井沢出身。長野五輪を現地観戦したのをきっかけに、小2からカーリングを始めた。中学はリードの佐藤と同じテニス部。後に佐藤をカーリングに誘った。藤沢だけ北海道出身。08、09年世界ジュニア2年連続出場の逸材で、北見北斗高3年時に「一緒に五輪を目指そう」と誘われ長野へ。凱旋Vに「日本代表への責任を感じる」と話す。

 「実感がわいてない。人ごとのよう」と市川。今大会誕生した新ヒロインが、群雄割拠の日本女子カーリング界を引っ張る。

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(2011年2月14日11時27分  スポーツ報知)

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