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【格闘技】

土屋修平は200年に1人の逸材 和製パッキャオだ

2011年2月15日 紙面から

全日本ライト級新人王から世界を目指す土屋修平=豊島区北大塚の角海老宝石ジムで

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 ボクシングで全日本ライト級新人王の土屋修平(24)=角海老宝石=が18日、東京・後楽園ホールでペットウタイ・オーベンジャマッド(タイ)とノンタイトル6回戦を行う。デビューから8戦連続KO勝ち。それも全て2回以内だ。スターのオーラが漂い、テレビ局数社が「和製バレロ」「和製パッキャオ」として熱い視線を注いでいる。 (山崎照朝)

 「パンチはメチャ強い。土屋は結果を残していく選手」と田中栄民トレーナー。その強打の破壊力は驚異的で、東日本予選の準決勝で右アッパー、全日本の決勝は左フックで相手のあごを砕いた。田中トレーナーは「どこまで伸びるか分からない。教えがいがある」と話す。

 土屋は小学1年から空手を始め、高校卒業を機にキックボクサーを目指して上京、日本ランキング6位までいった。09年4月にボクシングに転向。「ジムに土屋が見学に来た。試合のチケットがあったので『行くか』と声をかけたら受け取ったので」と田中トレーナー。土屋との遭遇に運命のようなものを感じたという。

 キック時代から頑丈な体が売りで、ボクシングでも強打は健在だった。入門した年の7月にプロデビュー。左右のフックとストレートのコンビネーションでKOを連発。田中トレーナーは「マニー・パッキャオ(フィリピン)には強打とともにスピードと足がある。土屋は技術面はこれから」と言い、磨けばどんどん輝きを増すと見ている。

 新人王からの世界王者は、61年のファイティング原田(フライ級)から21人いる。新人王は今でも“世界への登竜門”だ。将来性は対戦したジムの会長らも認め「具志堅用高は100年に一人、大橋秀行は150年に一人と言われたが、土屋は200年に一人の逸材だ」とまで評する声もある。今のところ、世界挑戦は2、3年後の計画。「チャンスがあればいつでも世界ランカーと対戦させる。王座決定戦で就くような世界戦はさせない」(陣営)という。

 土屋本人も初の国際試合にプレッシャーはない。「タイ人はキック時代に経験した。自信はある」と、9連続2回以内KOに余裕をのぞかせる。国内の連続KO記録(現在の記録は浜田剛史と渡部あきのりの15)の更新だけでなく、エドウィン・バレロ(ベネズエラ)が樹立した究極のパーフェクト生涯記録(27戦全KO勝ち)など、夢あふれる超新星だ。

 ▼土屋修平(つちや・しゅうへい) 1986(昭和61)年9月20日、愛知県犬山市生まれの24歳。170センチ。小学1年から空手を始め、ほかにバスケットボールに野球、愛知・丹羽高ではラグビーとスポーツ万能。高校卒業直後にキックボクサーを目指して上京。09年4月ボクシング転向。同年7月プロデビュー。家族は父・賢さん(53)、母・峰子さん(50)、姉・美季さん(27)。右ファイター。

 

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