上川　異色刑事に挑戦　従来の犯人捜しとは一線画す

　俳優上川隆也（４５）主演の刑事ドラマ「遺留捜査」（毎週水曜午後９時）がテレビ朝日系で４月から放送されることが１４日、分かった。同局の人気ドラマ「相棒」シリーズに続く、まったく新しい刑事ドラマだ。

　共演は女優の貫地谷しほり（２５）、佐野史郎（５５）、大杉漣（５９）ら。ＭＩＳＩＡ（３２）の書き下ろし主題歌「記憶」もドラマを盛り上げる。

　上川が演じる主人公・糸村聡は、警視庁捜査一課科学捜査係の警部補。科学捜査に不可欠な遺留品には目もくれず、被害者が残した“被害品”に着目して被害者の最後のメッセージを遺族に伝えようとする。従来の犯人捜しとは一線を画す刑事ドラマだ。

　鋭い鑑識眼と偏執的なこだわりを持つ糸村は、被害者の家や職場に出かけ、持ち物を見せてもらったり遺族の話を聞いたりしながら次第に被害者の人間性に触れていく。やがて「被害者はなぜ殺されなければならなかったのか…」という知られざる一面が浮き彫りになり、犯人逮捕へとつながっていく。

　強烈な意志と少年のような笑顔や素直さで周囲の信頼を獲得していく、不思議な魅力を持った刑事・糸村。これまで何度も刑事役を経験してきた上川も「今回は一風変わった男ということで今から演じるのが楽しみ」とコメント。「警察組織の枠にはまらない糸村という人物は、どこか“風”のような男。僕で務まるのかという不安や緊張もありますが精いっぱい演じたい」と意気込む。

　同局の三輪祐見子プロデューサーは「主人公は少々変わった男ですが、事件解決だけでなく被害者遺族にも心を配れる優しい刑事です。そんな主人公を緊張感あふれる演技力と少年っぽさをお持ちの上川さんにお願いしました。愛すべき刑事になると思います」と期待を寄せている。