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横審委員長が大胆提言!星売買だけ調査を

 臨時理事会後、会見を開く放駒理事長ら=両国国技館(撮影・田村亮介)
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 臨時理事会後、会見を開く放駒理事長ら=両国国技館(撮影・田村亮介)

 大相撲の八百長問題に、横綱審議委員会(横審)の鶴田卓彦委員長(83)が14日、大胆な提言をした。特別調査委員会の調査が難航することを受けて「金銭による勝ち星の売買に絞って迅速な調査を行うべき」などの私見を述べた。また、落語の題材にもなっている“人情相撲”がある可能性を認めた上で、金銭を介した八百長を除名処分で断罪すべきとした。

  ◇  ◇

 絶対に5月の夏場所は開催してほしい。そんな思いから鶴田委員長が口を開いた。八百長問題は基本的には横審の管轄外であると前置きした上で、「もっとテンポを上げて調べてほしい。とにかく金銭で勝ち星を売買したという八百長に絞って、徹底的に調べてもらいたい」と述べた。

 今回の問題で、角界全体が八百長に汚染されているというイメージが根付いてしまうことを懸念している。委員長は「関取が70人。1日でおおよそ35番ある取組の大半が八百長ということはありえない。1番か2番だろう。(八百長力士は)多く見ても20人ぐらいではないか」と指摘する。

 金銭や、勝ち星を譲り合う“星の貸し借り”を伴わない「人情相撲」についても言及した。負け越しや番付降下がかかった相手に手心を加えてしまうことを指すとされるが、「それは日本の心の一部。それはファンも承知しているはず」と存在を認めた上で、調査対象から外すべきと論じた。

 この日、両国国技館で特別調査委員会の会合が開かれた。問題発覚当初から疑いをかけられている14人をはじめ、八百長への調査は今後も続けられる。21日に次回会合が予定されているが、いつ結論を出すかは明言されていない。14人以外に、調査委が八百長関与を疑う力士も出たとする報道もあり、問題が長期化することも考えられる。

 5月に夏場所を開催するために、鶴田委員長は「場所を絶対にやるという決意を示してはいかがかと思う」と提案する。同時に、疑惑がかかった力士を徹底的に調査し、裏付けが取れれば「除名もやむなし」と厳しい姿勢で臨むべきとした。横審の会合は、今後の協会の対応を見て、日程を決めるとした。

(2011年2月15日)

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