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大学生 生活費30年前の水準に

2月14日 18時47分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

親元を離れて暮らす大学生の生活は、仕送りが一段と減ってさらに厳しくなり、生活費が30年前の水準に下がっていることが、大学生活協同組合の調査で分かりました。

この調査は、全国大学生活協同組合連合会が去年10月から11月にかけて行い、全国の31の大学の大学生9800人余りから回答を得ました。それによりますと、親元を離れて生活している大学生への仕送りは1か月の平均で7万1310円と、前の年より2750円少なく、4年連続で減少しました。また、仕送りが全くないという学生の割合は10.5%に上り、昭和45年以降最も高くなり、4人に1人の学生が仕送りが5万円未満でした。こうした学生の住居費を除いた1か月の生活費は6万3130円で、親の世代が学生だった30年前とほぼ同じ水準で、このうち食費は2万3510円で、30年前より5200円余り少なくなっていました。調査に協力した大学生は「食費を抑えるため弁当を作る男子学生も増え、学生生活に厳しさを感じる。就職活動にもお金がかかるので、交通費などを支援してほしい」と話していました。全国大学生活協同組合連合会の和田寿昭専務理事は「経済的に厳しい生活を送る学生がますます増えている。政府は給付型の奨学金を作るなど手厚い支援を検討すべきだ」と話しています。