とりあえず、CSのチャンネルNECOで 「砂の小舟」(1980)が放映されました。

皆さん、見ませんでしたよね? 
それは”大きな間違い”です。

SF? ファンタジー?? ネットではさまざまな紹介がなされてますが、
それはすべて建前。これはエロ映画。
あの丹波哲朗と佐藤肇が映画撮影にかこつけて新人女優をセクハラしよう
と考えた作品なんですよ。

でも一般的な認知度は低いです。
2chでもレス8つという悲しい反応しかありません。
ひくい。ひくすぎる。これは困ります、ぼくが一番。
というわけで、その魅力の一端をご紹介します。

この作品、ほかの大霊界シリーズとはかなり違うんですよ。
とくにイイ感じのSMちっくな部分が。
(女優(津奈美里人)の顔がマジでこわばってるところが…)
…邦画はこういうのないですね(角川映画にも)。
これ以降の大霊界シリーズでは、でてる俳優みんな”バーン”って感じなんですよ。
見るなら見ろ、ヤルならやれ、って覚悟しちゃってるので、この作品ほど”価値はない”です。
そういやこの作品、現在ビデオでは「地上から大霊界」という名前に変更されてますな。
(最初の方がいい題名だと思うのだけど…)


一応プロット。ネタバレしてもこの映画の価値には関係ありません。

生まれつき尻に「怨」という痣のある少女・千春、同じく口のきけない少年・克巳の2人が、
浜辺で、砂に埋もれた舟を見つける。で、二人はそれに乗って海に出ると、そのまま洞窟の
中に連れて行かれる。すると、二人の意識は千年前にタイムスリップ、千春は綾姫に、克巳
は清若という源氏の末裔となる。で、真言立川流の法院・倶利加羅(丹波哲朗)が2人を誘拐
する。丹波は義経の霊を召喚し、源氏を滅ぼそうとする目論見のため、最後に源義経の髑髏に
塗る二人の精液を欲しがっていたのだ。しかし、綾姫が義経の髑髏に短刀を突き立て丹波の
目論見はおじゃん。怒った丹波により、2人は頭を剃られ、髑髏一つ持たされて素っ裸で外に
放り出される。二人は放浪の末、古寺にたどりつくが、野盗により、清若は舌を切られ、綾姫
は陵辱される。そこで大地震発生。それと同時に二人の意識は現代に戻る。二人は舟の先に
義経の髑髏を見付け手厚く葬る。その帰り、千春の痣は消え、克巳は喋れるようになる。

はい、OKですか? もう忘れて結構ですよ。
当時見たときは、こんな話だったとはわからなかったです。勉強になりました。
で、以下、Fig付きでないと語れない見所をちょこっと紹介します。

とりあえず真言立川流までは見所ないです。
この映画のお勧めは
”頭を剃られ、素っ裸で外に放り出される”
ところから。


少女は、自分が小刀(どう見てもナイフなんですけど…)突き立てた髑髏を持たされて、
快晴の中、村人の目を避けつつ”徘徊”します。
(変な文章ですが、本当に”見たまま”を書くとこうなりますので)


新潟の農村風景とスキンと全裸と髑髏はむちゃくちゃ似合いますね。
「目から鱗」って奴です。


視線の指示など、細かい演技指導もしているようですが、
カット全体のあまりのインパクトにまったく気になりません。


こんな調子で(村人の目を避けつつ)15分くらい一人でうろうろします。
というか、歩き方が露天風呂に行くような”心許ない”足取りなんですよね。
まあ、髑髏が洗面器の変わりのドリフのコントなんですけどね。

だけど、やってるのが少女で、全裸だから、別格です。

ですが、全裸の少女が日中”うろうろ”しているのを、ただ見せられてても、
さすがに飽きてきます(ヒトとは贅沢なものですなぁ)。
そう思ってると、突然稲藁に隠れていた男の子と一緒になり、
全裸アベックになってまた”うろうろ”します。
そう、野外を全裸でうろうろ、これが長いんですよ。


いままで山村だったのに、いつの間にか海にでました
…空間が歪曲してます。
ここで、やけど後を薬草で治療しているうちにムラムラきて云々…
というようなカットになりますが、ここは他の映画とかわらんので割愛。


さすがに全裸で20分は辛いのか、案山子をガメます。
これを着るつもりなんですね。”装甲強化”です。


案山子を装着して”フルアーマー”化しました。
見た目、破壊力が当社比で3倍は上がってます。
こんなコンテ切れる才能だけで、もうソンケーする以外のなにものでもないです。

この後、山の中の注連縄がしてある一軒家で、中にいた山賊4人組に、
男の方が舌を切られ、女は犯されます
(ここら辺は普通なんで略)。
で、そのとき大地震が!!!! 
ちなみに特撮はアイアンキング並です。


日本沈没を思わせる、素敵な地割れ。
ここだけとって、SFとか特撮だとか言うのは無理があると思うのだけど…


と、気が付くと小舟の中にいます。「夢を見ていたの」…そりゃないでしょ…


帰りの小舟で水漏れが!!! しょうがないので”着ている服”を船底の穴に詰めます。
なんとワンピース+パンツ、併せて2枚しかこの少女は着ていません。
ある意味”猛者”です。
あれだけ全裸を見た後なのに、まだエロく感じるのは、もう監督のワザの冴えでしょう
(バカだと思いますが)。


水漏れも止まり、ほっとしたところで、少女の尻のアザがないことに気づく男!!!
(まぁ見るところはそこしかないでしょうねぇ)


「あなた喋れるようになったの!!?」「アザがなくなってる!!?」
…喜びあう二人…
ここのカット、同じ台詞の繰り返しで話のテンポが止まってます。
この時間で、XXXXXろと言うことなのか?
そうなんだな!!!


喜びのあまり”万歳三唱”する二人。 
オィ!!! 戦時中に脚本書いたのかよ!!?
正直言って、この脚本、小学校の時のノートの落書きが元なんじゃないのかっ!!?



津奈美里人、このカットが一番綺麗だと思います。素敵です。
こーゆ−感じで、すべて撮っていたら、ぼくの記憶には残らなかったでしょうねぇ。
…皮肉なもんですな。


小舟が勝手に沖に向かって移動していくのにビックリする2人。
ぼくもここに来ての突然の展開にビックリだよ。
追いかける2人。必死に呼び戻してますが、
あー、それに乗ったがために、カナーリ酷い目に遭ってるような気もするのですけど。
あ、服もってかれてる…


最後の別れは、出船に向かって直立不動。
宇宙戦艦ヤマトで鍛えられたぼくにはOKですが、
ここはかなり一般的ではないシチュエーションな気がします。
裸だしな。とりあえず
”裸の三つ編みの少女”が撮りたかっただけ
なのではないかと思われます。


男の子も裸です。でも少女よりはかなり普通… 
監督の扱いにハッキリ差があります。差別?


どーですか???

女優を”脱がす”or”いじめる”カットばかりつなげた映画って、素敵ですよねー
もっと語り継がれてもイイ”邦画”だと思いますが、いかが。
しかも<カンヌ映画祭正式出品作品> であることをお忘れなく。
スケベなフランス人に大受けだったこと間違いなし。

とりあえず”三つ編み””お姉さん””ロリ(年齢高め)””スキン””野外露出””恥辱プレイ”
どれかにヒットするなら、必見です。
見ないと人生に何かが足りないことになります。

さぁ、あとは見て”感動”するのみ!!!

とりあえず、チャンネルNECOの再放送は、
12/19 15:00〜 12/30 13:00〜
であります。
ほかの方はビデオ屋にダッシュ。たぶん最低料金で借りれます。


追記:
この映画、”おちんちん”のでることでも注目されているようですな。


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