2010-03-03 12:08:02

深刻な事態

テーマ:ブログ
以前日経でこの記事読んで青ざめました。

今日は更に大きく掲載されていたのでご紹介


ロードサイドのハイエナのブログ-image.jpg

長時間残業の過労で倒れ、寝たきりになったとして、ファミリーレストランの支配人だった方と両親が店を経営する会社に損害賠償を求めた訴訟で、2日までに同社が二億四千万を支払うことで裁判外の和解が成立した。
鹿児島地裁は「安全配慮義務違反は明らか」として一億八千七百万の賠償と未払残業代七百三十万の支払いを命じる判決を言い渡した。



との事



同社を調べてみたが
資本金1200万で年商が90億程の規模
来期の同社と同じぐらいな訳だが
本当に危機的状況である。
もし当社で、来年の今頃この様な事になったら、会社は潰れます。


朝「命」についてエントリしたが、本件は全く別問題で悩んでいる。


事故にあわれてしまったご本人とご家族には誠にいたたまれないが、会社経営の側からすると、こんな判決が降りてしまうようなら飲食業、小売流通業ははっきり言って成立しないのが現状である。

勿論全ての企業が該当するわけでは無いが。

その背景には労働基準法にある。1日8時間 月160時間以上は残業であると言う概念について、日本の産業でそんな労働環境を守る事が出来るのは役所と一部の企業ぐらいだろう。

とかく外食、小売流通業に関して言えば特に労働時間が長い。
経営者は快適な労働環境を作る事が使命であるが、結果企業の競争力を弱めたら会社自体がもたない。
戦後労働者があまりにも弱い立場にあるものを是正する目的で作られた我が国の労働基準法ではあるが、現代社会に置いて明らかに対応出来て居ない事が多過ぎると感じる。

インターネットの普及により、戦後とは比較にならない程の情報を全ての国民は得られる様になった。
つまり誰でも簡単に職業選択が出来る世の中なのだ。
なので労働者にとってあまりにも悪質な事業所には、勤め無ければいいと言う選択肢があるのだ。

究極論でもあるが、私も高校を卒業して外食業に足を踏み入れたのが今から14年前

18歳の当時は1日15時間は普通に働いた。
当たり前だとも思っていた。
学歴も無いし頭も馬鹿だから体で稼ごうと考えるのは自然の摂理だった。

自分で選択したのだから、どんな法律で自分が保護されているかなんて、知ったところで何とも思わなかった。

誤解頂きたくないが、今自分達の事を正当化する気は全く無い。

改善しなくてはならない事は山程あるのが現実。
最適な労働環境を作り上げていきたいと常々考えています。

けれど同社の労働環境は、ギャラが沢山取れる会社を作る。を志にしています。
結果回りの人が休んでいる時に働か無ければその対価は勝ち取れません。

ギャラはそんなに沢山要らない。月給18万円でいいんだ。

こういう方なら1日八時間
月間160時間の労働条件で働く事も当社は出来ます。
しかしそういった方が、当社の様な会社にエントリはしてこられません。

ギャラを稼ぎたいと言う目的を持った給与所得者の権利を無理矢理型にはめた一つの法律で縛るのは如何なものかと思います。

外食産業は24兆円
就業人口400万人の巨大な市場です。


引退して。
もし政治に関わるとしたらこのあたりを声あげていきたいと思います。


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