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昔ながらのあぜそり体験 熊野の棚田

2011年2月13日

写真

あぜそりを体験する参加者=熊野市紀和町

 日本の棚田百選の一つ、熊野市紀和町の丸山千枚田で12日、棚田のオーナーらが、あぜをつくる「あぜそり」を体験した。

 三重、愛知両県からオーナー14人、一般10人が参加。丸山千枚田のあぜは、昔ながらに泥を固めてつくっていて、参加者は、丸山千枚田保存会の人たちの指導で前年のあぜをくわでそぎ、新しいあぜをつくった。

 津市から参加した三重大学生物資源学部4年の西井誓哉さん(22)は、丸山千枚田の保全について研究していて「オーナー制度により、遠い所に住む人にも関心を持ってもらっている。地元の高齢者の方もよくやっていると思います」と話した。同学部4年の柴田花奈さん(21)は「くわの使い方一つにしても難しい」と驚いていた。

 丸山千枚田保存会の奥斉(ひとし)会長(73)は「子どもたちや若い人が田んぼに関心を持ってくれるのはありがたい」と話した。棚田は大小約1340枚あり、あぜそりは今月末まで続き、4月にあぜに泥を塗って田植えに備える。(阿部英明)

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