NHK福岡のニュース　福岡放送局

• 
• 

カネミ油症県連合会が発足

昭和４０年代に起きた食品公害「カネミ油症」で、患者の高齢化が進む中、福岡県内に３つある患者団体が１つの組織として連合会を発足させ、協力しながら国に対し医療費の全額負担を求めていくことを決めました。
「カネミ油症」の問題では、福岡県や長崎県など西日本を中心におよそ１万４０００人が皮膚炎や肝機能障害などの被害を訴えました。福岡県内では、患者団体が３つに分かれていますが、発生から４０年余りがたって患者の高齢化が進んでいるうえ、去年の国の制度変更によって原因企業からの医療費の支給が今後、困難になるおそれもあるとして、１つの組織にまとまって国に救済を求めていくことになりました。
１３日発足した「油症福岡県連合会」は、医療費の確保が継続的に必要だとして、現在、医療費を支払っている原因企業に代わって国が全額負担するよう求めていくことにしています。
連合会の矢野忠義事務局長（７８）は「県内の患者団体が１つになることで、問題の解決へ進むものと期待しています」と話していました。

02月14日　12時40分

•