記事入力 : 2011/02/14 11:40:18
【コラム】IMFの無能に対する痛切な反省文(下)
第二に、権力に対し真実を語れるようにする制度の実現だ。IMFの複数の幹部は「上に強硬に異論を唱えれば、出世の道が絶たれる」と感じたと話した。一方、上層部の考えに同意すれば、それがたとえ失敗しても処罰されない。それを避けるためには、経営陣の認識から変えなければならない。
河島喜好元ホンダ社長は、退任に際し、「最近2-3年で自分が語ったことが社内で8割も通った。6割を超えればワンマン経営の弊害が出る危険信号だという。それで退任を決めた」という言葉を残した。
第三に、部署利己主義から脱する方策を立てることだ。アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は「創意性という点と点を結ぶことだ」と指摘した。点と点を結ぶ機会を増やし、それを奨励すべきだ。
意思疎通に苦悩する経営者には、IMFの反省文を一読してもらいたい。そして、自らも反省文を一度書いてみてもらいたい。
李志勲(イ・ジフン)経済部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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