2014年までに中学・高校の9割が移動授業実施へ(上)

生徒たちを2-5組のグループに分けレベル別に授業を実施、集中力が大幅に向上

出欠管理、生活指導など解決すべき課題も多い

 ソウル師範大学付属女子中学校1年生のムン・イェナさん(13)はこの1年間、大学生のように校内を移動して授業を受けた。科目ごとに授業が行われる教室が分かれているためだ。例えば、数学の教室の壁には各種の公式を説明する資料が張られており、家庭科教室にはキッチンや実習道具が備えられている。

 ムンさんは「科目ごとに決められた教室で(学習能力)レベル別の授業を受けるので集中できるし、授業を受けるに当たって心の準備もできる」と話した。

 このように生徒たちが教科別に特化された専用教室に移動して授業を受ける「教科教室制」が、3年後には全国の多くの学校に拡大される。

2014年まで、中学・高校の90%が移動授業に

 教育科学技術部(省に相当)は9日、来年までに一般の高校に教科教室制を導入し、14年までには農村や漁村、中小都市の6クラス以下の学校を除く、全国の全ての学校に拡大すると発表した。これが実施されると、全体の中学・高校5383校の90%に当たる4800校で教科教室制が実施されることになる。

 同時に全ての教科でこの制度を導入するのは難しいため、学校ごとに5科目以上で教科教室を実施する「先進型」と、最小2科目だけを実施する「科目重点型」のうち一つを選択することになる。新設校は、全科目が教科教室を実施できるよう建てられる。

 教科教室では、生徒たちは2-5組のグループに分かれ、レベル別の授業を受けられるようにし、これによる教師増員のため非常勤教師の採用を増やし、実績優秀者は正規教師の採用時に優遇する。教育科学技術部は「2009年の時点で、全体の中学・高校に3340の空き教室があり、教科教室制を全面的に拡大する条件はそろっている」としている。

生徒たちが教科別に特化された専用教室に移動し授業を受ける「教科教室制」が、3年後には全国の多くの中学・高校に拡大される。2009年に移動授業を始めたソウル空港中学校の生徒たちが数学の教室に移動している。/写真=李泰景(イ・テギョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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