スイスで銃規制否決 国民投票実施【ジュネーブ共同】国民皆兵制のスイスで、徴兵が終わった後も自宅に銃を保管できる制度を見直すかどうかを問う初めての国民投票が13日行われ、賛成票43・7%、反対票56・3%となり、否決された。 スイス・メディアによると、国内には軍用銃が200万丁以上あるとされ、2009年の銃による自殺例のうち、1割は軍用銃が使われた。殺人事件に使用されるケースもあり、女性団体などが約4年前に「銃は軍の施設に保管すべきだ」と法改正を呼び掛けていた。 保守層を中心とする反対派は、中立国であるスイスが他国の侵略から自衛する準備ができなくなるなどとして、伝統を守るよう主張していた。 ただ、スイス政府は銃が野放しになり犯罪や自殺が増加することには懸念を示しており、登録制度の強化など何らかの対策は取る方針。 【共同通信】
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