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中盆が証言「引退相撲で〝八百長代金〟清算」

2011年02月14日
スポーツ

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<八百長仲介役が本紙に証言(1)>
 大相撲の八百長問題を受けて、日本相撲協会の特別調査委員会は8日から、関取全70人の聞き取り調査を開始した。そんな中、本紙は調査委に先駆けてかつて八百長の仲介役を務めていた人物の重要証言を入手。角界にはびこる八百長の全貌が明らかになった。さらに裏方が八百長に関与していたとの証言が飛び出すなど、その根の深さは相当なものだ。(本紙特別取材班)

 八百長問題の調査委は既に竹縄親方(35=元幕内春日錦)、十両千代白鵬(27=九重)、十両清瀬海(26=北の湖)、三段目恵那司(31=入間川)の関与を認定し、この日から全関取の聞き取り調査も開始した。調査は今週中に完了する見通しで、全容解明に向けた動きが慌ただしくなってきた。
 そんな中で一足早く、本紙は八百長の“生き証人”ともいうべき角界の裏事情に精通した男性との接触に成功。何とも生々しい証言が次々と飛び出した。
 この男性は十数年前まで、当時の有名幕内力士Xの側近を務めていた。仕事の一環で「中盆(なかぼん)」と呼ばれる八百長の仲介役を務め、その裏の裏まで熟知するようになったという。

星の相場は十両で20万〜40万円、幕内上位なら60万〜80万円

 男性によれば、当時から八百長は付け人などの「中盆」が取り仕切っていた。八百長には大きく分けて3種類が存在し、金銭で星を購入する「買い専門」、星を売る「売り専門」、複数人で星を貸し借りする「回し」に分類されるという。前出の元幕内Xは「買い専」だったといい、星の代金は場所後の花相撲などで清算していた。
「『買い専』の場合、現役中にすべての星の代金を返せないこともあります。その場合は引退相撲の利益から各力士に代金を支払うのが通例です。関取衆が引退相撲にこだわるのは、こういった事情も絡んでいます」
 星の相場は十両で20万〜40万円、幕内上位なら60万〜80万円で、両者の暗黙の了解の下に相応のカネが支払われていた。関取から「中盆」に支払われる手数料はやや複雑で、自分の付け人の場合は「骨折り代」と呼ばれる小遣いに含まれ、その額は場所ごとに3万〜5万円。多数の関取衆の仲介を受け持つ「走り屋」には、関取1人あたり数万円の謝礼が支払われていた。「普通は自分の付け人に頼みますが、付け人がまだ若かったり、いい加減な性格だったりで信用できないこともある。そんな時は『走り屋』に頼むんです。今回、名前が出た恵那司も『走り屋』ですが、かなり稼いでいたんじゃないでしょうか」
(続く)

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