「韓国の娘の入院費必要だった」 目黒殺傷事件で供述東京都目黒区の元会社役員大原道夫さん(87)夫妻が殺傷された事件で、殺人容疑で逮捕された福島県いわき市の木村義昭容疑者(65)が、「韓国にいる娘の入院費用が必要だった」などと供述していることが14日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、木村容疑者はいわき市内の家族とは別に、韓国に住む女性との間に娘がいるといった趣旨の説明をしている。事件について「金が欲しかった」とも供述しており、警視庁目黒署捜査本部は、こうした経緯が動機だった可能性もあるとみて慎重に事実関係を調べている。 捜査本部の調べで、木村容疑者は昨年秋、知人から数百万円を借りていたことが既に判明。一方で、いわき市では妻や次女と同居しており、ある程度の収入があり生活に困っている様子はなかったという。 捜査関係者によると、木村容疑者は10日の韓国行きの航空券を予約しており、渡航する予定だったとみられる。動きを察知した捜査本部が同日、福島空港付近で任意同行し、逮捕した。 捜査本部は、海外に逃亡しようとしていた可能性があるとみて詳しく事情を聴く。 【共同通信】
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