「われわれ(小沢&鳩山グループ)が反乱軍のような扱いを受けているが、もともとは奴ら(菅&前原・枝野グループ)のほうが反乱軍であって、正規軍はこっちなんだよ。菅首相は、衆院の数を頼りに法案を通していき、予算を成立・執行させるつもりだろうが、こちらには、当日・腹痛・を起こしそうな議員がいくらでもいるんだ」
小沢氏は強制起訴された1月31日、小沢&鳩山系議員ら約20人と、東京・六本木で会食。「裁判では、堂々と身の潔白を主張する」と、あらためて戦闘意欲を表明しつつ、
「(強制起訴による裁判で)検事役を務める弁護士らは、『検察審査会で議決されたから起訴した』とか、『有罪との確信があって起訴するわけではない』とか、無責任なことばかり言っている。あまりにひどい」
と、不満を洩らしたという。そんな小沢氏には、「是非に及ばず」と失脚を受け入れるような達観した様子は、さらさらない。裁判で無罪を勝ち取り、復権を果たして菅・仙谷に逆襲する---小沢氏には、そんな妄執が見え隠れする。
結局、日を追うごとに泥沼化していく民主党の内ゲバが、行きつく先はどこなのか。はっきりしているのは、ここまで互いの憎悪が高まった状態で、もはや一つの政党でいるのはムリ、ということである。
「もともと民主党は、自民党を倒して政権交代をするという目的以外に、何も共通点がない烏合の衆でした。政権維持がこれ以上は無理となれば、もはや一緒にいる理由がない。民主党が分裂して消滅し、自民・公明・みんな等、全政界を巻き込む再編の季節が、目前に来ている。それだけは確かだと思います」(民主党閣僚経験者)
ただし、もしも現代に、茶々や江のような女性がいたら、はっきり、こう主張するだろう。
「あんたらのせいで、私の人生もうメチャクチャ。どう責任取ってくれんの!」
見るにたえない権力争いがこれ以上続くくらいなら、いっそ、一から作り直したほうがスッキリする。
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