ドン詰まりの菅首相に残されたプライドの捌け口は、もはやたった一つしかない。総理の絶対権限、「解散・総選挙」である。開き直った首相の目には、もう何も映らない。民主が消滅? それがどうした!
名古屋で火がついて降参!
天正10年6月2日。自領の丹波・亀山を前日に発っていた明智光秀は、その日の未明、京都・桂川を渡ったところで、こう宣言した。
「敵は本能寺にあり」
織田信長にとっては、身内の光秀に見せた、一瞬の油断が命取りになった。自分が完全に包囲されたと知るや、信長は「是非に及ばず」(もはやどうしようもない)と呟くと、自ら弓を手にとって奮戦した後、本能寺を包む紅蓮の炎の中に消えていった・・・。
そのおよそ430年後。それまで政界で「魔王」のように怖れられていた小沢一郎元幹事長を破り、天下を取った・・・はずだった菅直人首相が、まるで光秀のように、あっけない最期を迎えようとしている。
小沢氏は1月31日、検察審査会による起訴議決を受け、かねての予定通りに強制起訴された。
「小沢をやらなきゃ、俺がやられるんだ。小沢は田中角栄と同じように、消さなきゃならないんだ!」
そう言い続け、民主党の中での"信長"的存在だった小沢氏に対し「変」を起こした菅首相の目的は、とりあえず成就したということになる。
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