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疑惑力士に給料払って茶屋への補償値切った相撲協会

2011年02月13日
スポーツ

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【緊急連載・汚れた土俵(7)】日本相撲協会は9日に開いた臨時理事会で春場所中止にともなう力士給料、部屋維持費について、場所手当を除き従来と同額を支払うことを確認した。部屋持ち親方は「ありがたい」と喜んでいたが、ちょっと違うだろう。
 理事、師匠合わせて50人以上が一堂に会したのだから、調査委の協力要請に消極的な力士や関係者に対しては減給などの懲罰を決めるとか、落ちた信頼を少しでも取り戻すために激論を交わすことが重要だ。それがイの一番に親方と関取衆の権益確保を優先させた。しかも八百長を認めた力士にも「まだ処分が決定していない」を理由に給料を支払うというから何をかいわんやだ。これから本格化する春場所、巡業中止による関係各所との補償交渉でどれだけの誠意を示せるか疑わしい。
 昨年の名古屋場所は開催はしたものの、野球賭博のあおりで観客の入りは悪くチケットのキャンセルが続出。相撲案内所(お茶屋)は湯飲みなど大量の土産品の在庫を抱える大赤字。茶屋は連合して損害賠償を協会に請求し、話し合いの場に就いたが、常識外の発言が協会関係者から発せられた。
 当時のことに詳しい関係者によれば「協会は話し合う以前に、勝手に個別の補償額を決め『これだけしか払えない。この額に不満があるなら裁判に訴えてもらって結構。その場合、来年からチケットの配分などに支障が出るかも』と言ってきた」。
“長い付き合いじゃないか、これで泣け”というわけだ。
 迷惑をかけながら、開き直る相撲協会。これが奈良時代から続く神事の奉戴者の一面でもある。

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