出た！ＪＲＡ史上最高配当１９５０万円「報知見てひらめいた」

　１３日に行われた小倉競馬第４レースの３歳未勝利戦（芝１８００メートル、１６頭立て）で、ＪＲＡ史上最高配当となる３連単１９５０万７０１０円の大万馬券が出た。的中した２票のうち１票は、姫路競馬場（兵庫・姫路市）の場外馬券売り場で、同市在住の５０代男性と４０代女性が２人で購入。女性は競馬ビギナーだったが、毎週末にスポーツ報知を購入しており、この日も報知記者の印などを参考に馬券を買っていたという。

　ターフビジョンに映った払い戻し金額に、競馬ファンが目を疑った。３連単１９５０万７０１０円。ゴール前、９番人気のゲティスバーグが１５番人気のカリスマミッキーを鼻差で制すると、３着には先行した６番人気のシルクフラッシュが粘り込んだ。３連単（８）―（３）―（１３）は３３６０通り中３０８８番人気。的中はわずか２票だった。

　このうち１票を的中させたのが、姫路場外を訪れた５０代男性と４０代女性の２人組。大波乱となった小倉４Ｒは着順別に馬番を指定する「フォーメーション」で１着（８）、２着（２）（３）（６）（１０）、３着（２）（３）（６）（１０）（１３）の１６点、計１６００円分を購入。

　ＪＲＡ関西広報室によると、男性は「前日の（競馬専門の）グリーンチャンネルの予想番組を見て（８）が勝つと思った」と話し、１、２着がきわどい写真判定になっても「勝っていると確証をもっていた」と確定前から自信満々だったそうだ。

　この男女は過去にも１１９万馬券を的中させたといい、馬券は競馬歴３０年以上の男性が軸馬（１着馬）を決め、残りの２、３着馬を初心者の女性が選ぶ“協力スタイル”で買っていた。女性は毎週末、スポーツ報知で馬券検討を行っており、この日も「報知を見てひらめいた」とうれしそうに話していたという。

　この日のスポーツ報知（大阪版）の紙面では、１着ゲティスバーグに大阪本社・田中恵二記者が◎、３着シルクフラッシュに同・酒谷裕記者が◎を打っていたが、ブービー人気の２着カリスマミッキーは全員が無印。「２着に選んだ４頭の中にこの馬を入れるとは…。脱帽です」と、田中記者も舌を巻くばかりだった。

　ＪＲＡでは、２００５年１０月２２日の東京競馬１２Ｒで出た３連単１８４６万９１２０円を抜いて史上最高。競馬の国内最高配当は、昨年４月６日の大井競馬７Ｒで出た３連単２４８８万７２０円。