福島空港付近で任意同行 夫婦殺傷、アジアへ逃亡計画か東京都目黒区の元会社役員大原道夫さん(87)夫妻が自宅で殺傷された事件で、警視庁目黒署捜査本部が殺人容疑などで逮捕した木村義昭容疑者(65)=福島県いわき市=に福島空港付近で任意同行を求めていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。 木村容疑者は大きめの荷物を持っており、捜査本部は同空港からアジア方面へ出国し、逃亡を図ろうとしていた可能性があるとみて調べている。2月上旬に木村容疑者が浮上してから、捜査本部が行動確認をしていた。 また、木村容疑者が「目黒には初めて行った。東京の高級住宅地は目黒と田園調布というイメージだったが、田園調布への行き方が分からなかった」と供述していることも捜査本部への取材で判明。土地勘が実際になかったかどうか慎重に調べている。 捜査本部によると、木村容疑者は1月10日の事件後の行動について「中目黒駅のトイレで着替え、数時間隠れていた。その後にタクシーで東京駅に向かい、午後11時ごろに高速バスに乗った」と供述。緊急配備などから逃れるために時間を稼いだとみられる。 木村容疑者は1月10日昼ごろ、高速バスでJR東京駅に到着。JRから東京メトロ日比谷線に乗り換えて、中目黒駅にたどり着いた。 【共同通信】
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