皇帝ヒョードル引退か？２戦連続完敗に「これが最後」…ストライクフォース

　日本の総合格闘技ＰＲＩＤＥでも活躍したエメリヤーエンコ・ヒョードル（３４）＝ロシア＝が１２日（日本時間１３日）、米・ニュージャージー州で行われた総合格闘技大会ストライクフォースのヘビー級ＧＰ初戦でアントニオ・シウバ（３１）＝ブラジル＝に２回ＴＫＯ負け。引退を示唆する発言をした。

　“人類最強の男”の面影もなかった。２回。テークダウンを許したヒョードルは、馬乗りになったシウバから容赦なくパンチを浴びた。右目はふさがるほどに腫れ上がり、３回直前には試合続行は不可能と判断された。「（リングから）離れる時がやってきたのかもしれない。これが最後になるだろう。ありがとう」と引退宣言ともとれる衝撃のコメントを残した。昨年６月、ファブリシオ・ヴェウドム（３３）＝ブラジル＝に自身初の一本負けを喫してから約８か月ぶりの試合となったが、２連敗に心が折れてしまったのか。「６０億分の１の男」、「皇帝」と形容された男が、このままリングから去ってしまうかもしれない。

　◆エメリヤーエンコ・ヒョードル　１９７６年９月２８日、ウクライナ生まれ。３４歳。柔道の国際大会で活躍し、２０００年から総合格闘家に。日本のリングスでデビューすると、０２年からはＰＲＩＤＥに参戦。小川直也、高阪剛らと対戦し、ヘビー級王座を３度防衛した。１８３センチ、１０４キロ。総合格闘技の戦績は３６戦３２勝（ＫＯ８、一本１６、判定７、その他１）３敗（ＫＯ２、一本１）、１無効試合。