エンタメ【地デジカウントダウン あと半年】(下)テレビ局重き負担 サービスと国策の板挟み+(1/3ページ)(2011.2.12 22:46

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【地デジカウントダウン あと半年】
(下)テレビ局重き負担 サービスと国策の板挟み

2011.2.12 22:46 (1/3ページ)

 「“テレビ離れ”のきっかけになるようなアナログ放送の終わり方は、避けるべきだ」

 7月24日のアナログ停波を前に、7月1日からのアナログ画面をどうするべきか。日本民間放送連盟の広瀬道貞会長(テレビ朝日顧問)は、番組を表示しつづけることにこだわった。一方、総務省と放送局で構成する「全国地上デジタル放送推進協議会」は、1日以降は問い合わせ窓口などの文字だけにし、番組を映さない計画だった。その方が“半強制的”にデジタル移行をうながせるからだ。

 民放連とNHKは協議し、1月19日、NHKは番組を残した上で停波のお知らせを9分の1程度の面積で表示することを発表。民放連も合意した。もめた背景には、何より「完全移行」を優先させたい総務省と、CMも流れないことを懸念する民放の、それぞれの事情があったとされる。

 翌20日、東京都千代田区で配られた新聞は記事で「9分の1」を伝え、新聞に折り込まれた区の広報紙には「文字だけ」のイメージ図が載るという“珍現象”が起きた。これも、地デジをめぐるドタバタの一端だ。

地デジがなければ…

 「テレビのデジタル化は避けて通れない道。しかし、デジタル化がなければ赤字に陥らず、健全経営できていたのに、との思いも拭えない」

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