ウィキリークス:アサンジ容疑者釈放へ

2010年12月16日 23時22分 更新:12月17日 1時10分

 【ロンドン笠原敏彦】スウェーデンでの性犯罪容疑で英警察に逮捕された内部告発サイト「ウィキリークス」創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者(39)の保釈請求を巡る上訴審が16日、ロンドンの高等法院であった。同法院は、治安判事裁判所が14日に下した保釈決定を支持し、検察側の抗告を退けた。逃亡などの恐れはないと判断した模様だ。同容疑者は7日の逮捕から10日目で釈放される見通しとなった。

 ◇ロンドン高等法院、保釈決定を支持

 ただ、釈放までには保釈金24万ポンド(約3100万円)のうち20万ポンドを現金で裁判所に納めなければならない。アサンジ容疑者の弁護人は裁判所前で記者団に、「今日中の釈放に期待している」と述べ、世界中の支援者らの協力で保釈金を早急に用意できるとの見通しを示した。

 ただ、保釈条件には、身柄引き渡し問題に決着がつくまで英南東部の人里離れた支援者の邸宅に外出制限付きで住み、所在を知らせる電子タグを身に着け、最寄りの警察に毎日出頭するなどの厳しい内容も含まれている。

 上訴審では、検察側が改めて「重罪であり、アサンジ容疑者には国外逃亡や証拠隠滅の可能性がある」と主張。英検察がスウェーデン検察の代理となり、14日の保釈決定への抗告は英検察の判断との報道もある。しかし検察側の主張が2度退けられたことで、保釈を巡る裁判は終了した。

 次の焦点となるスウェーデンへの身柄引き渡しを争う審理は、来年1月11日に始まる予定だ。

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