11年度予算:特別枠 総額2兆円を突破の大幅増に

2010年12月16日 13時1分 更新:12月16日 15時22分

 11年度予算案で、成長戦略や民主党マニフェスト(政権公約)に重点的に配分するために設けた「元気な日本復活特別枠」の総額が2兆円を超えることが16日、分かった。当初は1.3兆円を想定していたが、約2.9兆円に達した各省からの要望を絞り込めなかった。

 同日までに、財務省が各省に査定結果を示した。

 政府は、10年度予算比で1割の要求削減を各省に求め、浮いた財源のうち「1兆円を相当程度超える規模」を特別枠に回すことを目指していた。しかし、防衛省の在日米軍駐留経費(思いやり予算)など、減らしにくい予算を特別枠で要望する動きが続出。公開の「政策コンテスト」による優先順位付けも、要望抑制の決め手にならなかった。

 政府は国債費を除く一般会計の歳出を71兆円以下に抑える目標を掲げている。財務省は、特別枠が拡大した分、その他の予算を削減することで、目標を達成したい考えだ。【坂井隆之】

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