ブッシュ減税:2年間延長を圧倒的多数で可決…米上院

2010年12月16日 11時3分 更新:12月16日 13時7分

 【ワシントン古本陽荘】米上院は15日、ブッシュ前政権が導入した期限付き減税を2年間延長するための減税法案を賛成81、反対19の圧倒的多数で可決した。オバマ大統領は高所得層を減税対象から外すことを公約に掲げていたが、中間選挙敗北を受け、共和党に譲歩しすべての世帯を対象とした。法案は下院に回るが、反発する民主党からは法案修正を模索する動きが出ており、成立までは予断を許さない状況だ。

 「ブッシュ減税」の期限は今月末までで、法案が成立しないと年明けから事実上の増税となる。

 共和党が求めていた高所得層の減税延長を盛り込んだ代わりに、失業者保険給付の延長などオバマ政権側の意向もくんだパッケージ法案となっている。法案が成立した場合、10年間で約8580億ドル(約72兆円)の新たな財政負担が生じる。

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