2010年12月15日 19時25分 更新:12月15日 19時29分
名古屋市議会解散請求(リコール)の署名審査は15日、各区選挙管理委員会の再審査の結果、有効署名が法定数を超え、政令指定都市の議会では初となる議会解散の賛否を問う住民投票の実施が決まった。確定した有効署名数は法定数を3213人分上回る36万9008人分だった。
河村たかし市長は自ら辞職し、11年2月6日投開票の愛知県知事選と出直し市長選を同日選にして立候補する意向。リコール運動を進めてきた市長の支援団体は住民投票も同日実施にするため、今月20日までに本請求する方針だ。
市選管によると、費用面を考慮すれば河村市長や支援団体の狙い通り2月6日のトリプル投票が有力という。住民投票の結果、議会が解散されれば、出直し市議選は11年3月13日投票になる予定。
住民投票実施が決まり、河村市長は「とにかく(署名した)46万5000人のみなさんに感謝。サンキューベリーベリーベリーベリーマッチ」と普段より「ベリー」を1回多く言って喜びを表した。
市長の支援団体は、法定数を約10万人上回る46万5602人分の署名を10月4日に市内16区選管に提出した。しかし市選管が審査期間を1カ月延長して個別の郵送調査を行うなどした結果、有効とされたのは35万3791人分と法定数を下回った。
このため、支援団体は署名者に異議申し立てをするよう呼びかけるとともに、郵送調査で無効となった約2万1000件については一括して異議を申し立てた。2日からの再審査で1万5223人分が有効に、6人分が無効に転じた。【高橋恵子】