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[24389] 【ネタ】オリックウェポン「マテリアルズ」【紐糸日記三次創作】
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/13 15:32
川岸新兎です。
しこたまさん作の「紐糸日記」シリーズの三次創作を書かせていただきました。
紐糸にマテリアル出すとしたら……という妄想が爆発した結果、こんなものができました。

元ネタ「紐糸日記」(作者:しこたまさん)Arcadia内にあります。
1スレ目(A's編):記事番号4820番
2スレ目(空白期編):記事番号10409番
3スレ目(StS編):記事番号25664番

簡易Q&A

Q:読んだけどわけわかんない。
A:元ネタの空白期編まで読んでいないと訳が分からないので、読んでから来ていただけると幸いです。

Q:しこたまさんの許可とった?
A:とりました。しこたまさんのサイト「あしたしこたま」の2月5日の雑記をみていただければわかると思います。

Q:話がつながってないよ。
A:妄想が爆発しただけの珍妙な代物が先頭に来ています。数字の奴から連載版に書きなおしたものです。

Q:はぐりんズとマテリアルズの対応状況が分からん
A:なのは→はぐりん=シュテル(しりとり)
 フェイト→スタスタ=レヴィ(カタカナつながり)
 はやて→ゆうぼう=ディアーチェ(あまり)
 ひどい覚え方です。

Q:基本的なところがなってない。
A:どうやらそのようです。俺もっと頑張る。

Q:叩かれてるね。
A:>いろいろ辛辣な意見が出るのはあれだ、元の紐糸を、オリーシュを皆がこよなく愛しているからこそだな。(東方の使者さんのコメ)
 私もそう思います。違いが目につくのでしょうね。



[24389] 読切版 あるいはなのはの夢
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/12 08:49
 冒険を終えて八神家に帰ってきました。今回はあまり発見とか収獲とかなくてつまんなかったでござる。

「たっだいま~! ぷっよぷよ~、ぷっよぷよ~、ぷよぷよやるぞ~!」
「その前にまず手を洗いなさい、レヴィ。もちろんうがいも忘れずに」
「人の姿もよいが、雑事が増えるのは面倒だな」

 出迎えてくれたシャマル先生がなんか止まった。なんか変なものでもあるのかと思って振り返るが、そこには頼もしい仲間たちのマテリアルズしかいない。
 三人も俺に倣って振り返るが、当然何もない。
 ……これはもしや。

「お~、おかえりオリー……シュ?」
「はやて、大変だ! シャマル先生が霊視能力に目覚めた!」
「シャマルはそっちの娘たち見て驚いとるだけやろ。誰なん、その娘達? 見覚えありまくりなんやけど」
「なにーっ!! 僕たちのことを忘れるなんてなんて薄情な奴なんだ! 怒るぞ!」
「落ち着け阿呆。この姿を見せるのは初めてだろうが」
「分かるほうが異常ですね。まあその異常な人物はここにいるわけですが」

 ディアーチェがレヴィを捕まえてなだめようとして、シュテルはこっちを向く。そういやそうだった。

「簡単に説明すっから耳の穴を菜箸でかっぽじってよく聞け。
 なのは似が星光の殲滅者(シュテル・ザ・デストラクター)=はぐりん。
 フェイト似が雷刃の襲撃者(レヴィ・ザ・スラッシャー)=スタスタ。
 はやて似が闇統べる王(ロード・ディアーチェ)=ゆうぼう。以上」
「……まあ、リビングでくやしく説明すればええわ」





 くやしく説明したらわかりづらいといわれたので普通に説明。

「つうわけで、はぐりんズにオリック有効利用法を考えてもらうべく、体の中に埋め込んだらこうなった」
「もはや何でもアリだな、オリック」
「フリーダム過ぎるだろう」
「所有者のフリーダムっぷりには負けるだろ」

 とりあえず納得した一同。

「補足させていただきますと、マスターのコアだけの影響でこうなったわけではありません。闇の書の影響もあります」
「……なんだって?」
「私達には闇の書の一部だった記憶が存在します。おそらくコアの残骸の中に闇の書のバグデータが残留していたのでしょう」

 シュテルの話を聞いてヴォルケンズが真面目な表情になる。そのまま意見交換をしていたのだが。

「なんか、なのはの顔で真面目な話されるとすさまじい違和感が」
「……そういわれるとすごい違和感がします」
「そういやなんで見た目がはやて達にそっくりなんだ?」
「解らぬ。この姿にしかなれぬから何かしらの原因はあると思うのだが」
「星光の殲滅者とか名乗ってるのは?」
「そのほうがかっこいいから!」
「何故かそう名乗らねばならないような気がするのです。……元の姿に戻ればそういった気になることはないのですが」
「え、戻れるの?」
「戻れるけど、バリジャケとか、飛行魔法使えるようになるらしいからこっちの恰好なんだって」
「魔力もこっちのほうが強くなるんだぞ」
「私としては毒が防げるのがありがたいです」

 弱点が一個なくなって空戦もできてさらに反則的な強さに。あ、おもいだした。

「そうだ、シュテルにあれやってもらおう」
「あれ?」
「うん、大魔王なのはさんのまね。バインドしてSLBとか」

 ヴォルケンリッターは にげだした!
 しかしまわりこまれてしまった!

「知らなかったのか? 大魔王からは逃げられない」





 ヴォルケンズが泣いて謝ってきたのでシュテルによる魔王再現は中断。お詫びにプリンを多めに作ってふるまった。
 現在はレヴィと俺でぷよぷよ対戦中。最初はボッコボコにしてあげてたんだが、今はTASさん同士の対決みたいになっておじゃまぷよがすごいことに。
 ディアーチェははやてと二人でおっぱいハンターとして活動してた。

「そういやお前ら♀だったんだな」
「TSした覚えはありませんね」
「ふーん。なあ、なんでオリーシュになついたん?」

「……一目惚れ……というのでしょうか…………」

 うつむいて照れてるシュテルが子を作れるのであれば作りたいとか言っているが誰もが固まっていて聞いていなかった。
 しかし、いつの間にか人外の女の子に惚れられているとは、なんかオリ主っぽい。


(おそらく続かない)

#################

キャラ説明をちっと修正



[24389] 01
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/08 20:42
 とある無人の管理世界。魔物探しにやってきたのだが、何故かいいのが見つかんない。
 暇でしょうがないのでオリックを眺めていたら、レリックウェポンなるものがあることを思い出した。オリックで再現したらどうなるだろう。

「埋め込めばいいんだっけ?」

 切って、埋めて、自然治癒を待つ、ではさすがにまずいと思うので、帰ったらシャマル先生に協力してもらおうか。
 そんなことを考えていたらスタスタが肩の上によじ登ってきた。「任せろ!」みたいな顔してる。
 確かに流体金属みたいな体のこいつらなら手術しなくても埋め込めるとは思うが。

「埋め込んでみてもいい?」

 何やら思いっきり自信ありげな顔でオリック催促してくる。しかしこいつらに何かあったら困る。

「やばそうだったらすぐ吐き出すこと。わかった?」

 注意してオリックを渡す。そしたらはぐりんとゆうぼうもなんか欲しそうな顔してこっちを見てくる。しょうがないので二匹にも渡す。





 なんか一分もしないうちにおかしなことになった。はぐりんズが虹色に発光してる。スーパーサイヤ人みたいな感じに周りに圧力とか発生してるし。
 とりあえずはぐりん達は大丈夫って言ってるけど。どこまで信用していいのやら。オリック出しなさいって言っても嫌だっていうし。
 スーパー化(仮)のせいか、周りに潜んでたモンスターはどっか逃げてった。これが収まるまで魔物探しは中断せざるを得ない。

「あ、ヴィータ忘れた。……違う、カメラ忘れた」

 この光景を記録に残せないのは残念。
 なんか起こるかと思ったが、結局寝るまでこの状態が続いた。明るすぎて寝づらい。





 なんか騒がしいので目が覚めた。

「……貴方達は、何者ですか」
「僕? 僕は雷刃の襲撃者(レヴィ・ザ・スラッシャー)! ていうかお前達こそ誰だよ」
「やかましい。まずは我の問いに答えよ。貴様等、塵にされたいのか」

 なんかはぐりん達が喧嘩してた。俺の周りに立ってデバイス向け合ってる。
 まだまだお子様な体に夜更かしはきついので、とっとと寝かしつける。

「はぐりんもスタスタもゆうぼうも喧嘩すんな。プリンやらんぞ」
「やだー! プリン食べたい! ……え? お前達、はぐりんとゆうぼうなの?」
「そういう貴方はスタスタ、というわけですか? なぜいきなりそんな別の名前を……」
「……いや、我もなんだか別の名前を名乗らねばならぬ気がしているのだが。どうなっているのだこの状態は」
「とりあえず喧嘩の理由は朝になったら聴くから。今度天ぷら鍋やらされたくなかったら寝なさい」
「天ッ!? ……わかりました。マスターに従いましょう。いいですね、スタスタ、ゆうぼう」
「なぜ貴様が仕切る。まあ、我もひとまず落ち着くために寝るというのに異論はないが……」
「えー、僕まだ寝たくない。せっかく人間みたいになったんだからもっと遊んで――」
『寝ろ!』

 はぐりんとゆうぼうのユニゾンラリアットによって強制的に眠らされたスタスタ。残りの二人も横になるのを見て目を閉じる。
 しかしなんか違和感があったような…………。





 朝起きたら、三人娘っぽいのに囲まれて寝てた。見たことある顔なんだが微妙に違う。

「誰だおまえら」
『え゛、見て分かったんじゃなかったの?』

 昨晩のことを思い出すのに30秒かかった。



[24389] 02
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/09 18:49
 とりあえず、腹が減ったので朝食。なんで人化してるかとか喧嘩の理由は後でいいよね。

「朝飯何にする?」
「僕ハンバーグがいい!」
「うるせぇ! 俺はチャーハンを作りてぇ!」
「では私は塩カルビチャーハンを」
「五目チャーハンはできるか?」

 その時、オリーシュの脳に電撃が走った!

「チャーハンとハンバーグ。チャーハンバーグか、ちょっといいかもしんない」
「ダジャレですか」
「うるせー。たぶん新境地だから、ちょっくら作ってみる。帰ったらググってみよう。」


 チャーハンバーグ作るよ!


「と、いうわけでチャーハンバーグ作ってみました。自信作」
「見た目はそこらのハンバーグだな」
「チャーハンとハンバーグを一緒に盛っただけのものとは違うのだよ!」
「すごい! ご飯がパラパラなのに噛むと肉汁がじゅわっとあふれてくる!」
「米に肉汁閉じ込めるのすっげえ苦労した」
「マスター、これは朝食には重すぎると思います」
「そうですね。あとで洋ナシを剥くからそれで口直しすんべ」

 こっち来る前と違って、朝から脂っこいのはきつかった。





「そういや、はぐりんはなんで俺のことマスターって呼ぶの?」

 ちっと気になったので聞いてみる。はぐりんは小首をかしげた。

「マスターは魔物使いではないのですか?」
「まて、こやつは遊び人辺りではないのか?」
「僕は新種のモンスターだと思ってた」

 こいつら、人をなんだと思ってやがる。

「おかしな人間」
「人型のモンスター」
「珍妙なナマモノ」

 だんだんランクが下がっていく。そうか、そう思っていたのか。(´・ω・`)ショボン。

「あー、マスターが良い方だというのはよく理解しています。私はあなたと一緒なら強くなれると思ったからついてきた訳ですし……」
「……見ていて飽きぬからそばで見ていたいと思ったのだ。無論、お前が凄い奴だというのは理解しておる」
「うーんと、おいしいご飯くれるだろ、遊んでくれるだろ、えーとそれから――」
「ところでその服、バリジャケなの?」
「復活早いですね」
「バリジャケ? シャケの仲間?」
「食感がバリバリなのか」
「はたまた鱗がバリバリなのか、ですか?」
「その発想はなかった、目からウロコだな」
「個人的には電気ザケだったという説を押したい」
「熊に殺られる! 皆、ここは俺に任せろ!」
「お前にばっかいいカッコさせられるかよ!」
「よーし! みんなでクマをやっつけるぞ!」
「せーの!」
「バリバリー」
「やめて!」
「財布がマジックテープで恥ずかしかったとな」
「いえ、熊のライフがゼロだったのです」

 ゼロか、思い出した。服の話してたんだ。

「何故ゼロで思い出すんですか」
「オリーシュの正装はゼロの服装なのです。俺の正装は百八着まであるぞ!」
「百八種ではないのですね」
「しまった、今は八着しかない」
「八着もあるなら貸してよ。この服バルニフィカス出してないと着てられないんだ」
「だが断る」
「何故だ」
「こっちのほうを着てほしい故」
「黒い服と、黒のバイザーと帽子ですか」
「黒の騎士団の制服です」
「黒の騎士、シュヴァルツリッターか」
「シュヴァルツリッターの雷刃の襲撃者(レヴィ・ザ・スラッシャー)だ! あ、なんかカッコいいかも!」
「昨日もそんなこと言ってたな。何だ雷刃の襲撃者って」
「そのほうがカッコいいだろ! このカッコになってからそんな名前が思いついたんだ」
「私はこうなってからは星光の殲滅者(シュテル・ザ・デストラクター)という名前が頭から離れません」
「我の場合は闇統べる王(ロード・ディアーチェ)だな」
「じゃあ黒の騎士団として活動するときはそう名乗ってもらおうか」
「えー、いつもそっちのほうがいい」
「この姿ではぐりん、というのも違う気もしますし」
「戻るかどうかは知らんが、しばらく此方の名を名乗るか」
「やたらなげーな。俺が呼ぶときはシュテルとレヴィ、ディアーチェでいい?」
「オッケー!」
「まあよかろう」
「了解しました」





結局人型になった理由は埋め込んだオリックのせいらしい。昼になってから聞いた。
喧嘩になった理由はお互いを認識できなかった為というのは、夜になってから聞いた。



[24389] 03
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/11 06:59
 三人は闇の所のバグデータの影響も受けているらしい。マテリアルという存在とかなんとか。興味がなかったので聞き流してた。

「それより夢見たんです、夢」
「今頃オリ主になる夢ですか」
「それは妄想で終わらせておいたほうがいいと思う」
「それはない。俺とシュテルが結婚する夢でした」

 あからさまにかわいそうな物を見る目になった。
 くやしいっ、でも続けちゃう。

「まあその辺はさして重要じゃないんです。式場が星降りの祠だった」
「式の直後に初夜ですか」
「まだ賢者期間ではなかったか」
「夢だからそこはしらぬ。神父がハーゴンだった」
「シドーに永遠の愛を誓うの?」
「共に魔王となることを誓いました」

 ちゃんと正装してましたから。

「でもってそこになのはさんが乱入」
「新郎の取り合いでないことは明白ですが……」
「魔王になるのは私なの、といって俺を連れ去った。仕方がないので俺は"I'll be back."と言い残したんだが」
「ハチャメチャですね」
「そして、残されたシュテルのお腹にはT-1000がいたのです」
「あれも液体金属だったか」





 しかしモンスターに会えない。ちっこい王蟲っぽいのにあったけど図鑑登録されないし。

「王蟲?」
「オウム! オウム!」
「じゃあインコ!」
「イ○ポ! イ○ポ!」
「卑猥だなぁ。セキセイインコ」
「セキスイハイム! セキスイハイム!」
「じーしんに強いー」
「ハイムスター! ハイムスター!」

 どうにもレヴィが気に入ってしまった模様。連れて帰れないので残念そうにしていた。

「そろそろ帰るか」
「この森は大体探索し終わりましたしね」
「えー、もう帰るの? もうちょっとこれと遊びたい」
「オタマジャクシ! ネコビタイ!」
「レヴィ、うぬは早く帰ってぷよぷよやってみたいと言うてなかったか?」
「うー、じゃあまた来てもいい?」
「キチャダメ! キチャダメ!」
「なんで! お前僕と遊びたくないの!?」
「ヌギマ! キチャダメ!」
「僕フェイトじゃないよ」
「行ってない地方はあるからまた来るべ。そん時は王蟲もどきの大群引き連れて探索してもいいけど」
「まあ管理世界ですから、許可を取ればいいでしょう」
「むー、しょうがない。じゃあね、キューちゃん。今度は仲間と一緒にナウシカごっこしようか」
「キューカンバー! ラン、ランララ、ランランラン――」





 後々クロノに聞いたら、新種生物だったらしい。名前は第一発見者のレヴィが九官鳥がいいといったが、九官蟲で落ち着いた。


##############################




原典には一生追いつけないかもしれないけど、まだまだ頑張ります。



[24389] 04
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/11 09:34
「と、いう夢を見たの」

 ここは八神家。
 この家の居候の少年がそろそろ帰ってくる、と管理局経由で聞きつけたなのはが遊びに来ていた。

「ありえへん、奴に一目惚れなど。オリ主じゃあるまいし」
「まあなのはの夢だし、いいんじゃねぇの」
「そうかなぁ」
「それより、なのはの夢のはずなのに、ナチュラルになのはがいじられてる方が気になった」
「真面目な話されると違和感とか」
「大魔王とか」
「そ、それはけーとくんが普段からアレなせいだよぅ」
「ドM」
「ドM」
「違うよ! はやてちゃんたちのいじわるぅ!」

 なのはは顔を真っ赤にした。ぽこぽこ。やはりなのはの攻撃はへぼい。

「でも、私そっくりな子が誰かを本気で好きになってたら、ちょっと複雑かも」
「んーわかるかもなぁ。同じ人だったらなおさら、な」
「けーとくんはそんなのじゃないよ」
「そこですぐさまアイツの名前が出てくるとは」
「やはりドM」
「ドM」
「ちがうってばぁ!!」





「オリック有効利用か。そういや前にアイツ、アイゼン貸してくれって言ったんだよ」
「どうして?」
「オリック加工に使いたい、だとよ。テメェの手でやってこい、つっといた」
「オー・リックの時か?」
「うん、その時だな」
「おー・りっく?」
「叩いて伸ばして作ってあります。オリックチップス、オー・リック<たこわさび味>です。どうぞご試食を」

 あからさまに銀色なのでなのはは丁重にお断りした。

「ツーンとくる以前に危険物だから食えねぇ、つったのに他にもいろいろ作りやがった」
「<あの夏の苦い思い出味>と<かなり酸っぱい黒歴史味>やったな」
「あと<青春の敗北者の涙味>もあったろ」
「食べ物の味、たこわさび? しかないね」
「一個あるだけ充分だろ。アイツなら全部変な味にしそうだし」
「しかしオリックじゃあどうあっても食えんわ」
「ポテチで作ってテーブルの上に置いてあったりしないかドキドキしてる」
「あのときはシャマルの当たりよりも警戒しとったなあ」

 噂をすれば影なのか、ガチャガチャと玄関から鍵を開ける音がしてきた。

「お、かえってきおったか。ちょっと見てくる」
「今回は無人の管理世界だったよな」
「新しいページ、どんな風になってるかな?」





「鍵は開けたのに、はいってこーへん」
「驚かせようとしてるだろ」
「ま、ええわ。乗ったろうやないかい」

 勢いよくドアを開け放つはやて。ドアの向こうに待ち構えていたものは!?










「間違っていたのは俺じゃない!世界の方だ!!」

 オリーシュ・ヴィ・ブリタニアと、黒の騎士団がいた。

「…………」
「…………」
「…………」
「というわけで帰ってきました。オリーシュです。あ、もうバイザーはいいよ」
「はーい」
「バリアジャケットにもバイザーをつけてみましょうか」
「何を呆けておる。歓迎の言葉もいえぬとは」

 凍った時から動き出したのは、ヴィータだった。

「正夢かよ」

 なのはは頭を抱えた。





########################



続けて行ってみる。



[24389] 05
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/11 15:56
 八神家+1緊急会議始まるよー。\(^o^)/

「なのはが予知夢を見るとは。魔王の力ですか?」
「ちがうよーっ」
「論点は其処やない。ほんとにこの娘達ははぐりんズなん?」
「そだよ? 今は雷刃の襲撃者さ」

 マグカップの中のココアをすすりながらレヴィが答える。

「どうやったらそんなんなるんだよ。へんしんとかモシャスじゃねーだろ」
「へんしんw」
「モシャスww」
「エボルシャスwwww」
「それ確かHPとMPを限界ギリギリまで消耗して一時的に変身する技やったな」
「エボルシャスだとしたら私の最強のイメージが高町なのはになってしまいます」
「エボルシャスはない」
「それはないな」
「むしろ弱くなる」
「最弱とは言わんが、かなりそれに近いものになるはずだ」
「みんなひどいの……」

 なのはが落ち込んでいるが知らん。

「はぐれメタルには戻れるんですか?」
「自分から戻ろうと考えたことはなかったですね。やってみましょう」

 ぴゅー、と気の抜ける音を立てて、シュテルがはぐメタに戻った。

「どうやら行けるようですね」

 はぐメタがゆかりんヴォイスでしゃべる。ちょいとシュール。

「さて、話を続けましょう」

 そう言って人型モードに戻るシュテル。だがしかし、問題を一つ発見。

「わあああぁぁぁ!! 裸、裸だよう!」
「それが何か?」

 一応紳士的に俺とザッフィーは顔をあさっての方向に向けておく。

「ス、ステルちゃんがよくても私が恥ずかしいの! とりあえず服着て!」
「シュテルです」

 許可が出たので顔の向きを戻す。バリジャケ状態のシュテル。

「黒なのはだな」
「黒いなのはちゃんやな」
「腹黒いなのはさんといったか」
「くっ、黒くないよ! 腹黒くなんかないもん!」

 なのはがかなりテンパっている。

「着替えてきてもいいですか?」
「ん、ええよ」

 シュテルが出て行ったところではやての顔が険しくなった。

「で、この娘らの裸見たんか?」
「がっつり」

 なのはとはやてにしこたま殴られた。

「はぐれメタル状態は裸が基本なのに、なぜ俺は殴られたんでしょう?」
「さっ、最初からそう言ってよ! 勘違いしちゃったじゃない!」
「あー、すまんかった。シャマル、救急箱は何処やった?」
「いいです、三人のスリーサイズ知ってるから殴られたことにしてください」
「なぜ自白した」
「下着作るために採寸した。いずればれると思った。救急箱はもらえますか?
「許可する」

 デコに湿布を張っておく。
 ちゃんと張り終えたところでシュテルが戻ってきた。

「なんで黒の騎士団の制服なんですか?」
「気に入ったので」
「それ、雲の騎士を黒の騎士に変えてやるって言ってたときのか?」
「以前、家中の服がそれになっていたことがあったな」
「細かくバージョンアップしてます」





#############################



これから日常編だと思う。



[24389] 06
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/11 20:37
「すごい、本当にそっくり」
「性格は思いっきり違うけど、ほんとにびっくりするくらい一緒なの」

 帰宅したらフェイトをつれたなのはが着ていた模様。

「おー、おかえり。スマブラ一緒にやる?」
「あ、けーとくん、お帰りなさい」
「ただいま帰ったところです。フェイトはレヴィとか紹介されたとこですか?」
「うん」
「つってもスタスタだったわけだから、はじめましてじゃねーわな。この場合なんだ? 士別れて三日なれば刮目して相待すべし?」

 レヴィはクレイジーハンドの体力をガシガシ削っているところだった。はぐメタ反射神経パない。

「わかれてみっかなれば?」
「なのはは三日たってもあんま変わんない。しょうがないか、なのはだもんね。横に伸びてない?」
「馬鹿にしないでよー、もー!」
「おや、お帰りなさいマスター、そしていらっしゃい、高町なのは、フェイト・T・ハラオウン」

 そこに通りかかるシュテル。洗濯物を畳む手伝い中のようだ。

「シュテルはなのはがどっか変わったかわかるかね」
「今のところは変化らしい変化をしていないと思われます」
「え? マスター?」

 なのはのマル秘情報を聞き出そうとしていたところ、フェイトが俺の呼ばれ方に食いついてきた。

「しかしバレた、逃げられた模様」
「何の話?」

 釣り上げる! キャッチ&リリース!
 説明はキンクリするけどいいよね!

「つうわけで、あとゆうぼうがはやてっぽくなってる」
「そうなんだ」

 さて、内職始めるべぇ。

「何か作るの?」
「三人の下着。間に合わせだけど、特注のぴったりフィット品」
「えっ!?」
「フェイトももしかしてこのサイズかね」
「へ、あ、わ、わあっ!!」

 レヴィの寸法のメモ見せたらひったくられた。やっぱ一緒か。

「な、なんで?」
「レヴィがそのサイズなのよ。これで三人とも一致か」
「うー」

 抗議の視線を送ってくる二人。

「今のサイズはもう覚えちまってるので、あきらめてくだせえ」
「でもでもっ!」
「なんなら二人が下着の選び方教えてくれると助かる、かも。はやてはさっそく自分の下着貸してるみたいだし」
「うーっ」

 そんな感じで三人の服を買いに出かけようか、といった話になった。

#######################



どうにも会話が多くなる



[24389] 07
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/11 20:36
「君のことで驚くのはもういい加減やめたいところなんだが」
「オリーシュは常に想像の一光年先を行きます」
「実際そのくらい行ってそうだな」

 クロノがマテリアルズに関する話を聞きに来た。そういや、いつの間にかこの呼称が八神家では定着していた。あるいはマテ娘。

「彼女たちはいるのか?」
「いつも僕らの心の中に」
「そうではなく」
「今からはやての発案で三人の服買いに行くとこ。ようこそ荷物持ち」
「来るんじゃなかったか」

 女の買い物は大体長い、おしゃれ関係ならなおさら。クロノは渋い顔をする。

「フェイトに服でも買ってやったら? サイズはレヴィでわかるからサプライズできるし」
「考えておく」
「なのはとフェイトも来るんだった。サプライズ無理だわ」
「そうか」
「サイズに関しては採寸したときのデータが残っております。また今度どうぞ」
「女性の身体情報を勝手に他人に渡すな」
「お互い、家族のデータなので問題ないかと思った」





 はやてたちの準備が終わったのでデパートに出発。道すがらマテリアルズに関する情報を聞いてくるクロノ。

「この前、レヴィがジゴスパ撃ったら山が消えた。富士山よりでかかったはず」
「どこでやった」
「放棄された世界だったかと」
「もはや手が付けられないな」
「俺の言うことはよく聞くんだが」
「むしろ手を付けたくないな」
「だれか同じようにオリックウェポンになったら止められるかも」
「誰も志願しないだろうな」
「オー・リック食ったらなれるかもしんない。お手軽」
「誰も食べないだろう」
「バブルスライムに協力してもらってやったバブリング製法で食べやすくなりました」
「バブルスライムには毒がなかったか?」

 なんてこったい。作り直しだ。




 なのはたちとの合流地点で、ふっと気になったことを聞いておく。

「ところであの王蟲もどき、名前決まった?」
「さすがに九官鳥はあり得ないという話になっている」
「蟲だから九官蟲でいいんじゃね」
「提案しておく」
「九官蟲の展示館は休館中です」
「捕獲すら成功していないぞ」
「この前レヴィにすり寄ってきて、抱き上げてた。それをみたシャマル先生が思いっきり及び腰だった」
「あれ、かなり気持ち悪くないか?」
「腹部の写真があります」
「とりあえず研究施設に画像を送らせてくれ」
「王蟲の絵になるように並べた空撮写真もやるよ」
「捕獲班が卒倒しそうだ」

 今日も海鳴は平和である。


###########################

勢いだけで進んでる気がする。
もうちょっと考えないといかんかなぁ。

あ、順番いじりました



[24389] 08
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/12 08:42
 なのははなかまをよんだ!
 アリサとすずかがあらわれた!

「おはよう。いい天気だね」
「おはよ。女の子の服選びって聞いたから、一緒に来たわ。あんたが変な服着せたりしそうだから」
『ウルサイ! ウルサイ! ウルサイ!』

 さっそくアリサにICレコーダーで録音したキューちゃんの声を聞かせてみる。

「なによ、今の声」
「僕の友達、キューちゃんの声さっ!」
「……声までフェイトにそっくりね」
「アリサに聞かせるために録ってきた。ナチュラルにセリフ間違えるから録るのに苦労した」
「はくさい、と教えたらようやく成功したのです」
「シロサイ、ウサテイ、バルサン、ワルサー、クロサギ、いろいろ試しとったなぁ」
「合わせて百回くらい挑戦した結果だ。苦労したのだぞ」
「他のことで苦労しなさいよ。九官鳥にそんなこと言わせて」
「九官鳥じゃないんだ。王蟲っぽい新種の生き物で」
「オウム? 紛らわしい名前付けるわね」
「正式名はまだ決まってないけど、とりあえず九官蟲にしようかってクロノと話してた」
「キュウカンチュウ?」

 写真見せたらアリすずなのはがすっとんだ。

「む、む、む、虫じゃない!」
「王蟲っぽい、つったはずだが? ぬ、フェイトは驚かんな」
「兄さんから、いろいろ話聞いてて」
「でもこっち見るとわりと驚くかも」

 地平線までずらっと九官蟲が並ぶ写真を取り出す。八神家以外は全員吃驚した。

「レヴィがナウシカごっこしたいっつってたから、出迎えでこんな光景が」
「あの時は心臓が止まるかと思いましたよぅ」

 シャマル先生が情けないことを言う。

「眼の色をウェーブ状に変えさせるのは概要説明して1分でできた」
「なんでこっちの方が簡単だったのかわかんないよね。あ、動画あるよ」
「もうお腹一杯よ」
「確かに食いごたえはありそうだが」
「そういう話じゃないっ!!」





 レヴィは黒いボーイッシュな感じのへそ出しの服、ディアーチェはなんかレザーっぽい服に興味を持ったようだ。

「シュテルちゃん、それはちょっと……」
「もうちょっと良いの選びなさいよ」
「私はこれが気に入りました」

 シュテルは迷彩服を試着している。小物もかなり合わせてきている。
 結局、シュテルは迷彩服を強引に買った。普通のも買ったけど。



 下着の方は、採寸した時のメモをアリサに渡したらはたかれた。


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オリーシュの暴走感が出ない。



[24389] 09
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/12 10:56
 買い物終わって八神家に、大体今三時。大体三次、大惨事。

「買い物ご苦労さん。下着とかは助かる」
「三人ともあんたの影響受けてるわね。凄い苦労したわ」
「まあ、似合ってるのは買えたから」

 急遽やってきたアリサとすずかにも礼を言っとく。

「ちょうどいい時間帯なのでお菓子をどうぞ。持ってくるわ」
「変なのじゃないわよね」
「大丈夫、歴史ある日本の菓子です」

 戸棚を開けて取り出したるは、金の輝き。

「けーとさん、これは何ですか?」
「オリジナル山吹色の菓子。その名も『大判小判ザックザク、オー・ザック<徳川埋蔵金発掘大成功味>(仮)』です」
「思いっきり変なのじゃない……」
「江戸時代に思いを馳せながらポテチ作ったらこうなった。原材料はジャガイモと塩、下心入り。かなりいけるので、是非ご賞味を」
「無理だよう。銀色の奴思い出すよぅ」
「なのはが俺の気持ちを受け取れないという」
「下心なんやろ」
「食べないんなら僕が食べるけど?」

 レヴィがほっぺた膨らませて金色ポテチを貪り食う。フェイトはそっくりさんのはしたない行為を止めようと必死だ。
 リイン姉妹とマテりんズがおいしそうに食べてるのを見て、ほかの面々も恐る恐る食べだす。色以外はおおむね好評。





 菓子がなくなったんで、みんなでゲームに移行。最初に俺とマテりんズでTASさん並のスマブラ4人対戦を見せる。
「うう、なんでこんなことできるの?」
「素早さは、伊達じゃないのさー」
「謎解きなどはまだまだなのですが」
「この程度のアクションならどうということはない」
「こいつ等回避能力凄い高い。メテオしようと思ったら逆にメテオされたこともある。俺の勝ちが6割くらいか?」

 こいつ等今じゃぷよ対戦中に17連鎖組めるようになってるからなぁ。最強の座はまだやらんが。

「そういえば、前に自分よりぷよぷよ弱い人とは付き合わないとか言ってたよね」
「その場のノリだったと思う。でも、その条件に一番近いのはこいつらになるのか?」
「その気はありませんね。今のところ」
「そーだね」
「そんなことは、どうでもいい」
「そんな感じらしいです。相手があることなので」
「そうだね」

 色恋には今のところ興味ねーです。

「それよりさっさと終わらせてあたしたちにもやらせろよ」
「そばで見てるだけじゃつまらんか?」
「そんな当たり前なことを聞くんじゃないわよ」
「私たちだって遊びたいんだからね!」
「あ、なのは」
「え、なに? フェイトちゃん」
「なのはがアウト。今すぐ俺と交代」
「えっ? ええ?」
「さあ、なのはをフルボッコだー!」
「さて、三分で何回落とせるでしょう?」
「三分、十分すぎる時間だな」
「えっ、なんなのーっ!?」

 なのははフルボッコにされた理由に気が付かなかったとさ。

「サルでもわかるかは知らんが、難しくないと思うんだが」
「さあ? 結構難しいかも」



[24389] 10
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/12 14:41
 カビキラーならぬカビ(゚∀゚)キターを作ってみた。

「吹き付けると、あっという間にカビが生えるはずだったのに、なぜこんなことに?」

 風呂場で新作スプレーを吹き付けた跡、そこには色とりどりのミニカービィが!!

「このままでは八神家のエンゲル係数が限界突破。理論限界値400%に達して暴走、八神家とはやてがユニゾンして融合事故、サードインパクト……」
「なんか変な音が聞こえたので来ました」

 家長に指示を仰ぐ。ホウレンソウは大切。

「はやて、試作品のカビ(゚∀゚)キター使ったらカービィが発生した」
「うわぁっ!! シグナムッ! シグナームッ!!」
「いきなり問題デカくする人呼んだよ」
「何事ですかッ!」

 ズザーッ、とやってきたシグナムが固まる。

「こっ、これはッ!!」
「カビ発生させようと思ったらカービィ発生。現状説明終わり」

 ぽよぽよとその場にいる全員に引っ付いたり、ほっぺたぷにぷにむにむにするカービィ。
 八神家緊急会議、再び。

「家で飼うことにしても、食費が困ったことにならないか心配」
「この可愛さ、処分するのもためらわれる」
「数が尋常じゃないから、全部保護は難しいかと」
「一部殺処分? 問題があるだろう」
「管理局に丸投げしちゃえば?」
「いや、研究材料にされるやも」

 あーだこーだ。他にはどっかの森に放すとか、ご近所に配るとかいろいろ出ました。
 シグナムが強硬に全部保護を主張したが、意味不明な経緯で発生した代物なので管理局の協力を取り付けることに。
 スカさんの手に渡ることがないように厳重な管理の下で世話してほしいとシグナムがリンディさんに引き渡した。





「と、いうわけでうちに残った謎のカービィ、星野君(5cm)です」
「わぁっ、かわいい!!」
「大丈夫なの、この子? 胞子とか、悪影響とか」
「話には聞いていたけど……」
「今のところ有害なものは出てない。心配していた食費も一日一ビスケットでOKでした」
「ねえ、フェイトちゃん。この子達もっといるんでしょう?」
「母さんはそう言ってたけど」
「一人欲しいなって思っちゃった。話だけでも聞いてみてほしいんだけど」

 自作したワープスターを渡すと、器用に乗りこなす星野君。くるくる部屋の中を飛び回る。

「いーなー」
「コピー能力も再現してて驚いた」
「ユニゾンデバイスのユニゾン能力と酷似してるんだって、母さんが」
「デバイス側にあるユニゾンするための機能がカービィの方にあるとか。謎だらけだね」

 星野君が疲れて眠りについた。

「一日の大半を寝て過ごしているそうです。そっとしといたげて」
「はーい」

 そっと、シグナムに頼まれて作ったベットに移しておいた。



[24389] 11
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/12 18:34
名探偵王蟲s

「だめだ、めいたんていおう、むしず、と読んでしまう奴がいる。今考えてるのはそっちでもあってるけど」
「めいたんてい、おうむず?」

 レヴィは分かってるやつだ。さっそく正解してくれた。

「王蟲じゃないんだが、九官蟲のすっげえ嗅覚と、魔法以外のテレパシー能力、圧倒的な物量、そしていまだに一匹も管理局につかまらない隠密性で犯罪捜査やらせたい」
「シャマルの当たりだけ弾けるってすごいよね」
「問題は向こうがナチュラルに言葉を間違えるとこなんだが」
「僕ら二人しか、キューちゃんたちがなに間違えてるかわからないのがキツイね」
「あと、あそこの世界にしかいないのはねえ」
「うーん」
「うーん」

 頭をひねっていると、クロノがやってきた。

「何をしてるんだ。そろそろガジェットが来るぞ」





 そんなわけで、ガジェット殲滅にきています。はぐりんズがマテりんズになってからは初めてのお仕事。

「鉄屑、墜ちなさい」

 シュテルのルシフェリオンブレイカーが一発で8割消す。AMF? べギラゴンアレンジ加えた圧倒的火力の前には無力だったみたいです。

「新劇のラミエルみてーだなあ。砲撃横薙ぎってなんだよ」
「なのはが魔王化してたらあんな感じに」
「……仲間でよかった。なのはとも、シュテルとも」

 ヴィータが余ったガジェットをアイゼンで叩き壊しながらこっちきた。
 あとはアレンジでジゴスパ加えたレヴィの電撃とかでさらに減って、数えるほどになってます。

「もしかして、魔王成分がシュテルに行ってないか?」
「俺より強い奴に、会いに行く。って感じだしなぁ。あるかも」

 ディアーチェのメドローアが残骸と、うろうろしてるはぐれガジェット消して終わった。

「まあ、怪我する人が減るのはいいことだと思う」
「そだな」

 まだ呆然としてる管理局の人達。ま、凄すぎたからなあ。

「全く、燃えない戦いでした。次は歯応えがあるといいのですが」
「それだと有象無象がついてこれんぞ。まあ、我慢しておけ」

 今度からはどんなのが出てくるか、各々意見を出し合う俺たちであった。





「こりゃもう使徒でも引っ張ってくるしかないんじゃね? あるいはエヴァ」
「おまえなら引っ張ってこれるだろうが……」

##############

バランス傾きまくり
そんな現状説明



[24389] 12
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/12 19:06
「星屑の魔法使い、シュテルちゃんですっ!(キラリンミ☆)」

 時が凍った。ふりふりのバリジャケ着たおかしなシュテルがそこにいた。

「リインちゃんとユニゾンしてみましたっ☆ ご主人様、似合ってますか?」
「――これが、エターナルフォースブリザードの絶大なる力の一端か」

 やべえこれ死ぬ。理由は分からんが死ぬ。
 手が震えていうことを聞かない。
 なんかご主人様とか言われてる。

「ぽーよーっ!」
「カーくん☆ どうしたの?」

 立派に魔法少女のマスコットと化した星野君がそこにいた。

「大変っ、銀行強盗だなんて。世界の平和は、私が守らなくっちゃ☆」

 銀行強盗で出動するな、魔法少女。

「ご主人様! 私、悪い人たちを蒸発させてきますミ☆」

 蒸発はまずい、蒸発は。

「行くよっ☆ カーくん!」
「ぽよっ!」

 背中に星形の光でできた翼を作り、超音速ですっ飛んで行ったシュテル(+リイン2&星野君)。





 何も、できなかった。





「これどうしたん?」
「さあ、リインフォース2と、星野カービィと一緒に出掛けて、帰ってきたときにはもうこんな感じでした」
「ふーん、どこ行ってきたん? 何分くらい出掛けてた?」
「20分くらいの遊覧飛行をしていたので、地名は知りません。銀行強盗がいたので殴り倒してきましたが」
「ほー、お手柄やなあ。警察から表彰されるかもしれんな!」
「いろいろ声をかけられましたが、理解できないことしか言ってこなかったので、そういったことはないかと」





 今日は何をしていたのか、まったく思い出せん。はやてが言うには、椅子に座って真っ白になっていたとか。

「ジョーになった覚えはない。何があったのやら?」

 ただ、無性にはやてが作ったご飯が旨かった。



[24389] 13
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/13 10:06
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  ☆    ミ3  ほしのかーびぃ

(星の月  風の日  星野カービィ)

  きょうは、けいとさんたちといっしょにぼうけんにいきました。

  みたこともないひとたちがいっぱいで、とてもたのしかったです。

  くろっぽいかげが、ぼくをつかまえようとしていたので、にげまわっていたら、でぃあーちぇちゃんがたすけてくれたのでへいきでした。

  でぃあーちぇちゃんは、かげをにぎりつぶして、こぴーしていました。

  でぃあーちぇちゃんもこぴーできることをしって、ぼくはうれしくなりました。

  けいとさんは、「まぎあ・えれべあ、きたこれ」といってましたが、よくわかりませんでした。

  れう゛ぃちゃんが「かみなりになるのやりたい」と、でぃあーちぇちゃんにこぴーのやりかたをおしえてもらおうと、おねがいしていました。

  ぼくとでぃあーちぇちゃんは、いっしょうけんめい、れう゛ぃちゃんにこぴーのやりかたをおしえましたが、うまくいかなかったです。

  ぎゅってしてから、ぱーん。ぐるぐる。では、つたわらないみたいです。



  ぼくもしゅてるちゃんたちといっしょに、りっぱな「しゅう゛ぁるつりったー」になりたいです。

  いまはびすけっといちまいで、おなかいっぱいになるのでむりですが、いっぱいたべて、はやくおおきくなりたいです。



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「今日の日記は、これでいいですか?」

 星野にわかるように、平仮名で書いた日記帳を立てて見せました。
 星野は、マスターが作ったワープスターでふよふよ浮いて、内容を確認してから大きく頷いてくれました。
 最後に、「代筆 星光の殲滅者」と追記して日記帳を閉じ、星野をベッドに入れて、就寝の準備をします。



 さて、明日はどのような日になるでしょうか。
 流れ星を見つけたので、星野の願いが叶うことを祈りました。

「うーん、らいてんたいそー」

 レヴィの寝言を聞きながら、私は目を閉じました。


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ぎゅってしてから、ぱーん。ぐるぐる。
しゃがんでジャンプ。回転アピール。



[24389] 14
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/13 17:25
 ぴたりとやんだガジェットの出現。

 楽観的な者は、もう出現しないのではないかという。
 悲観的な者は、総攻撃の準備期間ではないかという。

「いやな予感がする」

 クロノの、一人の友人によって鍛えられた危険察知能力が警告を発している。

 この状態は、まずいと。

 何がまずいのかわからない。だが、確かにこのままでは、何かおかしな事態になりそうな気がしてならない。
 だが、全く根拠のない勘でしかないため、行動に移せない。何をしたらいいのかわからない。
 クロノは今日も悩みながら仕事を続けていた。





 さまざまな管理世界で、ある事件が起きていた。
 あまりにも些細で、各々の管理世界にある治安維持組織すら、話を聞いただけで終わってしまう事件。
 被害者は語る。

「誰かに見られていた」

 物的被害もない、証拠もない。
 被害者自体が非常に僅かであるため、各世界の治安維持組織から、管理局に報告が行くこともなかった。





「そういや、キャロにライバルポジの女の子がいた気がする」
「ライバルポジ。一匹思い当りますが、確実にオスです」

 それはもしかして俺なのだろうか。

「今の時点じゃ知り合ってないからなあ。StSの時だし」
「ああ、例の原作知識(笑)ですか?」
「そうそう、スカさんと一緒に行動してたっけ?」
「私に聞かないでください」
「んーとね、たしかルー、ルー……、ルールー、ルルル、ルール、ルールール、ルルルルルー」
「その娘のテーマソングですか?」
「違います」
「知ってます」

 てこてこ歩きながら、ぼんやり思い出す。

「名前がルー何とか。仮にルー子という事にしとこう」
「きれいなそらですか」
「同じ召喚術使ったはず。虫とか使ってた」
「あなたも召喚できるかもしれませんね」
「その時はスカ博士側について六課と敵対することに!」
「遠慮なくヴォルテール呼び出します」
「ははははは、こやつめ」

 ふと、誰かに見られているような気がして振り向く。

「どうしたんですか」
「見られてる、気がした」
「自意識過剰なんじゃないですか」
「そうかもしれません」

 一応周りに誰かいないか探したけど、虫一匹見つかりませんでした。





 オリーシュ達が去った後に、一匹の九官蟲が現れる。
 それが不思議な力を使って、ほかの個体にテレパシーを送る。





「そう、ありがとう」

 九官蟲をなでて、紫の少女がそうつぶやいた。


##############


そんなわけで、ルーテシア超強化です。

対応がおかしいといわれたので、ちょっとだけ修正。



[24389] 15
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/13 22:10
「……えーと、なに、してるの?」

 庭で、ぐねぐねうねうね、ぷにぷにくるくると、割と人体の限界に挑戦する動きをする俺たちを見てなのはがつぶやいた。

「闇の魔法練習体操、『雷天体操』の開発中なんやって」
「ら、らいてんたいそう?」
「ディアーチェが『闇の魔法』使えたから、僕もやりたいんだ」
「どうにも感覚的なものでな、うまく言えぬのだが」
「星野の言葉だと、彼のコピー能力に近いそうです」
「そんなわけで、その感覚的なものをうまいこと再現しようかと体操にしてみた次第」

 星野君とディアーチェの言葉に従って体を動かす俺。それを真似するレヴィ。

「なんでそんな動きができるんだろう」
「結構むずい。おれでさえ二人の言葉通りに体動かせるようになるのに、最初は28回掛かった」
「28回でできちゃうんだ……」
「でもなんか違うから、試行錯誤を繰り返してるんだよ」
「確かさっきはバージョン15の体操の3回目挑戦中やったな」
「我らもやってみてはいるのだが……」
「なかなかうまくいきませんね」
「さっき蒐集にも近いかもってことで、じきにリインの協力も得てさらに発展する模様」
「ほんとにできるのかな、それで……」
「何事もチャレンジだ。挑戦しなければ勝ち得る事もないのだから」
「カッコいい言葉言ってるけど、動きのせいで台無しだよ」

 バージョン15もどうにも違うらしいので、いったん柔軟体操に切り替える。変な筋肉使うからやらないと地獄。
 そのあとはいったん休憩。

「けーとくんも、『闇の魔法』使えるようになるの?」
「自分で魔法出せないから無理。相手の魔法も受け止められないから無理」
「完全にレヴィちゃんのためなんだね」

 なのはがニヤニヤしてるのでほっぺ引っ張っとく。

「ま、管理局員に教えてみるのも面白いかもしれんな」
「わ、私たちもやるの?」
「いや、なのはは無理だろ。運動オンチ」
「うう、今回は運動オンチでよかった気がする」

 とりあえず、なのはが遊びに来たので雷天体操開発は止めて一緒に遊ぶ。
 それとも一緒にやってみるかと聞いてみたら、こんな言葉。

「見てるだけでも面白いけど、体がおかしくなりそうだよ」





 夕飯前にリビングで披露したら大爆笑された。5回連続で見せたらみんなが幻痛を訴えだしたのでやめた。



[24389] 全く関係ないおまけ
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/11 16:31
 謎のマテリアル 炒飯の散布者(フライドライス・ザ・スプレイヤー)襲来。「謎」のマテリアルではない。

「リリなの世界に転生出来たのに、無双してハーレム作りたかったのに、何だこの糞性能。しかも敵キャラじゃねーか。本来のマテ娘達はオリキャラにくっついてて、こっちの陣営俺一人。フフフ、ドチクショウ。神はいねー」
「なんかいかにもオリ主っぽいカラーリングのあんたみたいな人がおるんやけど」
「うっし、ちょっくらチャーハンぶつけてくる」

「おーい。チャーハン、飯出来た?」
「うるせぇ! チャーハン言うな! 俺は炒飯の散布者(フライドライス・ザ・スプレイヤー)だ! 畜生! やっぱり本名言おうとしても出てくるのこっちかよ! いっそ殺せよ!」

「俺は……バリアジャケットの展開しかできない」
「バリアジャケットがゼロの衣装とは」
「デバイスはフライパンって」

「こいつの名前は、……玉坂、えー、玉坂、恵次。うん、玉坂恵次です。そう名乗らせます。従弟っつうことで」
「玉坂恵次君ね。わかりました。貴方もそれでいいですか?」
「あーもうそれでいいよ。本名もう思い出せん。リンディさんお願いしまーす」
「あだ名はチャーハンデカ、炒飯刑事です」
「すいません、取り消します」
「……ごめんなさい。もう本局のほうへ申請を送っちゃいました」
「エイミィさんGJ」
「なんで俺こんな目に合うんだろう?」

「刑事、刑事! またテロリストが現れました! 黒の騎士団です!」
「チャーハンメテオよろしくお願いします!」
「チクショー!! オリイイーィィィシュゥゥゥーー!!!!」



[24389] 悪ふざけ
Name: 川岸新兎◆d56cdddf ID:567ecb8e
Date: 2011/02/12 12:39
#####################

 ポケモン世界に行くためにいろいろな世界を巡っています。

「真っ白い空間。同じ真っ白ならマサラタウンに行きたかった」
「よくわかりませんが、莫大な魔力であふれかえっているようです」
「むー、なんもない」
「つまらん所だ。どこに出口があるのやら」

 ふと、誰かに呼ばれたような気がした。

「どっかから呼ばれてるような気がする」
「さて、何やら状況が変化してきたようですよ」
「黒い穴みたいなのが出てきた。なんだこれ」
「ここが出口、ということか?」

 ここにいてもどうにもならん気がするので、穴の中に行ってみようと思う。安全確認をしてから。

「取り合えず、ルシフェリオンブレイカー行ってみて」
「了解です」

 撃った後で目視安全確認、突入。





 気が付いたらお城っぽいとこにいた。

「あれ? あなたがヘラクレスなのかしら」
「いいえ、オリーシュです。銀髪に赤い目、貴女はオリ主ですか?」
「オリ主? ちがうわ、私はイリヤ、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。貴方はサーヴァントじゃないの?」
「サーヴァント。そんなものになった覚えは……。あれ? あるなぁ、バーサーカーだって」
「どういうこと? ちゃんと触媒だって……」
「あ、なつかし。俺が絵を描いた岩だわ、これ」
「……どういうこと?」
「筋肉マッチョのお兄さんに、似顔絵描いてと頼まれまして。ここにうすーくラフスケッチが残ってる」
「…………じゃあ、ヘラクレスは」
「ヘーラクレースという方の似顔絵だったかと。なんかレースの種類みたいな名前ですねって言ったら吃驚された」

 固まったイリヤ嬢、どうしたもんか。





 聖杯戦争のために呼び出されたらしい俺。戦えないが、聖杯には興味がある。
 取り合えず謎のサーヴァント「ゼロ」を名乗り、シュヴァルツリッターの護衛をつけて、イリヤ嬢に追いかけられながら聖杯さがし。
 そんなこんなで、お寺の下で聖杯とやらを発見。中にいたアンリさんから、いろんな話聞いたら思い出した。これはFateだ。決して脱ぎ魔ではない。
 とりあえずオリーシュアイテムの『お掃除消臭ミスト・解呪効果付』の一吹きで解決。アンリさんは漂白されたように真っ白になって成仏した。

「戦争ってむなしいね」
「そうね」

 イリヤ嬢は死んだ衛宮切嗣氏に関する話を聞かされて憑き物が落ちたような顔をしていた。これから弟の士郎君のとこに行くとか。
 事後処理は宝石棍棒持った吸血鬼爺さんを見つけたので、やらせとく事に決定。

 今度こそポケモン世界につくように願いながら、俺達は改造して動かした大聖杯(パイルバンカーっぽい物に変貌)でワープゲート作ってFate世界を後にした。

 ちなみにFate世界も後々管理世界入りしたらしい。サーヴァント化したままだったので、すごい長生きした。



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「何だ夢か」

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これはひどい。


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