キトラ古墳:辰、巳、申の壁画 調査で確認できず

2010年12月15日 19時47分 更新:12月15日 19時51分

十二支の「巳(み)」が描かれている可能性がある部分のエックス線画像=文化庁提供
十二支の「巳(み)」が描かれている可能性がある部分のエックス線画像=文化庁提供
十二支の「巳(み)」が描かれている可能性がある部分の写真=文化庁提供
十二支の「巳(み)」が描かれている可能性がある部分の写真=文化庁提供

 文化庁は15日、奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)の壁画で、十二支のうち辰(たつ)(東壁)、巳(み)(南壁)、申(さる)(西壁)が描かれている可能性のある部分をしっくいごとはぎ取ってエックス線撮影した結果、絵を確認することはできなかったと発表した。

 肉眼で確認できた四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)や天文図、十二支の子(ね)、丑(うし)、寅(とら)など6像は04年8月~08年11月にはぎ取られ、保存・公開されている。十二支の卯(う)、未(ひつじ)、酉(とり)の3像は既にはがれ落ちたとみられる。

 辰、巳、申が描かれている可能性のある部分は泥に覆われて肉眼では確認できず、今年10~11月に泥つきのままはぎ取り、詳しく調べていた。

 文化庁は、エックス線撮影で確認できなくても泥の下に絵が残っている可能性もあるとして、24日に開く検討会で今後の調査方法を議論する。【高島博之】

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