ご存知のように、岡崎がブンデスリーガ出場どころかスタンド観戦となっている。清水エスパルスの言い分がオフィシャルサイトに掲載された。面白いのは、過去に清水エスパルスが逆の立場でシドニーFCのプロスクと移籍交渉してトラブルになったという過去があることだ。清水エスパルスは、過去から何を学んだのだろう。一方のシュツットガルトからすれば1月末ギリギリまで待った立場。「清水さんも、もう他のクラブに移籍させる先がないでしょ?」と考えている訳だ。「明日には他のJクラブが移籍金ナシで獲れちゃいますよ、それならウチでいいでしょ」という状況なので何で移籍金支払が必要なのかと考えるのも当然だ。
私は清水エスパルスの姿勢に同感できない。ルールを盾に「移籍金を払え」と主張している。オフィシャルサイトを読むと、何が何でも移籍金の支払いを求めていくように解釈できる。岡崎を取り戻そうという気はないようだ。
要は、清水エスパルスは岡崎に対して複数年契約をする価値はないと考えているが移籍金だけは欲しい、ということだ。なんと都合の良い話だろう。移籍金が欲しければ過去に複数年契約をしておけばよかったというのに。自分は選手に金を払わないが、他のクラブからは金を欲しいと主張する、それが清水エスパルスに同感できない理由だ。
私はサッカー界の人間ではないが、私の交遊範囲でも清水エスパルスの人事の悪い話を聞くことが出来る(人づてにではなく直接。しかも、かなり優秀な人から)。そして以前の勤務先では、静岡県から西の全Jリーグクラブと仕事上の接点があったが、その担当する口の悪い同僚からは辛辣な表現を得ている。
「清水エスパルスの営業っていうのは営業っていうより物乞いに近いよ。ただ、金くれ金くれって言うだけ。」
ここでは詳細を紹介しないが、当時、特に工夫や提案なく、オマケするから__して、という手法が特に目立ったのが清水エスパルスというクラブなのだそうだ。すでに、その話を聞いてから何年も経っているので、今も同じ営業手法という訳ではないだろうが、人事の話は1年前に聞いたこと、悪い社風は、今も続いているのかもしれない。
なぜ、このようなことを書いたかというと、今回の移籍騒動では、清水エスパルスが、ただダダをこねているようにしか見えないからだ。先シーズン終了後、多くの選手たちが清水エスパルスから去っていった。そして、この騒動。これでも、有望な若い選手たちは、清水エスパルスを選ぶのだろうか。逆に、J2時代、柱谷監督(実施的にGM兼任)時代のモンテディオ山形は、J1クラブからのオファーは必ず選手に伝え、円満な移籍実現に努力するという方針で、下部リーグ所属の選手たちの信頼を集め、有力な選手たちを獲得しモチベーションを向上。遂にはJ1昇格を果たしたという例もある。
損して得とれ
清水エスパルスには再度考え直してもらいたい。そして、もし考え直すことなく、しかもシュツットガルトが移籍金を支払わず移籍話が破綻した場合には、他のJリーグクラブにあっさりと移籍金ナシで岡崎を奪われ、自らの考えの小ささを思い知ってほしいものだ。私は目先の金より、選手への正当な評価と、移籍の活発化によるフットボールの活性化を支持したい。