- 1 ちざほむ 投稿日:2011/01/29(土) 19:02:14
- 小説を書きます
- 2 ちざほむ 投稿日:2011/01/29(土) 19:02:55
- 【プロローグ】
秋葉原。
いつもの街が今日は違ってみえる。
前田敦子は大きく深呼吸して、空を見上げた。
(選挙、じゃんけん、色々やってきたけど・・・まだ慣れないな)
一大イベント当日の朝という緊張感。前田敦子といえどそれは変わらない。
「あっちゃん!おはよ」
劇場の手前で、高橋みなみが手を振っていた。
「おはよう。たかみな。いよいよだね」
「本当にいよいよだよー。てかまだ実感わかないよ。皆と戦うなんてさ」
-戦う-
女の子、しかもアイドルの彼女達にとって、縁の遠い言葉であった。
「あっちゃん。やる気んなった?」
「さぁ、わかんないよ」
「ははっ、だよねー」
「でも・・・」
「でも?」
「優子に2度は負けられないかな、最低でも」
高橋みなみは苦笑するしかなかった。
(それは最低じゃなくて、最高っつーの) - 4 ちざほむ 投稿日:2011/01/29(土) 19:04:10
- 始まりは1ヶ月前、2011年初夏。
アリーナ公演最終日に劇場支配人から告げられたサプライズ。
ほとんどのメンバーの脳裏には「第3回選抜総選挙」が浮かんでいたが、
発表の衝撃は、その予想をはるかに上回るものであった。
「バトル選抜」
内容はチームAチームKチームBの計48人によるバトルロワイヤルであった。
当然、全員が騒ぎ出す。
代表するかの様に、高橋みなみが大声で訴えた。
「ちょ、ちょっとー!かよわい女の子に殺し合いさせる気っすか!?」
たかみなの「かよわい女の子」というフレーズに、
前田敦子や板野友美らはツッコミを入れたかったが、それどころじゃないので辞めた。
そのとき、混沌とするステージ上に
AKB48総合プロデューサー秋元康が姿を見せたのである。
「心配いらない。ゲーム上でのバトルだよ」
「ゲ、ゲーム??」
秋元康の合図により、ステージ上の巨大モニタに、
今回のゲームの概要が表示された - 6 ちざほむ 投稿日:2011/01/29(土) 19:05:05
- 画面上にそびえたつのは最新系バーチャルゲームマシン。
プレイヤーはバーチャル空間を本当にその場にいるかの如く体感できる。
まだ公に発表もされていない超最新鋭ゲームであった。
その開発チームとスポンサー関係が結ばれ、このイベントは実現したのである。
AKB48が戦いあう。今現在これ以上の大々的な宣伝効果は日本に存在しない。
モニタ上で次々表示される解説に、騒いでいたメンバーも徐々に理解してきた。
(こりゃ、マジだ)
「ゲーム内では、それぞれの身体能力+潜在能力+人気=戦闘力となるそうだ」
「ダーメ!人気なんて入れちゃ、あっちゃんや優子に絶対勝てないじゃん!」
そこで大きく抗議したのは『年中無休の反抗期』峯岸みなみである。
「いい反論だ」と言わんばかりに秋元康は笑って、答えた。
「そうとは限らない。よりバトルを面白くする為に、それぞれに特殊能力が付く。
能力の使い方次第では、戦闘力が上の相手も攻略することが可能だ」
特殊能力という言葉にまた騒ぎ出す一同。
「魔法少女」と呟きながら渡辺麻友の目がキラーンと輝いた。
「最後まで勝ち残った優勝者がセンター!上位10名が選抜入り!
バトル選抜!開催は1ヵ月後!!健闘を祈る!!」
それが1ヶ月前の出来事で。
そのニュースは瞬く間に日本全土を駆け巡ったのである - 7 ちざほむ 投稿日:2011/01/29(土) 19:06:14
- 発表後すぐ発売されたCDには、バトル選抜の上位予想用紙が封入。
上位10名を見事的中させたファンには、
その上位10名と一緒に行くPV撮影旅行など無茶苦茶な特典。
天文学的な確率の的中を目指し、そのCDは売れに売れた。
学校や職場などで「誰が強いのか」議論はなされ、バトル選抜は社会現象と化す。
投票用紙には48名以外に、何故か松井珠理奈と松井玲奈の名があった。
それがさらに議論を呼んだのである。
そんな激動の1ヶ月が過ぎ、いよいよ迎えた当日。
リアルタイム中継される全国各地の映画館、アリーナには、
押し寄せたファンで長蛇の列ができていた。
高橋みなみ、前田敦子をはじめ劇場に集まった48名は、
ロケバスでゲームマシンの設置所に移動していた。
いつものにぎやかな雰囲気と違う。
これからみんなと戦う。
一体どーなってしまうのか?誰にも分からない。
「な~に笑ってんだよ、佐江」
大島優子は、隣の席に座る宮澤佐江がさっきからニヤニヤしてることを指摘した。
「だってさ、楽しみで楽しみで」
「負けるのに?」
「はぁ!?負けねーよ!!」
「48人中47人は負けるんだよ。つまり佐江は負けるってことじゃん」
「自分が勝つってかコノヤロー。みとけよー。絶対倒す!」
「かかってきなさい」
まるで緊張のかけらも見せず、大島優子はあくびを噛み殺した。
なかには、こうゆう例外的な者もいる。 - 8 ちざほむ 投稿日:2011/01/29(土) 19:07:11
- 目的地は巨大な施設であった。
およそ日常生活では立ち寄らない空間。
バスを降りて、施設内を進むと大きな部屋に出た。
「東京にこんな場所あったんだね~」
「未来のゲーセンだ」
小嶋陽奈と篠田麻里子がそれぞれマイペースに感想を述べる。
部屋の中央に1ヶ月前にモニタで見た最新系バーチャルゲームマシン。
それを囲むようにコクピットの様な小型マシンが48台並んでいる。
マシンには名前が書かれた紙が張られていた。
「これに乗れってことね。あった。高橋みなみ」
高橋みなみはマシンに乗り込んだ。内装も本格的だ。正直凄い。
この凄さを分かち合おうと、一旦外に出て前田敦子を探す。
すると彼女は後方で大島優子と何か話していた。
大島優子と前田敦子。総選挙1位と2位。
今回のバトル選抜ファン上位予想でも2人は1位と2位であった。
そこで高橋は気付いた。今彼女達を見ているのが自分だけではなかったことに。
あの2人の首をとって大金星を当てようとする者は少なくない。
(私は…どうなんだろう。あの2人より上に…)
話を終えた2人はマシンに乗り込み、他の者もマシンに乗り、
ずっとはしゃいでた渡辺麻友が最後に乗り込んで、48人がスタンバイOK。
こうして、バトル選抜はSTARTした!!!!
【プロローグ 終】 - 11 ちざほむ 投稿日:2011/01/29(土) 22:35:06
- 【第1話 絶対にすべる女】
ザザーザザー
うち寄せる波の音が聞こえる。
気が付くと高橋みなみは砂浜に座っていた。目の前には広大な海。
「いやいやいや、嘘でしょ?これがゲーム?完全に本物だって」
砂を触る。本物の砂としか思えない。
試しに海の水にも触ってみる。冷たいと感じる。指をなめると塩辛い。
自分のほっぺをつねってみた。ちゃんと痛い。
「すげーなー。すげーけど痛いのはやだなぁ」
そこで、ポケットに携帯みたいな装置があることに気が付く。
小さなモニタとボタンが3つ。
ボタンにはそれぞれ「地図」「プレーヤー」「能力」と記されていた。
「地図」ボタンを押すと、モニタに地図が表示された。
海に浮かぶ孤島。その島の全体図。島はたくさんのエリアに分けられていた。
数えないけどたぶん48なんだろう。左端エリアの海岸付近に赤い点が1つ。
「この赤いのが今いる場所ってことね」
次に「プレーヤー」ボタンを押す。メンバーの名前が一覧で表示された。
画面上部には48/48とある。
「はいはい、これをどんどん減らして1/48を目指せと」
そして最後に、一番気になる「能力」というボタンを押した。 - 12 ちざほむ 投稿日:2011/01/29(土) 22:36:22
- 『あなたの能力は《すべる》です』
モニタの表示をみて、高橋みなみはしばらく固まった。
「はーーー!!んだそりゃ!!すべったことなんてないっつの!!」
そして1人でわめきちらし、ガクンと頭を垂らした。
「・・・終わった。こんな能力でどう戦えと」
しかし説明には、まだ続きがあった。
『様々ものをすべったり、すべらせたりできます。色々試してみましょう』
「試すって?」
高橋みなみは疑心暗鬼しつつも「すべる」と念じて、足元の砂に触れた。
その瞬間、ツルリと指が滑ったのである。
「え?」
もう一度、今度は立ち上がって足で砂を弾く。
するとまるでアイススケートの様に、砂を駆け滑ることができた。
「アハハ楽し、これ面白いかも」
砂浜の向こうに崖が見える。
「よーしあっちの崖まで滑ってみるか」
絶対にすべる女・高橋みなみ
調子に乗って滑り始めた彼女は、いつのまにか隣のエリアに入り、
この後、48人の中で誰よりも早く、他のメンバーと遭遇するのである。 - 14 ちざほむ 投稿日:2011/01/29(土) 23:40:51
- 同時刻、無人島の48エリアに分けられた他の者達も、
それぞれの能力を確認し、一喜一憂していた。
バゴォ!!!!大きな岩がコナゴナに砕ける。
その破壊力に宮澤佐江は目を輝かせた。
「いいねぇ。こうゆう分かりやすいの」
力を込めた右腕が気で満ちている。
気を溜めて攻撃力を何倍にも増幅する能力であった。
「おーし!誰か強ぇ奴と闘りてぇな!!」
昨年、ジャンケン選抜で1位に輝いた内田眞由美。
その能力は空手経験者の彼女にとってうってつけとも言えた。
『あなたの能力は《ジャン拳》です』
『グー・チョキ・パー。強力な3連続必殺技が使用できます』
試しにその場で一人組手を行なう。そしてその強さに驚いた。
「ほんと必殺じゃん!これなら勝てる。連覇してセンターだ!!」
チャンスの順番がもう一度巡ってきた。
AKB48の中でも筋肉自慢を誇り、
ファン予想でも大島・前田・篠田に続く堂々の4位、
優勝候補の一角とされていた秋元才加は、非情に微妙な顔をしていた。
『あなたの能力は《爆肉剛体》です』
ものすごく嫌な予感がする。
「できるだけ使わないで戦おう…」 - 17 ちざほむ 投稿日:2011/01/30(日) 03:00:14
- これらは主に強化系の能力を得た者達。
また、種類がまったく異なる属性系の能力を得た者もいる。
『あなたの能力は《火》です。カサイだけに』
「チユウ!ダジェレかよ!」
文句を言いつつも河西智美は、火の能力を大層お気に召した。
手から燃え盛る炎。もちろん自分は熱くない。
「喧嘩は嫌だったけど、こうゆう能力なら燃えてくるかも~」
藤江れいなは日頃から、静電気を起こすことを特技としていた。
だから今回の特殊能力が《電気》と分かっても、さほど驚きはしなかった。
バチバチバチ!!
だが実際に使用して、それが静電気などとはレベルが違うことを思い知る。
「すご…。選抜入り、いけるかも」
北原里英はふわふわとしていた。
白い煙をベットの形にして寝転んでいる。その特殊能力は《雲》である。
「へっへ~。楽チン楽チン」
これから壮絶なバトルが始まるとも知らず、束の間の休息を満喫していた。
『ブラックなあなたの能力はもちろん《闇》です』
「・・・・・」
柏木由紀は無言で闇に消えた。
さらに強化系でも属性系でも無い
もっと変則的な能力を得たメンバーもいる。 - 18 ちざほむ 投稿日:2011/01/30(日) 03:01:41
- 「覚醒?なにそれ~?」
小嶋陽菜は首を傾げて考える。
しかしその使い道はさっぱりわからなかった。その恐るべき能力の。
「プハー」
誰もいない空間から突如、小森美果が姿を見せる。
(本当に消えた)
その能力は、息を止めている間、姿を消せるというものであった。
(うん、ずっと隠れてよっと)
目を閉じると島の全体図が浮かび、48人の名前が島中にちらばっている。
それで何処に誰がいるのか一発で把握できた。
全く戦闘には向かない能力である。
しかしサバイバルという意味では、使い方次第で絶大な効果を発揮する。
「私向きだわこれ」
峯岸みなみは考える。優勝するための策を。
とりあえずは自分のいるエリアの近辺に誰がいるのかを探ってみた。
中塚智実、指原莉乃、小嶋陽菜、中田ちさと、佐藤夏希、前田敦子・・・
(うわ、あっちゃん近いじゃん。危険、危険)
そのとき峯岸みなみはある異変に気付いた。
前田敦子と小嶋陽菜を除くこの近辺にいるメンバー、
その全員が何故かある一点に向かって動き始めたのである。
(ただの偶然?それとも・・・?)
その一点に浮かぶ名前。
指原莉乃。
【第1話 終】 - 19 ちざほむ 投稿日:2011/01/30(日) 10:34:21
- 【第2話 たかみながやるなら】
「たかみなさ~ん」
砂浜の先の崖をすべり上がった所で呼び止められた。
少し京都の訛りが混じったその声は、昨年末に正規入りした横山由依のものだ。
どうやらいつのまにか、隣のエリアまで来てしまったみたいだ。
「あ、あの私一人で不安で、もしよかったら一緒に…」
(そうだよな。いきなりこんな選抜じゃ、不安にもなるよな~)
高橋みなみは優しく手を差し伸べる。
「おぅいいよ。私もしゃべり相手がほしかったとこだし」
「よ、よかった。バトルなんて私どうしたらいいか分か…きゃ!!」
手をとった瞬間、横山由依はツルリとすべって、そのまま崖下へ滑り落ちた。
「きゃーーーーーーーー!!!!!」
手を差し出した形で、ぱちくりと瞬きする高橋みなみ。
「ほえ?」
そっと崖下をのぞきこむ。断崖絶壁だ。
横山由依の姿はもはや見えなかった。
「う、嘘ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
『様々ものをすべったり、すべらせたりできます。色々試してみましょう』
そこであの説明を思い出す。
(すべらせたりって…嘘でしょぉぉ) - 23 ちざほむ 投稿日:2011/01/30(日) 15:42:02
- どこからか島全体にアナウンスが流れる。
『最初の勝利者と敗北者が出ました。』
ゲームが始まってまだ数分である。
他の46人はまだ誰とも遭遇していない準備確認段階であった。
「早っ」
その早さに、大島優子や篠田麻里子ですら、驚きを隠せない。
「一体誰よ、その闘る気まんまんちゃんは」
『敗者 横山由依』
『勝者 高橋みなみ』
その名前が島中に告げられ、またしても残る46人は衝撃を受ける。
「たかみな~~~~!?」
チームAキャプテン。高橋みなみ。
見た目はちょっとヤンキーっぽいが、誰よりもAKBのことを考え、
みんなを引っ張っていく尊敬できるキャプテン。
選抜とはいえ、率先して他のメンバーをぶっ倒すとは、誰も思っていなかった。
それがこの早さ。何のためらいもなく殺らなければ不可能な早さだ。
しかも相手はもっとも後輩である9期の横山である。
「戦闘狂(バトルマニア)か、あいつ」
「たかみなさんには絶対に近付かない様にしなきゃ」
「見損なったよ…」
全員の中で、高橋みなみに対する認識が変わったのは言うまでも無い。 - 24 ちざほむ 投稿日:2011/01/30(日) 15:42:51
- 「違~~~~~~~~~~う!!誤解だ~~~!!!(泣)」
アナウンスを取り消す様に両腕をバタバタさせる高橋みなみ。
しかし。もはや手遅れであった。
バトル選抜
そうは言われてもみんな女の子である
本当に闘うなんて現実感がなかった
なんだかんだ言って、誰も闘わないんじゃないか?
平和的に終わってこの選抜は無かったことになるんじゃないか?
そんな淡い希望が、心のどこかにあった
しかしそれをあっさりと否定したのがこのアナウンスである
もう全員の脳裏に刻みこまれた
たかみながやるなら、マジでやるしかない!!
「NO~~~~~~~~~~!!!!!!!!!」
高橋みなみの痛烈な叫びは、残念ながら誰の耳にも届くことはなかった。
『残り47名』
その言葉で、アナウンスは終わった。
ここからがバトル選抜、真の始まりとなるのである。 - 27 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/01/30(日) 19:38:34
- 木々に囲まれた小さな草原で、石田晴香は内田眞由美を見つけた。
同期であり、そして何より昨年ジャンケン選抜の決勝戦で激突した間である。
石田にとって誰よりもリベンジしなければいけない相手であった。
まさかいきなり出逢えるとは…。
「ウッチー」
「あ!!はるきゃん」
内田眞由美は石田晴香を見て、驚く。
しかしその顔つきから、すぐに理解した。
「バトル・・・だよね」
「たかみなさんも闘ったんだ。うちらも闘ろう」
石田は柔道経験者であった。
対する内田は空手経験者である。
奇しくも共に格闘技経験者。他のメンバーよりも闘うことに慣れはあった。
(打撃では絶対に不利。なんとか組み付いて倒せたら…)
石田は考える。
単純に柔道vs空手であれば、それでいい。
しかし今は違う。お互いに特殊能力をもっている。それが怖い。
(どんな能力なの?ウッチー?)
その怖さは内田も同じであった。
特殊能力という切り札を、どのような形で繰り出すか。それが勝敗を分ける。
石田晴香と内田眞由美。
バトル選抜。事実上最初の戦いは、この2人によって幕を下ろしたのである。 - 30 ちざほむ 投稿日:2011/01/31(月) 00:20:36
- (バトルなんて無理だよ~~)
指原莉乃はこの1ヶ月を完全にへたれて過ごした。
身体能力とか人気が戦闘力になるとか、それ以前の問題だ。
気持ちの問題だ。
誰かが襲ってくると考えるだけで確実にビビる。
恥かくだけ。
目に見えてる。
当日を迎えてもその思いは変わらなかった。
そう、自分に与えられた特殊能力を知るまでは。
彼女には、48人の中でも特殊中に特殊な能力が与えられたのである。
『あなたの能力は《チーム作り》です』
『ホルモン焼をすることで、
近くの者がチームメイトとして集まってきます。
チームメイトはあなたの指示に従います。
チーム内で争うことはできません。
チームの人数はリーダーのあなたを含めて5人。
あなたよりレベルが上の者は呼ぶことができません。
ちなみに、レベルは昨年の選抜総選挙の順位で設定してあります
但しレベルが上の者に勝利した場合、
あなたのレベルがその者と同じになり、
さらに強力なチームを作ることが可能となります』
長い説明を読むにつれ、へたれだった指原の顔つきは変わっていった。
(つまり・・・もし優子さんや前田さんに勝てば、誰でもチームにできる)
(そうなったら私もう優勝じゃん!!) - 31 ちざほむ 投稿日:2011/01/31(月) 00:22:12
- 念じるとホルモン焼セットが、ぽんと目の前に現れた。
1人でそれを焼き始める。するとどうだろう。
まず田名部生来。
それから佐藤夏希、中田ちさと、松井咲子。
本当に4人が集まってきた。
5人でホルモン焼を囲んで座る。
みんな何が起きたのかよくわからない訝しげな表情をしている。
試しに指示を出してみた。
「強い奴を探せ」
田名部生来は陸上経験者であった。
その能力は《ダッシュ》。
人間離れした早さと持久力で動き回ることができる。
縦横無尽に近辺を駆け回り、すぐに見つけてきた。
「北東の岩場にあっちゃんがいたよ」
前田敦子。
ゾクッ。指原はその名前に緊張と興奮と歓喜で震えた。
(いま分かったよ。会いたくて震えるって…こうゆうことすかw)
コリ…コリ…コリ…
ホルモンを噛んで震えを止め、指原莉乃は立ち上がった。
「今回の選抜、ここで消えてもらいますよ。前田さん」
【第2話 終】 - 32 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/01/31(月) 01:51:08
- ちざほむがんばれ
- 38 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/01/31(月) 13:36:46
- ちざほむ良いじゃん
最後まで頼むよー - 41 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/01/31(月) 17:20:40
- 続きまたかなチンチン
- 42 ちざほむ 投稿日:2011/01/31(月) 18:59:06
- 【第3話 さしこの挑戦】
「前田さん。見ぃ~つけた」
左右を岩山に挟まれた、殺風景な道。
突然名前を呼ばれた前田敦子は、歩みを止め、
ゆっくりと振り返った。
指原莉乃。
不敵な笑みを浮かべている。
いや彼女一人ではない。
右の岩肌に佐藤夏希と田名部生来。左の岩肌に松井咲子と中田ちさと。
指原が両手を広げると、左右の4人が回りこむ。
5人で前田敦子を囲む形となった。
ずっと無表情だった前田が、眉間にしわを寄せる。
「すいませんね。前田さん。別に恨みがある訳じゃないっすよ」
「…」
「たまたま近くで見つけたってだけです」
指原が人差し指をすっと前田に向けると、
佐藤、田名部、松井、中田の4人が一斉に襲い掛かった。
「私の踏み台になってもらいます」 - 43 ちざほむ 投稿日:2011/01/31(月) 19:00:11
- (勝った!!)
(いくら何でも5対1で負ける訳な…)
指原が勝利を確信した瞬間。信じられないことが起きた。
襲い掛かった4人が、一斉に元来た方向へ、
あっとゆうまに飛ばされていったのである。
「へ?」
指差したまま、目を丸くして固まる指原。
ふぅ、とため息をこぼして前田敦子が口を開いた。
「踏み台がどうしたって?さしこ」
ゆっくりと辺りを見渡す指原。
誰もいない。1対1。完全にタイマンの状況。
前田敦子と目が合った。汚いゴミクズを見るような目。
「な、な、な、な、何でもねっす!!失礼しやした~~~~っ!!!!」
全力疾走で逃げ出した。
もし前田敦子が本気で追いかけていたら、指原はここで終わっていただろう。
しかし前田は追わなかった。
興味ないとでも言いた気に、また歩き出した。
(くそっ、くそっ、覚えてろ…いや忘れてろ~)
命拾いした指原は泣きながら逃げ続けた。
(絶対リベンジしてやるから~!!…前田さん以外の人にっ)
さしこの挑戦は続く。 - 44 ちざほむ 投稿日:2011/01/31(月) 19:01:29
- 「あっちゃん、やっぱ半端ないわ」
岩山の上から見つからない様に、
この一部始終を見ていたのは峯岸みなみだった。
「どういう能力なんだろ?単に吹っとばすってことかな?」
しかし能力が何であれ、前田敦子を相手する気は皆無だ。
(あっちゃんの攻略法なんて考えるだけ無駄無駄。人まかせ♪)
それよりも峯岸が気になったのは指原の能力である。
(最初から口裏合わせて合流したんじゃないよね)
(特別仲良しの5人って訳でもないし。たまたま近くにいただけっぽい)
(何かしらの手を組む能力?人を集める能力?)
(うーん、私も結構近くにいたけど、何もなかったしな~)
(もうちょっと様子見てみよ)
峯岸は思った。
もしかしたら指原の能力は、上位陣攻略の鍵になるかもと。
そしてそれに気付いているのはまだ自分だけだと。
しかし、その峯岸すらも気付いてはいなかったのである。
この指原莉乃と前田敦子のやりとりを見ていた者が、
もう一人いたことに…。
(やびゃあ!!前田さん、やっぱり強すぎです)
彼女が誰で、どういう能力でそれを見ていたか?
それが明かされるのはもう少しだけ先の話となる。 - 55 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/01(火) 00:33:37
- すいません。誰でも書くと読みにくくなるので、
このスレは自分専用でお願いします。
コテつけました。 - 56 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/01(火) 00:34:52
- その頃、石田晴香と内田眞由美はまだ向きあっていた。
やはり相手の能力が気になって、なかなか踏み出せないのだ。
「いつまでも、こうしてたって埒あかないな」
内田が言う。
「そうね」
石田もそれに頷いた。
「よし、私から攻める。何の能力か知らないけど、出し惜しむなよ」
「そっちこそ」
「恨みっこなしだ。そんでさ、勝った方が、上を目指そうぜ」
「上?」
「倒した相手の分まで、センター目指して突っ走るってことだ」
「・・・」
「どうだ?」
「良いこと言うじゃない。ノったよ」
「よし!!行くぞっ!!!」
内田眞由美が拳を握る。いきなりジャン拳を放つつもりだ。
「グー!!」
内田の右拳が飛んでくる。石田はそれをさばこうと左腕を正面に。
互いの右拳と左腕が触れた瞬間、内田は違和感を感じた。
それは人間の感触ではない。固い。まるで石の様に。
(打撃は効かないよ。私の能力は《石》だ) - 57 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/01(火) 00:36:48
- 驚きをみせた内田は、だが次の瞬間、さらにグーに力を込めた。
ジャン拳グーの破壊力が石を叩き割る。
石田は内田の襟を掴み取ろうと反対の腕を伸ばした。
ジャン拳チョキがその腕を切り裂く。
両腕を破壊された石田。その胸元に最後の一撃が届く。
「ジャン拳パー!!!!!」
ドドンッ!!!!!
決着。静寂が流れる。
「ま、またジャンケンで負けるなんてね…」
「ごめん。石は割れるくらい破壊力があることは、もう試してたんだ」
内田は申し訳なさそうに謝った。
石化で血こそ止めているが、両腕と胴体を砕かれて、
それでも石田は笑みを浮かべて、天を仰いでいた。
「・・・勝てないと思ったよ」
「え?」
「私はあんたへのリベンジだけを考えてた。
でもあんたは違った。もっと上を見ていた
そのとき、この勝負、勝てないって思ったよ」
「はるきゃん…」
「約束だよウッチー。上…目指して…」
静かに石田晴香の姿は、ゲーム空間から消えた。 - 58 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/01(火) 00:37:50
- 『勝負あり!!』
『敗者 石田晴香』
『勝者 内田眞由美』
『残り46名』
例のアナウンスが流れ出した。
近野莉菜は、たまたま出会った藤江れいなとそれを聞いていた。
「これジャンケンの決勝と同じ」
「はるきゃん…負けたんだ…」
そのときである。
これで終わると思ったアナウンスが、さらに続いた。
『2人目の敗北者が出たところで、2人の追加メンバーを発表します』
近野と藤江は顔を見合わせる。
「追加って何なの?」
「2人?まさか…」
『残る46人にこの2人。計48人でバトル選抜を再スタートします!』
アナウンスの声とともに、近野と藤江のすぐ傍で、空間が光る。
光の中から現れた顔。その名前が島全土に告げられる。
『松井珠理奈!松井玲奈!』
【第3話 終】 - 71 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/01(火) 17:58:49
- 【第4話 W松井参戦】
近野莉菜と藤江れいなは困惑していた。
追加参戦だけでも驚きだ。
しかも、いくらなんでも自分達の目の前で登場してくるなんて。
「れいにゃん」
「なに?」
「私、逃げた方がいいと思うんだ」
そう言われた藤江は、W松井に視線を戻す。
光から出てきた二人は装置で能力を確認しあっている。
松井珠理奈は無邪気に笑っている。松井玲奈は全くの無表情だ。
その視線がこちらと合った。
「そこのお二人さ~ん」
珠理奈が手を振って、呼んできた。
なぜだろう。笑っているのに、ちっとも安心できないのは。
「ちょっと試させて下さ~い」
「え?」
「能力の試し撃ち。させて下さ~い」
ゾクッ。近野莉菜と藤江れいなの背筋に冷たいものが走る。
「逃げろっ!!!」
2人は慌てて走り出した。
フワッ。
まるで風の様に舞い降りて、松井玲奈が行く手を塞ぐ。 - 72 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/01(火) 17:59:45
- 松井玲奈が腕を仰ぐと、かまいたちが一閃。
近野莉菜の体を切り裂いた。
「きゃああああああああああああ!!!!!」
「近野!!」
逃げられない。
藤江れいなは判断を変えた。やるしかない!
向きを変えて松井珠理奈の方へ突っ込む。
その能力《電気》を全身に纏って。
「へえ、なかなか良い能力ですねぇ」
珠理奈はまだ笑っている。
珠理奈に向けて電撃を放とうと腕を振り上げた瞬間、
地面が勢いよく飛び出してきた。
(えぇ!?)
前後左右の大地が盛り上がり、藤江れいなに覆い被さる。
「いやああああああ!!!!!」
地響きと共に、藤江れいなは土に埋められた。
「でも残念。土に電気は効かないよ~」
松井玲奈。その能力《風》
松井珠理奈。その能力《地》
W松井も頂点を目指す。
「さて…。階段、登らせてもらおうか」 - 94 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/02(水) 00:48:00
- 『勝負あり!!』
『敗者 近野莉菜 藤江れいな』
『勝者 松井玲奈 松井珠理奈』
『残り46名』
(おいおいおい、登場していきなりですか)
(たかみな並の早さじゃないの)
アナウンスを聞いて、篠田麻里子は眉をしかめた。
(結構みんな、やる気なってんのね)
自分はどう動くべきか、篠田はまだ決めかねていた。
地図を見るとここは、どうやら島の南西の隅っこの様だ。
(この辺でじっとしてたら、誰も来ないかも)
(そうね。バトルなんか若い子に任せて。まったりしてよかな)
そう決めかける。しかしアナウンスにまだ続きがあった。
それが篠田の状況を一変させる。
『再スタート以降、新たなルールも追加します。
人数が一人減るごとに。立入禁止エリアが増えていきます。
禁止エリアに入った者は、無条件で敗北となります。
どこが禁止になるかはお手持ちの機械で確認して下さい』
(また~面倒なルールを…)
篠田はさっそく「地図」ボタンを押して確認する。
島の北西の端と南東の端(今いる場所)が赤く点滅していた。
『ここはあと10分で禁止エリアになります』
(ちょ、冗談っ!!!)
まったりどころか、全力疾走で麻里子様も動き始めた。 - 115 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/02(水) 18:27:05
- らぶたんこと多田愛佳。
彼女は早くも最大のピンチを迎えていた。
「タイマンはろうぜ」
目の前で、前田敦子がニヤリと笑って拳を突き出す。
「ま、前田さん!!え、いや、あの…」
いきなり凄い人と遭遇してしまった。
しかもタイマンとか、めちゃめちゃやる気。
まったくもって敵う気がしない。
(私行かなきゃいけない場所があるのに…)
(ダメもとでも、逃げるしかない!)
らぶたんはクルッと回れ右して、一目散に逃げ出した。
足に自信はなかったが、幸い前田敦子は追ってこない。
(助かったー)
(助かったー)
多田が去ったのをみて、前田はぶるぶる震えだした。
そして姿が徐々に変化してゆく。
前田敦子が前田亜美になった。
これは前田亜美の特殊能力《前田敦子に変身》であった。
(こ、この姿なら、みんな怖がって逃げ出すね、へへ)
亜美は苗字が前田であることに感謝した。 - 116 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/02(水) 18:29:40
- 島の北東部に広がる森林地帯。
その中でも特に薄暗い森の奥、暗闇の中に柏木由紀はいた。
特殊能力《闇》の力をまだ図りかねている。
闇を作り出して、その中に隠れられることは分かった。
だが戦闘にどう使えるのかは、まだ見えてこない。
(早めに慣れておかないと)
(・・・あの7人とぶつかる前に)
柏木の目標はもちろん選抜入り、そしてセンターである。
それには絶対的に立ち塞がるあの7人を越えなければならない。
大島優子・前田敦子・篠田麻里子
板野友美・渡辺麻友・高橋みなみ・小嶋陽菜
通称「神の7人」である。
その神越えにもっとも近い存在と言われているのが、
総選挙でも7人に次ぐ8位に付ける、柏木であった。
彼女自身も当然意識している。
その為には、闇だろうがブラックだろうが、使えるものは使う。
柏木は探していた。
練習台として能力を試せる手ごろな相手を。
その為にこうしてじっと隠れて、誰かが来るのを待っていた。
(来た!)
ついに誰かがやって来た。森の向こうから足音が近付いてくる。
草むらの中に闇を作り、隠れた。
これで気付かれることはない…はず。 - 127 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/02(水) 23:06:57
- 「っ!!!!!」
闇の中で、柏木は思わず声を漏らしそうになった。
こちらに向かってくる人物が誰か分かったのだ。
颯爽と歩いてくるその姿。まちがいない。
板野友美だ。
(本当に!?…なんて絶妙に最悪なとこ)
神の7人、その一角を担う女。
柏木は顔を歪めた。
(どうする?バレてないよね。やり過ごす?)
そのときだ。柏木のすぐ傍にまで来た板野が歩みを止めた。
そして甘い声を漏らす。
「気付いちゃった」
柏木の表情が凍りつく。
(そんな!?バレるはずない!!まさか…何かの能力?)
くいくいと人差し指を曲げる仕草。
「出ておいでよ。遊ぼう」
余裕の笑みを浮かべる板野。
柏木は覚悟を決めた。
どうせ最終的には越えるつもりだった相手だ。
(やってやる…)
その表情が闇に染まる。
【第4話 終】 - 128 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/02(水) 23:43:56
- おもしろい
けど あーみんの能力じゃ優勝できんだろ - 129 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/02(水) 23:54:00
- 優勝せずともトップ10に入れば選抜入りなんだから、とりあえず残り10人になるまで隠れとくって選択肢は普通にありだと思う
- 130 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/03(木) 00:07:58
- かえってその能力が仇になって敦子を敵視してた奴に通用せずやられそうw
- 133 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/03(木) 01:00:25
- 板野こわいよー
- 134 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/03(木) 01:05:05
- ゆきりん頑張れ
- 151 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/03(木) 18:44:26
- 【第5話 フレンチ・キス】
柏木由紀がやってやると思ったタイミングで、
対面の茂みから岩佐美咲が現れた。
(え?私じゃない?)
「よ、よく気付きましたね。板野さん」
「ふふん♪」
「ずっとここに隠れてて、来る人を狙い撃つつもりでした」
(ずっと隠れてた?こんなそばで同じこと考えてたの?)
柏木はまったく気付かなかった自分の鈍感さを恥じた。
「見つかったからには、戦います」
そう言うと岩佐は右腕を板野に向けた。
その右腕の異様さに、板野も柏木も気付く。
腕の先が弓矢、いやボウガンの様な形に変化している。
「これが私の能力です。覚悟して下さい」
(なるほど、あんな能力もあるのね)
柏木は感心して、両者のやりとりを覗き込む。
弓の先を向けられても、板野は眉ひとつ動かさない。
「じゃ~あ、行くよ」
そう言ってまた普通に歩き始めた。
両手はポケットに入れたままである。 - 152 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/03(木) 18:45:31
- 「なめないで!!本当に撃つんだから!!」
叫ぶ岩佐の腕の先から、ボウガンの矢が放たれる。
それが板野の脳天を直撃・・・した様に見えた。
ところが、矢は板野をすり抜けていった。
微笑む板野。どんどん近付いてくる。
動揺する岩佐。何度も矢を放つ。
しかし矢はことごとく板野をすりぬけていく。
そして、ついに板野が岩佐の目の前まで歩を進めた瞬間、閃光が走る。
ッカ!!!!
閃光に撃たれ、岩佐は崩れ落ちた。
板野友美は一瞥もくれず、そのまま歩き去っていく。
『勝負あり!!』
『敗者 岩佐美咲』
『勝者 板野友美』
『残り45名』
目の前の出来事に言葉もでない柏木由紀。
(あの能力は《光》?)
もし今見つかったのが自分だったら、確実に敗北していた。
柏木由紀は考えを改める。
神の7人。バカ正直にタイマンで挑むべきではない。
そうなると仲間…いや手駒が必要になる。
柏木の脳裏に浮かんだのは、フレンチ・キスの2人であった。 - 167 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/04(金) 00:21:25
- フレンチ・キスの2人。高城亜樹と倉持明日香。
柏木由紀が思いを巡らせた同時刻、
偶然にも倉持が高城を発見していたのである。
いや正確には、高城が戦っているところを目撃したのである。
相手は梅田彩佳。その腕もまた異様な変形を遂げている。
(斧!?)
ブンブンと振り回す腕が斧の形をしている。
倉持は迷った。襲われている高城を助けるか否か。
しかし少し見ている間に、単に襲われている訳ではないと分かる。
(あきちゃは冷静だ)
高城亜樹は無造作に振り回される斧の軌道を読み、
確実に避けつつ、隙を狙っていた。
むしろ気が動転しているのは攻め続ける梅田の方だ。
そして・・・
ザクッ!!
高城が大きく避けたすぐ後ろに大木。勢いついた斧が大木に刺さる。
(抜けない!?)
梅田の動きが止まる。
それを待っていた高城の手刀が、梅田の後頭部を叩く。
気を失いガクンと崩れ落ちる梅田。
「やった!あきちゃ勝った!」
倉持は思わず叫んでいた。そこで初めて高城も倉持に気付く。
「もっちー!」 - 168 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/04(金) 00:22:18
- 『勝負あり!!』
『敗者 梅田彩佳』
『勝者 高城亜樹』
『残り44名』
同じフレンチ・キス同士、2人は再会を喜んだ。
「もっちー、見てたなら手伝ってよ~」
「あきちゃ、余裕だったからさー。能力も使わないで凄いよ」
「使わないじゃなくて、使えないの。ハズレだった」
「ハズレェ?使えないって何なの?」
問われた高城は腕をまっすぐ伸ばす。何も起きない。首をひねる倉持。
「あきちゃ、何してんの?」
「多分ね。腕とか長くなる能力だと思ったの」
「え!それゴムゴムの実!ルフィだよ!主役だよ!」
高城の腕を引っ張る倉持。
「痛い痛い痛いっ」
「伸びないじゃん」
「ね。だからハズレ。いいのもう、能力なしで頑張る!」
倉持は思った。
(能力なくても普通に強いから、まぁいっか)
高城は元々身体能力も高い。人気も結構ある。
研究生から歴代最速昇格の潜在能力も誇る。強いはずだ。
「じゃあさ、一緒にゆきりん探さない。フレンチキスで!」
「そっか。3人揃えば安心だね」
高城亜樹と倉持明日香は柏木由紀を探すことにした。 - 185 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/04(金) 19:17:22
- 同じ頃、柏木由紀のことを考えている者が、他にもいた。
(ゆきりん、何してっかなー)
宮澤佐江は1人草原をさまよっていた。
元々戦う気マンマンでいた宮澤だが、バトル選抜開始以来、
まだ誰とも遭遇せず、ちょっと人恋しい気分になっていたのだ。
(もう誰でもいいから、早く闘りた…)
そのとき、草原の向こうに人影が見えた。
宮澤はすぐに走り出した。そして徐々にその人影が誰か見えてくる。
「っ!!!あっちゃん!!!」
前田敦子。強い相手を望んでいた宮澤にとって何よりも格好の人物。
「っしゃー!!闘ってやる!!あっちゃん、勝負!!!」
前田敦子は全力で向かってくる宮澤佐江を見て、動揺している。
「わ、私だよ?前田敦子だよ?ど、どうして、逃げないの?」
何か騒いでいるが、宮澤の耳には届かなかった。
右腕に全力で気の塊を溜め込む。その一撃!!
バコォォン!!!!
『勝負あり!!』
『敗者 前田亜美』
『勝者 宮澤佐江』
『残り43名』
特殊能力で前田敦子に変装していた前田亜美は、一撃で気を失った。 - 186 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/04(金) 19:19:46
- 島の中央には、島で最も標高の高い大きな岩山がある。
大島優子はバトル選抜開始時からずっとその頂上広場に座っていた。
(佐江の奴、弱い者いじめしてねえで、ここに来いよ)
松井珠理奈と松井玲奈が加わり、再スタートが宣言されてから、
これで5回目の勝敗アナウンスであった。
その度に一応、禁止エリアをチェックする。
これまでは島の四隅、今回は島の最西部が禁止エリアとなっていた。
どうやら外周部から禁止になっていくみたいだ。
中央に位置するこの岩山は当分大丈夫だと、優子は安心した。
(動き回っていちいち誰か探して闘うのは面倒だし)
(やっぱこのままここで待ってよう)
(…んで、ここに来た奴は全員ぶったおす。それで優勝っと)
大島優子はすでに自分なりのゲームプランを確立していた。
そして、その最初の獲物が、今まさに登ってこようとしていた。
優子もその気配に気付く。
(来た来た。さーて、誰かなぁ)
登ってきたその顔を見て、優子は思わず苦笑した。
「なぁーんだ。お前かぁ」
その相手は優子を見ても驚かない。
むしろ分かって登ってきた様であった。
「いいぜ。相手してやるよ」
全員が注目する優勝候補大本命・大島優子。その戦いが遂に始まる。
【第5話 終】 - 191 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/04(金) 19:45:36
- またいいところで切ったな
- 192 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/04(金) 20:17:29
- 誰だ優子に物怖じしないチャレンジャーは
- 196 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/04(金) 22:25:37
- 亜美・・・
能力が裏目にw - 197 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/04(金) 23:16:26
- ちさぼむ氏
いまからでもskeの秦を出してくれ!
あいつは良いキャラだw - 203 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/05(土) 00:55:56
- 【第6話 Not yet】
(みんなで山登り?)
雲に乗って空に浮かんでいた北原里英は、
島の中央部にそびえる岩山を登る複数の人影を見た。
目を凝らして誰か判断しようと思ったところで、雲が落ちだした。
(やっぱり浮かぶのは難しいな)
《雲》の能力だが、空を浮かぶには相当な集中力を要する。
(自在に飛べたらすっごく楽なんだけど、そう上手い話はないか)
まだまだ練習が必要そうだ。
北原はさっき見た複数の人影を思い出す。
(やけにまとまって行動してたな~。誰かチーム作ってるのかな?)
(ま、いいか。私には関係無いや)
今はまだ関係ないが、後々大きく関わってくること。北原はまだ知らない。
さてここで北原が見たチームを作っている人影、
そう、指原莉乃であった。
前田敦子から逃げ出した後、元の場所に戻ると、
吹き飛ばされた佐藤夏希、田名部生来、松井咲子、中田ちさとがいた。
全員無傷でただ飛ばされただけの様であった。
指原はもう一度チームを組み、別の獲物を探す。
そして見つけたのが山の頂上に居座る大島優子だったのである。
さっきの反省を踏まえて、今度は確実に勝つ為、
チーム全員の特殊能力を把握し、必勝の作戦を編み出した。
そして、へたれ指原莉乃が怪物大島優子の前に立ったのである。 - 204 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/05(土) 00:56:56
- 「さしこのくせに、勇気あるじゃん」
大島優子が近付いてくる。
まるで凶暴な獣を連想させる圧倒的威圧感。
確かに怖い…だが、こっちは5人がかりだということに気付いて無い。
(まっすぐな分、前田さんよりやりやすい)
指原は笑みを浮かべた。
(…勝てる)
指原の読み通りであった。大島優子の頭にはタイマンしかなかった。
だから、右奥から飛び出す何かに反応が一歩遅れた。
(何だ?速…)
《ダッシュ》の能力で飛び出してきた田名部生来だ。
人間離れしたスピードで大島優子の視線を奪う。
その瞬間、反対側から松井咲子が出てくる。
口に手を当て、大きく息を吸い込み、優子に向かって叫ぶ。
「わっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
巨大な音の塊が優子に向かって破裂し聴覚を奪う。
絶対音感を持つ松井咲子のその能力は《音》だ。
突然の爆音で耳鳴りが止まない。
何も聴こえなくなった優子は、もう目で相手を追うしかない。
その慣れない状態が冷静さも奪う。
だから、さらに後ろから佐藤夏希が何か投げたことに気付かなかった。
「!!!」
降ってきた網が大島優子を捕まえた。その能力《網》だ。 - 206 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/05(土) 00:57:44
- 未知の能力を持った相手との闘いは、恐ろしく神経を使う。
それが5人も一斉にとなると想像を絶する。
しかも実は、この時点で大島優子の特殊能力は、
その特殊性が理由で使用できない状態にあったのだ。
つまり、大島優子は能力抜きで
5人の能力者を相手にしなければいけないという、
絶対的な窮地に立たされていたのだった。
指原莉乃に注意を奪われて、
田名部生来の速さに惑わされて、
松井咲子に聴力をやられ、
佐藤夏希の網に動きを封じられる。
(何人いやがんだよ)
優子が網の中で顔を上げたとき、目の前に巨大なハンマーが迫っていた。
最後の一人、中田ちさとの能力《ハンマー》だ。
「なめんじゃねぇ!!!」
網の中から両手を伸ばし、ハンマーを止めた。
「こんなもんでやられっと思うか!!」
「…思ってねっす」
「っ!!」
背後に指原莉乃…。
バコォッ!!
振り下ろした拳が大島優子の後頭部を強打する。
優勝候補大本命が、頭から崩れ落ちた。 - 220 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/05(土) 09:32:05
- 「よーし、今だ!!!」
リーダーの合図で、全員が倒れこんだ大島優子を攻め込む。
蹴って、蹴って、蹴って、蹴って、ハンマーで叩き潰す。
「も、もういいんじゃない?」
咲子さんが尋ねる。
優子は網にくるまったまま、岩肌に陥没していた。もう…。
「まだだ!完全に息の根を止めるまでやれ!!」
指原は蹴り続ける。逆らえない他のメンバーも続く。
勝った。完全に勝った。
なのにどうしてだ。怖さが消えない。震えが止まらない
「ハアハアハア…」
指原は突然、蹴るのを止めた。他の4人が訝しげな顔で見る。
「チーム、解散します。んじゃ」
そういい残すと、指原は全力疾走でその場から逃げ出した。
ぽかん、とするのは残された他4人である。
あの大島優子への勝利目前で何故逃げ出すのか?
「どうしよ?」
「どーしよったって…」
「うちらだけでもトドメさそっか」
「そだね」
「そ・う・だ・な」
5人目の声が聞こえて、固まる佐藤、田名部、松井、中田。
声は地の底から聴こえてきた。
「ト・ド・メ・さそうぜ・・・お前らの」 - 221 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/05(土) 09:32:45
- 4人にとってそれはホラー映画の様であった。
完全にキレた、血まみれの大島優子がムクリと起き上がってくる。
ブチブチブチと力で網を引きちぎる音。
そこからはわずか数秒の惨劇であった。
真正面にいた中田ちさとをハンマーごと右のストレートで破壊。
呆気にとられていた田名部生来の頬に左の裏拳が激突。
勢いに任せた回し蹴りが佐藤夏希を粉砕。
最後に《音》使い松井咲子の口を掴み、地べたに叩きつけた。
秒殺!!!逃げるとか能力を使うとか、そんな間すら与えない!
もはや次元の違う、単純で圧倒的な強さ!!
そして大島優子は辺りを見渡す。1人足りない。あいつがいない。
「さしこー!!何処いったー!!」
「逃げんなよ!!タイマンだ!!かかってこい!!」
その大声は、岩山を転げる様に下っていく指原莉乃にも届いていた。
(あんなバケモノとタイマンなんか誰がするか!)
へたれ故に誰よりも鋭い危機察知力。
(まだ…ない。まだ…勝てない。でもまだ死んでない)
泣きながら、逃げながら、さしこの挑戦はまだ終わらない。
『勝負あり!!』
『敗者 佐藤夏希、田名部生来、松井咲子、中田ちさと』
『勝者 大島優子』
『残り39名』
そして大島優子4人抜きの衝撃が、島中を駆け巡ったのである。 - 222 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/05(土) 09:34:39
- 「ちょ、マジすか!」
あれから皆に避けられて、孤独にすべり続ける高橋みなみが驚きの声をあげる。
「本当に!?4人同時って、嘘でしょ…」
柏木由紀は神越えの難しさをさらに思い知り、表情を歪めた。
「さっすが~ゆうこりす~♪」
驚いているのかいないのか分からぬトーンの小嶋陽菜。
「へへ、上等だ!ぶったおしてやる!」
意気込むのは宮澤佐江。もう偽者を相手にするのはうんざりだった。
「…優子」
前田敦子は空を見上げた。最大のライバルに死角は無い様だ。
「これが階段のてっぺんって訳ね」
松井珠理奈が松井玲奈と目配せする。目標は高いほどおもしろい。
「やっる~♪」
余裕の笑みを浮かべているのは板野友美だ。
「ちょとー。禁止エリア4つも増えるじゃない」
篠田麻里子は方向性の異なるコメントを残す。
「チユウ」
どうやら河西智美も驚いている様だ。
様々な反応がある中、最も衝撃を受けたのは、実は意外な人物であった。
【第6話 終】 - 234 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/05(土) 12:10:14
- 梅ちゃんは手刀でやられたのに……
優子はどういうこと!? - 236 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/05(土) 13:39:23
- 咲子さん…(´;ω;`)
- 238 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/05(土) 15:02:08
- 優子は元々の身体能力と
人気で勝ったってこと?
特殊能力使ってないよね? - 239 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/05(土) 15:14:19
- 指腹が優勝しそう
- 241 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/05(土) 16:04:50
- あのユニット…
チョコラブくるか? - 246 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/05(土) 19:29:25
- はたして優子がこじはるとまゆゆを殴ることはできるのか
- 278 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/06(日) 19:00:46
- 【第7話 渡り廊下走り隊】
「らぶたん!!」
海岸の岩場をピョンピョンと駆け寄ってくる平嶋夏海と仲川遥香。
後ろには菊池あやかも控えている。
「遅くなってごめん」
多田愛佳は微笑む。皆と合流できたことが心から嬉しい。
「途中で前田さんと遭遇してね。なんとか逃げてこれたよ~」
「えー!大変だったね~。でも無事でよかった!!」
ここまでの苦労を、みんなとワイワイ分かち合う。
少しの間だけ、バトル選抜の最中だということを忘れられた。
「ねぇ、まゆゆは?」
多田が尋ねると、平嶋が岩場の先を指差した。
「海を見ながら何か描いてるよ」
ちょこんと座って、スケッチブックに夢中の渡辺麻友がいた。
みんなで集まろう。
バトル選抜発表後、そう提案したのは彼女だった。
「選抜が始まったら一番南の端で合流する」
それが渡り廊下走り隊5人で密かにかわしていた約束。
こうして無事に全員集まれたのは麻友のおかげである。
多田は岩場をピョンピョンと飛び、麻友に声をかけた。
「まゆゆ~おまたせ。何描いてるの?」
「あ、らぶたん!よかったー。これで集まったね」 - 279 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/06(日) 19:01:57
- 渡辺麻友は絵を描くのを止めて、立ち上がった。
「じゃあ、全員で作戦会議しましょー!」
多田愛佳と並んで、みんなの元へピョンピョン向かう。
おや?
隣を歩く少女のスケッチブックが多田の視界に入る。
てっきり海や島の風景画が描かれていると思っていた。
ところが、そこに描かれているのは黒くゴツい物体…マシンガン?
まぁ、何を描こうが彼女の自由だ。
多田は気にするのをやめた。
「まゆゆは、優子さんの4人抜きに衝撃を受けたの」
5人が輪になって集まり、開口一番、渡辺麻友がそう言った。
「確かに~私も私も!あの人クラスだと5人でも油断できないよね」
仲川遥香が勢いよく続く。
「でもさ私達には麻友もいるし。そう簡単にはやられないでしょ」
菊池あやかの意見に、平嶋夏海も多田愛佳も頷いた。
「あやりんの言うとおり、まゆゆは今度こそNo.1になるよ!」
選挙のときからずっと宣言し続けている。
CGレボリューションを起こすのだと。
「うん、まゆゆならできる。私達も協力するよ」
平嶋夏海がにっこりと微笑む。他のメンバーも微笑む。
「ありがとう。私、優子さんにも負けたくないから。協力よろしくね」
すると麻友は、またおもむろにスケッチブックを開き始めた。
「ほんと、まゆゆはお絵かき好きね~アハハ」
そう笑う平嶋夏海の顔面に、まっくろい穴が空いた。 - 300 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/07(月) 00:26:15
- パララララ・・・。
水平線に無常の音が響く。
多田愛佳は何が起きているのか理解できなかった。
さっきまで平嶋夏海だった物体が、ゴミクズの様に吹き飛ぶ。
(なっちゃん?)
はるごんとあやりんが物凄い形相で、何か叫んでいる。
ふと、まゆゆを見た。
まゆゆだけは、いつもの愛くるしい笑顔を残している。
いつもと違うのはまゆゆの手に黒くゴツい物体があることだけ。
「あ、さっき描いてたマシンガ…」
パララララ・・・。
それが多田愛佳の最期の言葉となった。
「らぶたぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
仲川遥香が叫ぶ。
次の瞬間、菊池あやかも銃弾の餌食とされる。
「あ、あ、あやりん…」
そして、銃口が自分に向けられる。
「ど、どうして、まゆゆ…」
渡辺麻友はまだ静かに微笑んでいる。
「協力…ですよ。優子さんが4人抜きなら、まゆゆも4人抜きしなきゃ」
「な、仲間だよ!!」
「わかってるよ、はるごん。渡り廊下走り隊は大事な仲間達」
「だ、だったら…何で!?何でこんなこと!?」 - 301 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/07(月) 00:29:30
- そこで仲川遥香は気付いた。
渡辺麻友は微笑みを作りながら、唇を噛んで、涙を流していることに。
「最初は5人で仲良くがんばるつもりだったよ。
でも…気付いてきたの。それじゃあ、あの人達には届かないって。
さっきの優子さんの4人抜きを聞いて確信したんだ。
まゆゆがNo.1になるには、CGレボリューションを起こすには…
甘さを捨てなきゃいけないんだ…覚悟を決めなきゃいけないんだ…
一番大事な仲間を失ってでも…絶対に譲らない覚悟を…」
まだ子供だと思っていた、麻友の魂を削る様な声に、仲川は絶句する。
回れ右して逃げる。それしかなかった。
パラララ…
背中を銃弾の感触が襲う。それでも走り続ける。
思いっきり右腕を伸ばした。海岸の奥の森まで腕を伸ばす。
右手で木を掴むと、伸ばした腕を一気に縮ませて飛ぶ。
仲川遥香のその特殊能力《ゴム》。
「はるごん!!!」
叫ぶ麻友。スケッチブックをめくる。
爆弾の絵が描かれたページ。その恐るべき特殊能力《次元》を発動。
2次元を3次元に…絵の爆弾が実物となって麻友の手に収まる。
銃弾が効かないゴム人間・仲川遥香に、麻友は爆弾を投げつけた。
森の手前で爆発する。しかし間一髪、仲川は森の奥へと逃げた様だった。
「フフフ…アハハ…アハハハ」
目の前に転がる3人の死体を見て、麻友は笑い続けた。泣きながら。
(これでもう…戻れない) - 341 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/07(月) 18:51:36
- 麻友はマシンガンをまた2次元に戻す。
スケッチブックを片手に、頂点への道を歩み始めた。
『勝負あり!!』
『敗者 平嶋夏海、多田愛佳』
『勝者 渡辺麻友』
『残り37名』
背中が焼ける様に熱かった。
仲川遥香はそのアナウンスを涙を流しながら聞いた。
(ううん…泣いてる暇なんてない…止めなきゃ)
痛みをこらえて、涙をふいて、立ち上がる。
(まゆゆを止めなきゃ!!)
惨劇の後、数分前まではしゃいでいた渡り廊下隊の姿は無い。
渡辺麻友も何処かへ移動した後だった。
銃弾に襲われ、絶命したはずの菊池あやか。突然、その目が開く。
「麻友っ!!!」
バッと記憶が戻り叫んだ。しかし聴こえるのは波の音だけ。
そして菊池は特殊能力を思い出す。
《一度だけ復活できる》
それが自動的に発動されたのだと理解した。
最後の最後まで切り札にしょうと思っていた能力。
まさか、こんな序盤で使う羽目になるとは…。
「許さない…」
菊池あやかは唇を噛んで、裏切り者の名を呟く。
「渡辺麻友…絶対に許さない!!」 - 343 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/07(月) 18:52:46
- 高橋みなみは海岸沿いの遊歩道をすべっていた。
「麻友まで…皆どうしちゃったんだよ…」
次々発表される勝敗アナウンスに、彼女は少し落ち込んでいた。
その発端が自分にあるとは思いもよらない。
「ん?」
そのとき、視界に巨大なかたつむりの殻が見えた。
「何だありゃ?」
近寄ってみる。人が入れるくらい巨大な殻だ。
こんなばかでかいかたつむりがいたら、気持ち悪すぎる。
「た、たかみなさん」
「うぇ?」
中から声が聴こえてビックリする。
するとかたつむりがぽんと変化した。現れたのは奥真奈美だった。
「奥ちゃん!!えー!なにこれ?能力?」
うっかりぽんぽんと肩を叩いたら、奥はツルッとすべって転んだ。
「あー!ごめん!やっちまった!!」
同じ過ちを犯すたかみな。ここが崖じゃなかったのがせめての救い。
「やめな。そこまでだよ」
聞き覚えのある声に、顔を上げる。
怖い形相をした篠田麻里子が道の向こうから歩み寄ってくる。
「奥たまにまで手を出すなんてね。見損なったよ、みなみ」
「麻里子…?ちょちょちょっとタンマ!ご、誤解っ」
「あんたがその気なら、バトルしかないね」
(サドーっ!!!)
【第7話 終】 - 345 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/07(月) 18:55:25
- 更新北
ってかきくぢの能力wwwwwwwww
やっぱおもしろいわ - 348 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/07(月) 19:05:38
- 一発屋な能力だが何かやってくれそうだな
麻里子登場にわくてかが止まらないww - 355 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/07(月) 20:06:11
- 奥の能力も気になる
篠田と奥はやはり一緒に行動してたか - 367 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/07(月) 22:20:11
- 能力よく考えてるな
菊池復活とかw - 371 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/07(月) 22:34:27
- でも菊池は能力使い切ってしまったよ
これから菊池はまゆゆにリベンジするにしても菊池は苦戦を強いられるよ - 385 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/08(火) 00:32:18
- 【第8話 第三の女】
「アッハッハ!なによ~すべる能力ってぇ」
「わ、笑いすぎー!」
篠田麻里子はニヤニヤしながら、高橋みなみのほっぺに触れる。
「いや~お肌もすべすべ。うらやまし~わ」
「や、やめ~い」
手を振り回す高橋。篠田の隣で奥真奈美も笑っている。
高橋が奥を攻撃したと誤解して、殴りかかった篠田。
その誤解を解いたのは、二人の間に入り込んだかたつむり奥であった。
「一番最初のゆいはんもうっかりすべらせたって?みなみらしーよ」
「どういう意味よ?」
「誉めてんの。後輩を攻撃しかけるより、ドジやらかす方がね」
「ほ、誉められてる気がしないんだけどな…」
和気藹々とした会話。それを止めたのはあのアナウンスだった。
『勝負あり!!』
『敗者 小林香奈 鈴木まりや』
『勝者 松井玲奈 松井珠理奈』
『残り35名』
「ま、また!」
「珠理奈と玲奈。こりゃ、あの2人完全にやる気ねぇ」
篠田はどこか達観した様な口調で呟いた。
「もう1/3くらい負けたのかな?誰がセンターになるのやら」 - 386 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/08(火) 00:33:52
- 高橋みなみはふと思った。
隣に座る篠田麻里子は選抜総選挙2回連続で第3位。
言わば前田敦子と大島優子に次ぐAKB48第3の女である。
「麻里子はさぁ、センター狙わないの?」
「へ?…ああ、とりあえず私はまた3位を目指しとくよ」
「それでいいの?」
「何~みなみ。私をあの二人と潰し合わせたいの?」
「そ、そうゆうんじゃないけどさ!!」
なんだろう。自分でも何が言いたいのかわかっていない。
それでも高橋はこのモヤモヤを吐き出したくなった。
「わ、私はね。いつまでもあの2人に頼ってちゃいけないと思うんだ。
この選抜、誰かがあっちゃんと優子を越えなきゃ、倒さなきゃって。
AKB48がもっともっと上に行くには。そうやって…」
「…」
「麻里子は私に無いとこいっぱいあって凄いと思ってるし、尊敬もしてる。
でもね、3位でいいとかそうゆう所は、正直間違ってると思う。
あの2人に一番近い所にいる麻里子は上を目指さなきゃいけないと思う」
篠田は静かに微笑む。
「言葉よりも行動で私達を引っ張る。それが高橋みなみ」
「・・・!?」
「上を目指すお手本を私に見せてよ。キャプテン」
「え!!!」
奥真奈美はオドオドしながらも、2人のやりとりを黙って聞いていた - 387 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/08(火) 00:36:02
- 「私が挑めば、麻里子も挑むってこと?」
「約束はできないよ。あの2人の怖さは知ってるからね」
そう、前田敦子と大島優子を倒すことの困難さを、
誰よりも間近で見てきたのがこの篠田麻里子である。
「でも、みなみのマジを見せられたら、火が付くかも…」
海風が、見詰め合う高橋みなみと篠田麻里子に吹いた。
「わかった」
おもむろに立ち上がる高橋。
「あっちゃんか優子か、どっちか1人は私が倒してみせる!」
「…みなみ」
「もし、もしも勝てたら、残りの1人は任せたよ」
「だから約束できないって。でも、まぁ、覚えてはおくわ」
「よし。そうと決まったら早速行ってくる」
「いってらっしゃい。勝利アナウンス待ってるね。奥たまと」
篠田は背中にくっつく奥の頭をなでた。
それを見た高橋も微笑む。
「よかったな奥ちゃん。そこはこの島で一番の安全エリアだ」
高橋は篠田と奥に別れを告げ、島の内地へと歩き始めた。
と思ったら、滑って戻ってきた。
「一個忘れてた。私の能力教えたんだから能力なにか教えてよ」
魅惑のポーカーフェイスが耳元でささやく。
「ヒ・ミ・ツ」 - 422 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/08(火) 18:04:46
- 島の北部に位置する廃墟エリアにて、睨みあう米沢瑠美と中塚智実。
(クリス…何の能力なのかしら?)
(よねちゃん。切り札は先に見せないのね)
ともに相手の特殊能力を警戒して、動けずにいた。
もうこの状態で何分経過したことだろう。
米澤が苛立ちを覚え始めたそのときである。
突如、中塚の上空から燃えさかる火の玉が落ちてきた。
(火!!こ、こんな凄い能力!!)
米澤の能力《米》では、焼き飯を作ることしかできなかった。
「きゃあああああああああ!!!」
身を焼かれる熱さに泣き叫びながら、米澤は見た。
同じ様に炎に焼かれている中塚の姿を。
(クリスの能力じゃない!?い、一体…)
しかし米澤にはもはや事の真相を知る術はなかった。
炎にもだえた2人の姿がゲーム空間から消える。
『勝負あり!!』
『敗者 米沢瑠美 中塚智実』
『勝者 河西智美』
『残り33名』
「戦闘チユウにごめんね~。見学だけのつもりだったけど、
なかなか始めないから、とも~み飽きちゃった」
廃墟の中から現れた河西智美がにっこりと笑い、焼き飯をつまむ。 - 439 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/08(火) 20:15:14
- 薄暗い谷底の道を歩く仲谷明香。彼女は怒ったことがなかった。
だから正直言って戦うなんて考えられなかった。
できれば誰とも争わずに終わればいい。そんな風に考えていたくらいだ。
そしてその願いは叶うことになる。
ズブ…ズブ…
突然足が沈み出した。意味がわからず混乱する。
普通の道が急に底なし沼になったみたいだ。
「え?え?え?何?いや!たすけ、たすけてー!!」
仲谷明香は沼の奥底へと沈んでいった。
一度も戦うことはなく。
『勝負あり!!』
『敗者 仲谷明香』
『勝者 野中美郷』
『残り32名』
(勝った。勝てた…私が)
斜面の死角に隠れながら、野中美郷は勝利の余韻にひたる。
その能力《沼》。
何にも手を汚さずに勝つことができる。
タイミングよく道を沼に変えて、来た人をただ沈めればいいだけ。
それがどれだけ強い相手だろうが。
「センター」
無意識に、永遠に届かないと思っていたその単語を口走っていた。
(この能力なら…夢じゃないかもしれない) - 463 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/08(火) 22:28:37
- 北西の山岳地帯から丘陵地帯を越え南西の海岸まで、
島を縦断する川がある。
川の上流部には激しい飛沫を上げ続ける20m程の滝。
その滝壷の目の前に、1人の女がいた。
女は川の上に浮いている。
いや違う。その女の付近だけ、川の水が凍っているのだ。
川を凍らせながら、ゆっくりと滝に近付く。
そして女は滝に手をかざした。
バリバリバリッ!!!
あれほど激しく落ちていた滝の水が、一瞬で凍りつく。
凍りついた滝の裏側に小さな洞窟があった。
女は固まった滝をくぐると、その洞窟の中へと歩を進めた。
凍り付いていた滝がまた元に戻る。堪りかねた様に激しく。
よほど近付かなければ外から洞窟を観ることは難しくなった。
さらに女は、洞窟の入口を巨大な氷の塊で塞ぐ。
誰も侵入できない様に。
洞窟の奥に女は座り、目を閉じた。
その特殊能力《氷》の様に冷たく、動じず、ただ座して待つ。
再び栄光の舞台に戻る刻が来るまで。
一度は神の7人にもっとも肉薄した過去を持つ。
女の名は佐藤亜美菜。
滝壺の奥で息を潜める氷の女王。
【第8話 終】 - 425 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/08(火) 18:11:36
-
正直、推しを隠すのに必死です
まだバレてないよね? - 432 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/08(火) 18:32:56
- >>425
普通なら登場回数多くて生き残っているメンだろうが
必死に隠してるとなるとわからないな
スレ主の推しを推理しながら読むのもこれまた面白い
続き頑張って! - 448 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/08(火) 20:52:53
- 【現在生存者】
大島優子 前田敦子 篠田麻里子
板野友美《光》? 渡辺麻友《次元》 高橋みなみ《すべる》
小嶋陽菜《覚醒》 柏木由紀《闇》 宮澤佐江《気を溜めて力を増幅する》
松井珠理奈《地》 松井玲奈《風》 河西智美《火》
高城亜樹 峯岸みなみ《レーダーのような能力》北原里英《雲》
秋元才加《爆肉剛体》 佐藤亜美菜 指原莉乃《チーム作り》
仲川遥香《ゴム》 宮崎美穂 倉持明日香
増田有華 仁藤萌乃 小森美果《姿を消す》
佐藤すみれ 片山陽加 松原夏海
大家志津香 内田眞由美《ジャン拳》 菊地あやか《一度だけ復活できる》
野中美郷《沼》 奥真奈美《かたつむりに変身》
【リタイア】
横山由依《?》 石田晴香《石》 近野莉菜《?》
藤江れいな《電気》 岩佐美咲《ボウガン》 梅田彩佳《斧》
前田亜美《前田敦子に変身》佐藤夏希《網》 田名部生来《ダッシュ》
松井咲子《音》 中田ちさと《ハンマー》 平嶋夏海《?》
多田愛佳《?》 小林香菜《?》 鈴木まりや《?》
米沢瑠美《米》 中塚智実《?》 仲谷明香《?》 - 546 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/09(水) 18:11:19
- 【第9話 ノースリーブス】
「き、み、の、目の前に~川が流れる~♪」
マイペースに歌を歌いながら、小嶋陽菜は川沿いを歩いていた。
すぐ前を行く峯岸みなみが、目を閉じて立ち止まる。
「みぃちゃん。そろそろ?」
「もうちょと南かな。そろそろ川の向こう側に来るはず」
「向こう側か~。どうやって渡ろ。橋とか無さそ~」
「それが問題なんだよね」
峯岸は困った顔して、また歩き始めた。その後ろに小嶋も続く。
「広く、大きな~川だ~♪」
峯岸はその能力《地図》を活かして、まず小嶋陽菜と合流。
危険そうなメンバーを巧みに避けつつ西へ移動。
そして今、川の下流域に辿り着いた。
あの人物との接触を図る為に。
「いた!!」
探していた人物をみつけて、声をあげる峯岸。
小嶋も歌うのを止めて覗き込む。そして笑顔をみせた。
「た~かみな~♪」
高橋みなみ。向こう岸の彼女もこちらに気付いた様だ。
さて、どうやって合流するか、と峯岸が思案する間もなく、
なんと高橋は川の上を滑って飛び込んできた。泣きそうな顔で。
「陽菜~!!みぃちゃ~ん!!会いたかった会いたかった会いたかった!」
小嶋陽菜が笑顔で返す。
「YES♪」 - 547 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/09(水) 18:13:02
- ひとしきり再会の喜びをわかちあった後、
ノースリーブス3人は、川原に座り込んで、
特殊能力やこれまでの経緯をなどを語り合った。
高橋の《すべる》に峯岸が笑い転げたり、
峯岸が《地図》で小嶋と高橋を見つけた話をしたり、
小嶋の《覚醒》に残り2人が後ずさりしたり、
それは普段とさほど変わらない、楽しいひとときとなった。
そして高橋は、さきほど篠田麻里子と交わしたあの約束を語った。
それを聞いた峯岸と小嶋の顔から笑みが消える。
「みぃちゃん。優子とあっちゃんの場所わかるよね。教えてよ」
「分かるけど…。あのさ、たかみな。私、あっちゃんの戦い見たんだよ」
「そうなの?」
「しかも5人相手。そのうち4人を一瞬で吹っ飛ばしたの」
峯岸の話を聞いた高橋の表情が固くなる。小嶋は素直に驚いていた。
「やっぱ優子ちゃんと同じくらい強いんだ~。たかみな、やめときなよ~」
「本当に。冗談抜きで、やめた方がいいと思う」
「そ、そ、そうねぇ」
あれほど意気込みを見せていた高橋だったが、早くも心が折れそうだ。
「あっちゃんと優子はね、ライバル対決させといた方がいいの。
その方がイベント的にも盛り上がるでしょ。だからへたに邪魔しちゃダメ」
畳み掛ける峯岸。舌を巻く高橋。
(イベント的とか…考えもしなかった。同じみなみながら…恐ろしい奴)
「私の《地図》なら、最後まで戦いを避けられる。
みんな潰し合わせて、ノースリーブスで1位2位3位独占しちゃお!!」
ノースリーブスでセンター独占。その映像が高橋の心を完全に揺るがせた。 - 548 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/09(水) 18:15:03
- 「そ、そうだな~。私の《すべる》は逃げるのに向いてるし」
3人は笑い声をあげる。意見がまとまった。
「じゃ~私も能力で何か手伝うよ~」
小嶋の意見を、2人のみなみは即却下した。
「それはいい」
このとき、策士・峯岸みなみは致命的なミスを犯していた。
その能力で大家志津香がこちらに向かってくるのに、気付いていた。
だが100mほど離れた場所で止まって、これ以上近付く気配が無かったこと。
仮に見つかっても、3人掛りならそれほど怖い相手じゃないと思ったこと。
以上の理由で、高橋と小嶋に伝えるまでもないと判断を下していた。
このミスが、ノースリーブスの夢を砕き、
さらにはバトル選抜全体を震撼させる事件へと繋がるのである。
「そういえばさ、奥ちゃんの能力が笑えんだ」
「え~奥たま何~?」
「それがね、大きなかたつむりの中に隠れる能力なの」
「う~ん、たかみなのすべるのがハマリすぎて笑えるな」
「ちょ、ちょ、ちょ、私すべったことなんか無…」
ズダンッ!!!!!!
それは本当に突然の出来事であった。
普通にだべっていた高橋のこめかみに銃弾が直撃して、体ごと弾け飛ぶ。
急転直下の事態に、峯岸は理性が追いつかない。
「きゃああああああああああああ!!!!!」
小嶋の叫ぶ声でようやく我に帰る峯岸。そして自分のミスに気付く。
銃弾が飛んできた方向は、まさに大家志津香の方向であった。 - 603 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/09(水) 23:53:44
- 「隠れてーっ!!」
草むらの影に身を隠す峯岸みなみ。
しかし彼女と違って、小嶋陽菜は大家志津香の存在を把握していない。
訳もわからず高橋みなみが撃たれたのだ。
何をどう隠れればいいのかも分からず、パニック状態に陥っていた。
そんな小嶋に狙いを定める100m先の銃口。
大家志津香。その特殊能力《ロックオン》。
(ううん、これはしーちゃんスペシャルロックオンよ!!)
ライフルと化した右腕が、ロックオンした獲物は絶対に逃さない。
震えが止まらなかった。その感覚は快感であった。神の7人を倒す快感。
(もし神を2人抜きしたら?)
それは大島優子の4人抜きなどを遥かに上回る衝撃となるであろう。
あの長く辛かった下積み期間は、すべてこの日の為にあったのだ。
大家志津香は必死で笑みを堪える。震えも止める。息も潜める。
これまでの全てを込めた、2発目の銃弾を放った。
ズダンッ!!!!!!
銃弾はオロオロとうろたえる小嶋陽菜の胸に直撃。
小嶋は美しい弧を描いて宙を舞い、そしてドサリと落ちた。
(ノースリーブスで1位2位3位独占しちゃお!!)
自分の言った言葉が脳裏をかすめる。峯岸みなみは唇を強く噛み締めた。
高橋みなみは横たわったままもう動かない。
小嶋陽菜は仰向けでピクピクと痙攣している。
(こ、こんな…こんなことって…)
ノースリーブスの夢はあっけなく終了した。 - 635 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/10(木) 07:01:51
- (…?)
何かがおかしい。
峯岸が違和感に気付いたのは、小嶋陽菜が撃たれてから一分近く経過した後。
まだ彼女の痙攣が続いているのだ。いや、むしろ痙攣が強まっている。
ピク、ピク、ピクピク、ピクピク、ピクピクピク、ピクピクピクピク・・・
もはやこれは尋常な出来事ではない。
そのとき峯岸の脳裏に浮かんだのは小嶋陽菜の特殊能力《覚醒》だ。
撃たれた衝撃の為か、小嶋の携帯装置が落ちていた。
峯岸は草むらからそっと手を伸ばし、それを取って「能力」ボタンを押した。
『あなたの能力は《覚醒》です』
『瀕死状態になることで自動的に発動。
全員を皆殺しにするまで止まらない不死身の魔人へと覚醒します。』
おそるおそる顔を上げた峯岸は、ビクッと肩を震わせる。
いつのまにか小嶋陽菜が立ち上がっていたのだ。
いや、それは本当に陽菜なのか?
長い髪がすべて天に向かって逆立ち。皮膚は真っ青。
白目をむいたまま直立不動。
まさに不死身の魔人。そう形容するに相応しい出で立ちと変貌していた。
「は、陽菜・・・いや・・・」
震えが止まらない。
いつものんびりと愛くるしい存在だった小嶋陽菜。今は恐怖の化身に。
魔人が峯岸みなみを獲物と認識する。殺戮の始まり。 - 689 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/10(木) 17:58:50
- 死。
魔人が物凄い勢いで向かってきた瞬間、峯岸の脳裏に浮かんだ一文字。
次の瞬間、自分のいた場所を魔人が破壊する光景が見えた。
「え?」
「ふぅ、ギリギリセーフ」
抱きかかえられた腕の先から聴こえるその声…。
「たかみな!!」
峯岸みなみを間一髪救ったのは、すべり込んできた高橋みなみだった。
「どうして?撃たれたんじゃ?」
「へっへっへ。銃弾も私をすべったみたい」
「じゃあ何で吹っ飛んだのよ!!」
「いやービックリしちゃって」
こいつビックリして気絶してたな、とかツッコミたいのは山々だったが、
今は命の恩人であり、嬉しかったし、何よりもそれどころではなかった。
魔人がまた凄い速さで追いかけて来ているのだ。
いくら滑れるとはいえ、峯岸を担いだ状態ではとても逃げ切れない。
「川だ!川をすべって!!」
策士・峯岸みなみが冷静さを取り戻す。
言われた通り、高橋は川の対岸まですべって逃げる。
魔人が川を越えてくるか賭けだった。そして峯岸はその賭けに勝った。
広く大きな川だ。魔人は追うのを止めた。
獲物はあの2人だけではない。島の全土にまだ幾らでもいる。
覚醒した魔人・小嶋陽菜は向きを変えて歩き出した。次の獲物を求めて。
【第9話 終】 - 690 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/10(木) 18:01:14
- たかみなあああああああああああああ!!!!!
- 693 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/10(木) 18:17:28
- やばいな、たかみなww
銃弾がすべるたかみなに、他のメンバーはどう戦うんだ? - 722 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/10(木) 19:55:36
- これ秋Pに言って次の企画でやってもらおう
- 751 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/10(木) 23:53:11
- 【第10話 魔人襲来】
前田敦子が谷底の道を歩いていると、誰かが喚きながら出てくる。
「どうして?どうして落ちないの?そこには沼があるのに!!」
あの子はたしか…野中美郷だ。
何を叫んでいるのかよく意味がわからない。
「戦わないで前田さんに勝てると思ったのに、何で?何で?」
錯乱状態にあるのか?
前田敦子は相手にしないで先へ進もうと思った。
そのとき、細い光線が野中美郷を貫通した。
野中美郷は何の抵抗もできずにバタリと倒れる。
「あっちゃん優しすぎだよ~。見逃さなくていいのに」
名前を呼ばれて前田敦子は振り返った。
「ともちん」
光線を放った人物・板野友美が歩み寄ってくる。
『勝負あり!!』
『敗者 野中美郷』
『勝者 板野友美』
『残り31名』
「今の能力?」
「そう、ともの能力《光》なんだ」
板野は前田に近付いて、掌を光らせて見せようとした。
ところが何故か光を出すことができない。 - 752 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/10(木) 23:53:55
- ちょっとだけ嬉しかった。
バトル選抜が始まってから今まで出会った人は、
大勢で襲い掛かってきたり、自分を見るなり逃げたり、錯乱したり、
こうしてまともに話し掛けて来てくれたのは彼女が始めてだったから。
だから前田敦子はこの板野友美になら教えていいと思った。
「あれ?何で急に光らなくなったのかな?」
「ともちん」
「何?あっちゃん」
「多分それは私の能力が原因、だと思う」
「え?」
「私の能力《アンチ》なんだって」
前田敦子が明かすその力。アンチ・特殊能力。
彼女の近辺ではどんな能力であろうとその効果を失う。
指原莉乃のチームメンバーが一瞬で元の場所に戻されたり、
野中美郷の沼に落ちることなく普通に歩いたりしたのも、
すべて無意識に彼女の能力が発動していた為。
そう、この特殊能力バトルにおいてのジョーカー的能力が、
よりによって最高級の戦闘力の前田敦子にもたらされていたのだった。
「へ~そうなんだ。それよりさ、ちょっとおしゃべりしよ。とも退屈で」
しかし板野は全く気にしない。
前田はこのバトル選抜で初めて、くしゃっと頬を崩す。
「フフ、私も。退屈で死にそうだったの」
岩陰に腰を下ろし、前田敦子と板野友美はしばし談笑を始めだした。
島の反対側で地獄の惨劇が始まっていることなど、当然知らない。 - 807 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/11(金) 08:36:49
- (はーちゃん!?よりによって…)
片山陽加の姿を見て、柏木由紀は眉間にしわを寄せる。
あの板野目撃以降、彼女はまだ闇にまぎれて手ごろな相手を探していた。
次々と発表される勝利宣言が、さらに彼女を焦らせる。
そしてようやく見つけたと思った相手が片山陽加だったのである。
同じ第三期で加入し、旧チームBで共に切磋琢磨してきた。
AKB全メンバーの中で唯一人、自宅に入れたこともある。
親友。そんな照れくさい言葉で表してもよかった。
そんな彼女を闇の能力を試すための犠牲に?
(できる訳ないじゃない…)
柏木は自分の不運さを呪った。
しかし本当に呪わなければいけない不運は、このすぐ後に待ち受けていた。
何かが近付いてくる。
とてつもなく禍々しい何かが。
柏木と片山は、ほぼ同時にその音に気付いた。
「誰!?」
片山が叫んだ。森の隙間から何かが飛び出してくる。
柏木もその姿を見て、すぐには誰か分からなかった。
よくよく目を凝らすと、その怪物はあの人の輪郭と体型をしている。
(こじはるさん?)
しかし小嶋陽菜とは似ても似つかない禍々しい姿。
その魔人が、片山陽加の方へ突っ込んでいった。
片山は特殊能力《高速ターン》で回転し、ギリギリ避ける。
いや、わずかに左足がかすった。かすっただけで左足から血が噴出した。
気が付くと、柏木由紀は飛び出していた。 - 808 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/11(金) 08:37:35
- 勢いあまった魔人が木にぶつかって止まる。メキメキッと倒れる木。
しかしまるでダメージがない。すぐ起き上がる。
その魔人の全身を、闇が包む。
(これで何も見えなくなるはず!)
「今だよ、はーちゃん!逃げよう!!」
柏木由紀は、左足を抱えていた片山陽加に声をかける。
恐怖のどん底にいた片山は、柏木の顔を見て思わず涙がこみあげた。
「ゆきりん!助けにきてくれたの」
「あ、当たり前でしょ。ほら早く!!」
「うん、ゆきりんと一緒ならもう大丈…」
ぶっ
途切れた言葉。
目の前で、片山陽加の体が「く」の字に折れ曲がった。
(私、はーちゃんの匂い好きだよ。だってお母さんの匂いがするもん)
片山陽加の鉄臭い血の匂いが、柏木由紀の嗅覚を刺激する。
魔人が片山陽加の体を反対側の木に叩き付け、さらに追い討ちをかける。
『勝負あり!!』
『敗者 片山陽加』
『勝者 小嶋陽菜』
『残り30名』
片山陽加の体がゲーム空間から消える。
獲物を失った魔人が振り向く。次の獲物はすぐ傍にいた。 - 862 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/11(金) 17:10:05
- 親友の残酷な死に様に、柏木は自分を責める。
(私がはーちゃんの注意を引いたから)
(闇で何も見えなくなったと思って油断を…)
魔人の顔。ずっと白目を向いている。
(目で見ていない?)
(匂いとか…気配とか…そういうもので?)
(それじゃあ闇なんて、何の役にも立たないじゃない!!)
呆然と立ち尽くす柏木に、魔人は容赦なく突撃する。
柏木由紀は強かった。
人気もある。アイドル潜在能力も凄い。戦闘能力はトップクラスにいた。
だが、このときはその強さが災いとなった。
片山陽加の様に、突っ込んできた魔人の一撃で楽に死ねなかったのだ。
背中を強く木に叩き付けられた。
魔人の右手が柏木の首を締め上げる。
いや、首をしめるなんて生易しいものじゃない。首の骨ごとへし折る気だ。
柏木は右手で魔人の親指を、左手で魔人の人差し指を掴む。
そうして少しでも首周りにスペースを作らなければ…。
この両手を離した途端、首が握りつぶされる。
それくらい圧倒的な握力であった。
両手が使えず、がら空きとなった柏木由紀の細い体。
そこに、川原の岩石をも破壊した魔人の一撃が叩き込まれる。
かつて聞いたことも無いような悲鳴が、柏木由紀の口から鳴り響いた。 - 863 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/11(金) 17:10:53
- 想像を絶する痛み。
痛みという意味すら忘れる衝撃。
背中を貫通して、後ろの大木にメキメキッとヒビが入った。
それでも柏木由紀は死ぬことができなかった。
獲物が死を迎えるまで、魔人は破壊を止めない。
あらゆる物を薙ぎ倒す様な魔人の蹴りが、柏木のわき腹を撃つ。
ふとももを撃つ。ふくらはぎを撃つ。
その度にこだまする悲鳴。
魔人の拳が胸を撃つ。腹を撃つ。
その度にこだまする悲鳴。
地獄の時間。
・・・・・・・・
そこから少し離れた森の中。
立ち止まる者がいた。
何処からか悲鳴が聞こえた気がしたのだ。聞き覚えのある声で。
(気のせいかな)
再び歩き出そうとした。
すると、また同じ声で悲鳴が聞こえた。それも尋常じゃない叫び。
(気のせいじゃない!)
それが何度も続く。信じたくなかったが、彼女の声だ。
「ゆきりん!!」
宮澤佐江が振り返る。
【第10話 終】 - 836 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/11(金) 13:23:07
- 【現在の生存者/30名】
大島優子→?
前田敦子→《アンチ》
篠田麻里子→?
板野友美→《光》
渡辺麻友→《次元》
高橋みなみ→《すべる》
小嶋陽菜→《覚醒》
柏木由紀→《闇》
宮澤佐江→《気》
松井珠理奈→《地》
松井玲奈→《風》
高城亜樹→?
河西智美→《火》
峯岸みなみ→《地図》
北原里英→《雲》
秋元才加→《爆肉剛体》
佐藤亜美菜→《氷》
指原莉乃→《チーム作り》
仲川遥香→《ゴム》
宮崎美穂→?
倉持明日香→?
増田有華→?
仁藤萌乃→?
小森美果→《姿を消せる能力》
佐藤すみれ→?
松原夏海→?
大家志津香→《ロックオン》
内田眞由美→《ジャン拳》
菊地あやか→《一度だけ復活できる》
奥真奈美→《かたつむり》 - 868 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/11(金) 17:20:06
- うおおおおおおおおおおおおおおおおお熱い!!!!!!!!!
- 869 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/11(金) 17:21:39
- ちざほむさんもっと欲しいっすぅ
もっともっと欲しいっすぅ~ - 872 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/11(金) 17:28:04
- これで生きてるとかw
どんだけ上位は忍耐補正してあるんだよwww - 917 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/11(金) 21:37:39
- 更新を楽しみにしているぼくの祖父の命が燃え尽きようとしています
最期にもう一話読ませてあげてください - 918 ちざほむ ◆LD35lp5.fY 投稿日:2011/02/11(金) 21:47:11
- 【1スレ目あとがき】
いつも読んで頂いてありがとうございます。
900を越えまして、ちょうど第10話とキリがいいので、
第11話からは次スレに移行します。
書き溜めてという意見が幾つかありましたので、
次スレはちょっと書き溜めてから作成することにします。
けど我慢できず、すぐ再開しちゃうかもしれません(笑)
皆さんのたくさんの感想や疑問に答えたい気持ちもありますが、
ネタバレを防ぐ為に、できるだけコメントは控えています。
特に私の素性と推しに関しては、完結まで一切お答えできません。
ご理解下さい。
このスレは主に能力紹介編という感じでした。
次スレ以降はいよいよ様々な能力の駆け引き、上位陣の激突、下克上など、
バトル選抜の本編ともいうべき部分を描くことになります。
さらに熱い展開になりますので、楽しみに待っていて下さい。
特に第11話はいきなり激熱です(笑)
では、また次スレで。
これからも応援よろしくお願いします。 - 921 g 投稿日:2011/02/11(金) 21:50:16
- >>918
おう!お前のペースで書いてくれや!!楽しみにしてるぜ - 922 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/11(金) 21:52:56
- >>918
乙 祖父も安らかに息をひきとりました
つか次スレまでまだ結構あるでw
ああだこおだ語れってことだな - 929 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/11(金) 21:59:24
- おおおお
やはり下克上はあるのか、楽しみだ
生き残り選抜10人がいつもの上位10人で順位もそのままだとつまらんもんなw - 942 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/11(金) 22:06:58
- そこそこの画力でいいのでマンガにしてほしいな
- 946 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/11(金) 22:08:52
- 次スレ楽しみ
後編は ちざほむ ◆LD35lp5.fY 氏が続きを書き始めるのを待ちましょう。
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若干ハンターハンターwww
うおおおどうなるんだどうなるんだこれ
推しが速攻で死んでった
※3
wwww
いやマジで楽しめる。
あっちゃんの特殊能力のところで吹いたり、
それぞれのキャラがリアルで、ハラハラしながら笑える。
次スレが楽しみだな。
てか、普通に映像化して欲しいぐらいのクオリティだと思う。
菊池が一番納得したw
萌乃の能力は≪泥棒≫だろw
色んなもの盗んじゃえっ(゜-゜)
らぶたん・・・
おもしろかった。
作者がここを見ているか分からないけれど、「すべる」「地図」「仲間作り」「アンチ」みたいな
魔法ファンタジー系じゃない能力がいいなぁ。
個人的には「復活」が一番ワロタ
漫画にしてほしいぐらいだ
ゆきりんを助けてくれ
面白えええええええええ!!!続きを心待ちにしてます…
こういう小説系ネタで一番楽しめたわlol