科学の魅力を高校生に伝える
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科学の魅力を高校生に伝える

2月13日 19時18分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

若者の「理科離れ」が進む中、最先端の研究に携わる科学者が高校生たちに科学の魅力を伝える催しが、東京で行われました。

この催しは、多額の予算を使う科学者が、研究の必要性や科学の魅力を語るとともに、若い人たちの「理科離れ」を食い止めようと科学技術振興機構が開いたものです。東京・千代田区の会場には、最先端の研究に取り組む大学教授4人のほか、高校生など300人余りが参加しました。まず、東京大学教授、合原一幸さんが、数学の計算式を使って、▽あらゆる体型の洋服をデザインしたり、▽インフルエンザの感染拡大を予想したりする方法を紹介し、その魅力を語りました。また、慶応大学教授、小池康博さんは、世界で最も多くの情報をやり取りできる光ファイバーを10年近くかけて開発した経験とその必要性を説明したうえで、「発見のためには基礎に立ち返ることが大切だ」と訴えました。これに対し、高校生は、「常に新しいことに向かって挑戦する姿勢を学びました」とか、「私たちが研究を担っていかないと将来の日本が不安になると感じました」と話していました。この催しは来月までに大阪や京都でも開かれ、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんなど科学者10人が、科学の大切さとそれぞれの思いを若い人たちに語ることになっています。