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______________________ 2002/11/ 8 第178号 _ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自由党ニュース速報 http://www.jiyuto.or.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━ 目次 ━━━━━━ ■ 国家基本政策委員会の質疑(党首討論)要旨 ■ 小沢一郎党首記者会見要旨 ◆ 「小沢一郎政治塾」第3期生を募集中! ■ 国家基本政策委員会の質疑(党首討論)要旨 ■ ────────────────────────────────── 平成14年11月 6日 ------------------------------------------------------------------ 小沢党首は、国家基本政策委員会の質疑(党首討論)を行ないました。 質疑の映像は、衆議院ホームページでごらんいただけます。 http://www.shugiintv.go.jp/rm.ram?deli_id=18571&media_type=rb&time=00:40:45.5 ------------------------------------------------------------------ 小沢党首: 前回の党首討論で、パレスチナとイスラエルの血なまぐさい抗争が続いて いるが、パレスチナ人が女、子供を含めて爆弾を抱えて自爆攻撃を仕掛け ている。こういう行動を首相はテロと認識しているのか、パレスチナの自 治を要求する民族的な抵抗運動と見なすのか。それによって日本のとるべ き態度は違ってくるのではないか、と訊いた。 しかし、首相からは私の質問に全く答弁せず、「平和が大事、話し合いが 大事」と直接的に関係ない、抽象的な言葉しかなかった。 私がどうしてこういうことを訊くか。今日、国際社会はますます流動的、 不安定になっている。 その中で、首相は1億2700万の日本国民の生命、生活をしっかりと保っ ていかなければいけない最高責任者、日本でたった一人の最高権力者である。 その首相は、パレスチナ問題のような国際社会で焦点となっている問題に ついて、しっかりと自分自身の見識、見解を持っていなくてはならない、 それを主張しなくてはならない。 そういう観点に立てば、小泉首相が自らの考え方を示し得ないということ に非常に危惧している。本日は首相自身の考え方を率直に聞かせて欲しい。 先般、ロシアにおいて、チェチェン人武装勢力によるモスクワの劇場占拠 事件が起きたが、首相も「テロは絶対許さん、断固戦うんだ」と表明した と聞いている。 こういう行為はテロとしか見なされないのはその通りだが、その一方で、 帝政ロシア以来、数百年におよぶロシア帝国の侵略とチェチェン人の反抗 という歴史的事実から見れば、ほとんど全てだと思うが、チェチェン人が 民族の自決、独立を望んでいることは紛れもない事実だ。 それをロシアは軍隊を派遣し武力によって鎮圧している。このロシアの行 動を首相はどのようにその本質を認識し、理解しているのか。 もしロシアの行動が正しいとするのなら、小泉首相の言葉通り日本もロシ ア側に立ってテロに断固として戦わなければならないということになる。 そうではなく、チェチェン人の独立の意向は尊重して民族自決、チェチェ ン人の自治に任せるべきだという考え方に立つならば、ロシア軍は撤退す べきだ、そしてチェチェン人の自由な意思によって独立するか、ロシアに 今まで通り従属しているのか決めるべきだと、小泉首相自身がロシアに向 かって主張しなければならない。パレスチナ問題も同様だ。 こういう問題に対して首相はきちんと最高責任者として見識、見解を持っ てグローバルな戦略、政策を立てて日本国、日本国民の安泰を期さなけれ ばならないと考える。 このチェチェン問題に対する総理の本質的な理解、認識をお訊ねします。 小泉首相: いろいろ見方があると思う。今、一概に言える問題ではないと思う。 日本が深く関与した方がいい問題か、あるいは直接の当事者ではないから 一定の距離を保ってみた方がいいのか、政治判断も必要だ。 日本としてふさわしい国際社会での活躍の場はどうあればいいのかという 点も見れば、私はロシアとチェチェンの問題に深入りして発言した方がい いのかということについては、一定の距離を置きながら考えていくべきだ と思う。 小沢党首: 私が訊いているのは、具体的な行動について一定の距離を保つべきかどう かということ以前に、日本として、総理としてきちんとした姿勢、見識を 持ってこういった問題に対処しなければいけないということだ。 特に、パレスチナ問題よりもチェチェン問題は明白だと思う。歴史的にも ロシア帝国が軍隊をもってチェチェンを制圧し併合した経過があり、それ からずっと続いている問題だ。 ロシアとチェチェンとの間に立って具体的に何ができるかいろいろあるだ ろうが、まず首相自身がきちんとした見解、認識を持って国政に当たって いただきたいということだ。 個別、テクニカルなことは別にして、首相自身がしっかりした理念、政策 を持って国の運営に当たってもらわなくてはいけない。 それが今日欠如していることが、政治の混乱、日本の社会の混乱の最大の 問題点だ。 ────────────────────────────────── ■ 小沢一郎党首記者会見要旨 ■ ────────────────────────────────── 平成14年11月 6日 党本部 ------------------------------------------------------------------ 小沢党首は、国家基本政策委員会の質疑(党首討論)終了後、党本部で 記者会見を行ないました。 会見の内容映像は、自由党ホームページでごらんいただけます。 http://www.jiyuto.or.jp/ 小沢党首の質疑の様子映像(衆議院TV) http://www.shugiintv.go.jp/rm.ram?deli_id=18571&media_type=rb&time=00:40:45.5 ------------------------------------------------------------------ 記者:本日の党首討論では小泉首相の見識、理念は示されたか。 党首:君らはどう思う。それとは程遠いものではなかったか。 実際の国際政治の中で白と黒とに分けて、バッと割り切ってという訳には いかないが、基本的な認識というものをきちんと持ってなければ、世界戦 略は立てられないではないか。 (首相は)そういうもの無しに、あんまり深入りしてもいけないし、一定 の距離を保ってと、ひと事みたいなことを言っている。チェチェン問題は 歴史的には明白だ。 ロシア帝国が(チェチェンを)征服するのに物凄く時間がかかったんだ。 征服した後も独立運動が激しくて、てこずったんだ。今も同じなんだ。 それが(首相は)内政干渉だから言えないなんて、ならば北方領土はどう するんだ。(ロシアが我が国の領土を)占領したところではないか。 (ロシアが)自分の国(の領土)だ、お前(日本)は余計なことを言うな、 という話になる。チェチェンだってかつてはロシア帝国ではないのだから。 こういうことも言ってやろうと思ったが、時間が無いからやめたが。だか ら、(質問は)そういうことに全部関連してくるんだ。 (既に)ヨーロッパの人たちはチェチェンについて発言しはじめているで はないか、ロシアもロシアだって。何で日本だけがずっと距離を保って眺 めていなければいけないんだ。 具体的にどういう手をくだすかということは、それはそれでまた考えなく てはならないが、基本的な、きちんとした、リーダーとしての認識を問う ているんだ。それについては全くの、ノーコメントみたいなものだ。 チェチェンを征服するのは(ロシアの)ロマノフ王朝がどれほどてこずっ たか。それが2、3百年続いているんだ。劇場を占拠して一般市民を人質 にするというやり方はとても良いとは言えない。 だけど、それを引き起こしている原因はどこにあるか。それでロシアの軍 隊がチェチェン人をやっつけるのはいいのかということになる。 だから私はチェチェンはパレスチナ以上に明白だろうと言っている。なぜ (総理は)答えられないのか。 大国同士の利害、エゴが噛み合っているから、中国の新疆やチベットとか みんな同じだ。ロシアだってチェチェンばかりではない。 そういう問題について私が聞いているのは、そこの「人々の自由なる意思 によって、自分たちの存在を決定する」という原則を(総理は)貫くとい う立場なのかどうかという本質を聞いているのだ。 現実的には、ロシアの領土下にあるものを日本が出ていって武力で対抗し ようたってできっこないし、今すぐ効果が表われる訳ではない。北方領土 も日本のだと言ったって、今すぐ取り戻すことは出来ないだろう。 だけど、「日本の領土だ、我々は最後まで返還を要求する」という原則、 そういうものを私は聞いている。 「チェチェンのことはチェチェンの人が決定することがベストなことであ り、我々はそれを支持する」とか幾らでも言いようがある。 記者:前回の党首討論では鳩山代表の不良債権額の質問に首相は「実務的」 なことは答えなくてもいい、と言っていたが。 党首:「実務的」なことも「基本的」なことも駄目だ(答えられない)とい うことではね。 実務的にもたまには大事な事実ということあるが、(党首討論は)基本的 には理念、哲学、基本的政策についての論争の場でなくてはいけない。どっ ちも駄目だというのでは話にならん(党首討論の意味が無い)。 記者:党首討論(国家基本政策委員会)の見直しについて。 党首:首相も我々も役人の手を借りなければならないような個別の話をやる 場ではないと思う。それぞれが自分自身の蘊蓄を傾けて議論する。 基本的な認識、理念、哲学、政策についての議論だと思う。一番は首相自 身が自分のきちんとした考えを持って答えてくれなければ。野党は共産党 は別にしても、3党は細切れに毎回毎回3人づつ出る必要はないと思う。 (政府の)失政を衝いていくのに何がいいのか、テーマを3党で相談して、 今日は鳩山さんで行こう、今日は土井さんで行こう、たまには私が出ても いいけれど、そのように連携していくことだ。 イギリスでは30分だが毎週やる。基本的に二大政党だから、2人でやる。 だから、かなり行ったり来たりした議論が出来る。そういうことを踏まえ ながら改善した方がいい。 ※注 なお、毎回、質問内容は総理に事前通告をしています。 記者:統一補選は野党が勝てなかった。最近の世論調査でも野党の支持率が 上がらないが。 党首:一番の理由は、国民、主権者の政治に対する関心が薄い、社会の危機 意識がまだ薄いということだろう。 それと、かてて加えて、野党の方もだらしないということだろう。 底流は前からも言っている通り、変わりはないと思う。やっぱり日本人は 変えたくない、自分の身に災いが及ばない限りは今のままでいたい、何と かなるだろう、なって欲しい、という意識がまだ全国を覆っているという ことではないか。 甘い認識と無気力な、積極的な行動に出ない国民にもっとインパクトを与 え、認識を改めさせるような体制を作らなければいけないということも事 実だ。 記者:そのような中で臨時国会をどのような国会にしたいか。 党首:(臨時国会は)内閣が招集したのだから、第一義的には内閣が何のた めに招集したかということだ。 内閣の国会招集の意図は全く分からないし、意味がないし、内容が全くな い。本来なら招集する必要がない。 政府サイドに対して意見を言うなら、我々としては折角の機会だから、経 済、外交、政治腐敗など幾らでも問題はあるのだから、委員会の開会も進 行も多数によってやられるので思うようにいかないが、野党が結束して頑 張るというように努力する以外にない。 記者:統一補選の結果、今後の野党協力に影響は。 党首:どうもこうもない。協力しなければ勝てない。協力しても勝てないの に、協力しなければなお勝てない。 今回の敗因は、野党協力がパーフェクトに出来なかったことも原因の一つ だが、やっぱり国民が政治にまだ無関心だということだ。20数%も投票 率が少ないということは、ちょっとあり得ない。主権者は自分の主権を放 棄したことになる。 マスコミは「政党不信」だと言い方をするが、そんな自分たちと国民を甘 やかす表現の仕方ばかりしているから駄目なんだ。私は絶対そんなことを 言っていない。街頭でも。 無関心なことが無責任な政治を生むんだ、今の政党が駄目なら自分たちで 新しい政党をつくればいい。それが主権者の仕事、権利の行使だ。 政治は自分らでつくるんだ、ひと事ではないんだ。お上の支配で選挙が無 いのなら、主権者が選挙権を持っていない世界ならそれでもいいが。 主権者が選挙権を持っていて、選挙で投票して政治を決めるのだから。 甘ったれてはいけない、自分自身のことなのだから。 ────────────────────────────────── ━━━━━━ お知らせ ━━━━━━ ◆ 「小沢一郎政治塾」第3期生を募集中! ◆ ────────────────────────────────── 自 由 党 ■ 新しい日本のリーダーを育てたい。 ■ いま日本の政府には、景気を回復させる戦略もなければ、 国民の生命・財産を守ろうという気概もありません。 信念がまるでなく、その場の状況に流されています。 世界の中で正しい意志と決断力が求められているいま、 私たちがめざす「日本一新」が一日も早く実現し、 我が国が真に豊かな国家として歩んでいくために、 強い意志と責任感を持った若い人材が必要です。 「小沢政治の理念と行動」を小沢塾長自ら伝授いたします。 新しい日本のリーダーをめざす方、どうぞご応募ください。 募集人数 : 30名 募集締切 : 平成14年11月22日(金)応募書類必着 詳しくは、「小沢一郎政治塾 3期生募集ページ」を参照下さい。 −−> http://www.jiyuto.or.jp/ij/ ────────────────────────────────── ◆配信停止、アドレス変更は、下記URLにアクセスして下さい。◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://rap.tegami.com/mag2/m/0000033978.htm __________________________________ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自由党 HomePage : http://www.jiyuto.or.jp/ e-mail : kh1@jiyuto.or.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━